見た目の印象は、色や文字だけで決まるものではありません。
同じように必要なものを並べていても、すっきり見えるものもあれば、どこかちぐはぐに感じるものもあります。
その違いを生むのが、見た目の「重さ」と「重心」です。
大きさ、明るさの差、細かさ、余白、位置。
このような要素の重なりで、重く見える場所や、バランスの感じ方が変わっていきます。
本書は、見た目のバランスを「重さ」と「重心」という視点からやさしくひもとく一冊です。
なんとなく整わない理由や、どこを見直せば印象が変わるのかを、事例を通して分かりやすく学べます。
見た目の重さが変わると、バランスも変わる

同じ情報量の要素であっても、上図のように「見た目の重さ」は異なります。
「大きさ」「色」「形」「装飾」などの多くの要素が見た目の重さに作用します。
そして、見た目の重さが変化するとデザイン全体のバランスが変わります。


重さを変える3つのレバー
見た目の重さを変える要素はいくつもありますが、以下の3つが重量感を増やす大きな要因です。
面積

面積が大きいほど重く見えやすい
輝度コントラスト

背景との差が大きいほど重く見えやすい
細部量

線、文字、柄などが増えると重く見えやすい
この3つの要素を調整するだけで重量感をコントロールすることができます。
下図は「面積」「輝度コントラスト」「細部量」を変更したボタンデザインです。見た目の重さが変化しているのが目に見えて分かると思います。

見た目の重さはこのような複数の要素の組み合わせによって変化していきます。
重心を変える3つのレバー
重量感とは別に、「重心」を変える3つの大きな要素が以下の3つです。
位置

端に寄るほど引っぱられて見えやすい
余白

余白があると、偏りが緩和されやすい
上下アンカー

下は支え、上は浮きとして働きやすい
重量感のある要素ほど、影響が強くなり全体のバランスが変化します。
これらは見た目の重さを変えるのではなく、全体のバランス感を変化させるレバーです。


同じ素材を使用していても「位置」「余白」「上下アンカー」を動かすと見た目の重心が変わります。
要素の重量感を変えずに、視覚重心だけを変えたいという場合にはこの3つのレバーが効果的に働きます。
本書ではバランスを、「重量感」と「視覚重心」で捉えることにより、デザインを言語化し、具体的な作業に落とし込む方法を解説しています。
書籍『デザインは重心。』の内容
AIでデザイン案をすばやく作れるようになった今、ますます大切になるのが「デザインを言語化する力」です。
- 「なんか違う」
- 「もう少し整えて」
- 「バランスよくして」
ついそう言いたくなる場面はありますが、それだけでは人にもAIにも伝わりません。
「右側に偏っている」と感じることはできても、「なぜそう偏って見えるのか?」までは具体的な言葉にできない。
本書ではそんな「なぜか言葉にできない」を言語化し、具体的な作業に落とし込む方法を解説しています。
本書の構成
本書は、事例で感覚をつかみ、原理で整理する構成です。
CHAPTER 01では以下のような悩みを、具体例を元にバランス調整していきます。

- 重量感が強く、傾いて見える
- 上が重く、下が軽く見える
- 対称にしたのにバランスが悪い
生成AIを使ったデザインの調整方法についても「AIにどう指示すればよくなるか」「どんな点を意識して指示するのか」を具体例とともに解説しています。

CHAPTER 02以降では、「重量感」と「視覚重心」を土台に、画像・背景、図形・アイコン、テキスト、視線誘導、錯視補正まで、あらゆるデザインで使える重さに関わるルールを見開き1ページでわかりやすく解説しいます。
サクッと学べる、図と実例中心の構成

文章を読むだけで理解する本ではなく、図と見出し、Before / Afterの比較で、要点がひと目でつかみやすい構成です。
見開きごとにポイントが整理されているので最初から順に読むだけでなく、気になる悩みから引いて読む使い方にも向いています。
こんな人におすすめ
本書は特に以下のような人におすすめです。
- デザインの違和感を感覚のままにしたくない方
- AI生成案に、具体的な修正指示を出したい方
- LP、バナー、UI、スライド、紙面の見た目を整えたい方
- デザインの意図を、クライアントやチームに言葉で説明したい方
デザインは重心。 2026年5月25日発売!
2026年5月25日発売になります。
現在すでに予約受付開始中です。

- 著者: 321web(三井将之)
- 発売: 2026年5月
- 出版社: 翔泳社
- 定価: 2,068円
- ISBN: 9784798195452
- ページ数: 160ページ
購入していただけるととても嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします!