PhotoshopやIllustratorを買い切り版で買いたいと思いつつも公式サイトで購入できるのは使用期限のあるサブスクオンライン版のみです。
Amazonやヤフオクなどで旧式の買い切り中古版が販売されていますが、どちらがいいのでしょう?
PhotoshopなどのAdobe製品を買おうと思っている人向けにお得に買う方法や買い切り版との比較を解説します。
忙しい人向け
- Photoshopしか使わないなら最安980円:フォトプラン
- 他のソフトも使うならコスパ最強:格安コンプリートプラン
Photoshopの買い切り版(CS6)は販売終了

現在販売されているPhotoshop買い切り版は旧式
以前販売されていたパッケージを高額で販売しているサイトがありますが、かなり古いバージョンなのでおすすめしません。
Photoshopのようなソフトは進化が著しく、どんどん新しい機能が追加されていきますので買い切り版を購入するのはやめましょう。
ついに旧買い切り版のライセンス認証のサポートも打ち切られました。

買い切り版の中で一番新しいCS6は2012年発売なのでかなり古いです

新しいmacOSでは起動すらできなくなっています
買い切り版(CS)の中古販売は?

2012年発売の旧型Photoshopが割高で機能も古いからやめたほうがいいという話をしましたが、中古ならどうでしょう?
これまた結論から言うと中古は買うべきではありません。
中古ライセンス販売は禁止されているため、売られているのは全部「ライセンスを無視した販売」になっています。
- Adobeはライセンスが厳しいので購入しても使えない可能性あり
- 購入後しばらくしてライセンスが効かなくなっても保証なし
- ウイルス・スパイウェア混入の可能性あり
正規品ではないのでサポートもありませんし、何かあったときは泣き寝入りになる可能性が高いので絶対にやめましょう。
買い切りのPhotoshop Elementsというソフトがあるが、Photoshopとは別物
Photoshop Elementsと呼ばれる買い切りのソフトがありますが、このソフトは一般的にいう「Photoshop」とは別物です。
Photoshop Elementsの料金
- 買い切り価格:19,580円
- アップグレード:12,980円
買い切り版となっていますが、毎年出る新しいバージョンへのアップデートは有料です。
※ 結果として高くつくので買い切り版とはいえおすすめしません。
Photoshopと同じように画像編集機能を有していますが、あくまでも簡易ソフトであり、プロが使用するソフトではないという点に注意が必要です。
Photoshopで仕事をしたい人がPhotoshop Elementsを買っても代替にはならないため後述するオリジナルPhotoshop(サブスク)を使用するのがおすすめです。(仕事ではなくプライベートで使用する程度であればOK)
現在はオンライン版(サブスクリプション)のみ
現在はオリジナルの「Photoshop」はサブスク形式のみの販売となっています。
ライセンスを購入し、月額または年額を支払いその期間中は最新のソフトウェアを使い放題になるという形です。
最安となるフォトプランを利用した場合は月額980円なのでCSシリーズの買い切りパッケージ版(約10万円)よりも安いですよね。常にアップデートが無料なので個人的には買い切り時よりも安くなった感覚。

- 買い切り版は販売が終了
- サブスクのメリットのほうが多い
- サブスクのほうが結果的に安い
以上の理由から旧パッケージ版のCSシリーズや初心者向けソフトのPhotoshop Elementsを買おうかどうか迷う必要はありません。
最新のCreative Cloudシリーズ一択です。
オフラインで使用したい場合

クラウドなのでオンラインでしか利用できないイメージもあるかもしれませんが、オフラインでの利用が可能です。
ネット接続が必要なのは初回のライセンス認証時とアップデート時だけ。
最初のインストール時だけインターネットに接続していればOKなので普段はオフラインで使いたいっていう人でも問題ありません。
2台までインストール利用可能

Adobe製品はPC2台までインストールが可能です。
正確には2台までライセンス認証可能でインストールするだけなら3台以上でもOK
参考:Adobe CCを3台以上インストールする方法と認証の切替方法
自宅用と持ち運び用とか2台までインストールできるのでとっても便利。
OS問わずWindowsとMac両方にインストールとかも可能です。
ちなみにPhotoshop iPad版は別枠なのでiPad合わせれば3台でもOK
Photoshop販売サイト別の価格比較

利用期間に応じて料金を支払うサブスク方式なんですが購入するサイトに応じて金額も少し変わってきます。
Photoshopが含まれる「単体プラン」と「フォトプラン」について解説します。
公式サイトとAmazonの価格比較
年間パッケージ価格比較(単体プラン&フォトプラン)
- 単体プラン(Adobe公式サイト):28,776円
- 単体プラン(Amazon):
26,125円(販売終了) - フォトプラン(Adobe公式):12,936円(おすすめ)
※すべて年間プラン一括払いの場合(税込価格)
Amazonでの単体プランの販売は終了していますが、Amazon用フォトプランは継続して販売されています。ただし購入可能なのが1TBプランのみ(年間プランのみ)なので安く使いたい人には向いていません。
Adobeのセール時にPhotoshop単体プランは安くなりますが、フォトプランはセールの対象になりません。
Adobe公式サイト限定「単体プラン」の特徴

単体プランの料金はIllustratorやAfter Effectsといった主要なAdobe製品どれも同じ価格。
Adobe公式サイトは唯一、1ヶ月だけの利用ができる「月々プラン」という選択肢があります。
月々プランは更新が月単位なので好きなタイミングで解約が可能です。
- 月々プラン:3,828円(税込)
- 年間プラン(月払い):2,728円(税込)
- 年間プラン(一括払い):28,776円(税込)
月々プランはいつでも解約することができますが、月額契約よりも年間契約のほうがコスパがよくなります。
また、月払いと一括払いでも一月あたり300円ちょいの差額があるので一括払いすると年間4,000円ほど安くなります。
可能であれば年間一括払いが一番お得です。
フォトプラン(Photoshop+Lightroomのセットプラン)

- 年間プラン(月払い):980円 (税込1,078円)
- 年間プラン(一括払い):11,760円 (税込12,936円)
フォトプランは年間プランのみで月々プランはありません。
基本的にAdobeソフトウェアは月額2,728円となっていますが、Photoshopだけは例外的に安いセットプランが存在しています。
このフォトプランはPhotoshopとLightroomがセットになり月額980円とめちゃくちゃ安い!
なぜフォトプランだと通常価格より安くなるのかは下記で解説します。
Photoshopしか使わないならフォトプランがお得

Photoshopの通常価格が月額2,728円で、Lightroomがつくフォトプランが1,078円と半額以下なのはなぜでしょうか?
フォトプランがPhotoshop単体プランより安い理由
フォトプランがPhotoshop単体より安い理由はクラウドサービスの内容が異なるから
Photoshopは単体プランもフォトプランもPhotoshop自体は全く同じものです。
フォトプランと単体プランの具体的な違いは?

プラン比較 | 月額料金 |
---|---|
Photoshop単品プラン(100GB) | 2,728円(税込) |
フォトプラン(1TB) | 2,178円(税込) |
フォトプラン(20GB) | 1,078円(税込) |
Lightroomプラン(1TB) | 1,078円(税込) |
フォトプランではオンラインストレージが無料分の20GBしか利用できないため、価格が安くなっています。
ストレージが足りない場合はオンラインストレージが1TBになったフォトプラン 1TB版を2,178円/月で契約することも可能です。

最安でPhotoshopを使いたい場合はフォトプランの20GBです。最初は1TBプランではなく20GBプランを選ぶのがおすすめです。

単体プランだけに含まれるもの
- 100GBのクラウドストレージ(フォトプランは20GB)
- Adobe Frescoプレミアム機能(基本機能は無料)
- Adobe Expressプレミアム機能(基本機能は無料)
単体プランはクラウドストレージの容量が20GBから100GBになり、モバイルアプリFrescoとAdobe Expressのプレミアムプランが付与されます。
しかし、Photoshopのソフトの内容やアップデート内容はどちらも全く同じなのでクラウドストレージを利用しない人はフォトプランを選んだほうが間違いなくお得。
単体プランとフォトプラン両方に含まれるもの
「Photoshop単体プラン」と「フォトプラン」どちらのプランを選んでも下記のAdobeサービスが付与されます。
安いフォトプランでもAdobe Fontsをはじめとしたサブスクユーザー限定のサービスの恩恵を受けることができます。
もちろんPhotoshopのiPad版も利用可能です。

クラウドに写真をたくさん保存したい場合はフォトプランの20GBだと少し少なく感じるかもしれませんが、Photoshopの編集メインならフォトプランが最適
\PhotoshopとLightroomが980円/
Illustrator等を使えるコンプリートプランを格安で買う方法

Illustrator、After Effects、Premiere Proといった別のAdobeソフトを利用したい場合はすべての製品が利用可能になるコンプリートプランがお得。
Photoshopにおいては上記のフォトプランのような安いパッケージもありますが、その他の主要ソフトは月額2,728円(税込)となっています。

Adobeソフトは単品価格が高いので2つ以上のソフトを使うなら全ソフトが利用可能なコンプリートプランが圧倒的にコストパフォーマンス良くなっています。
イラレとフォトショだけ欲しいっていう場合はコンプリートプラン
意外かもしれませんがフォトショとイラレを単品購入した合計金額よりも後述するコンプリートプランの方が安く済みます。
年間プランを選んだ場合の月額費用は下記の通り


プラン比較 | 月額費用 | 内訳 |
---|---|---|
ソフト単品で購入 | 3,476円 | フォトプラン+Illustrator単品 |
Adobe CCコンプリートプラン(通常) | 6,028円 | CCシリーズ全45種のソフト使用可能 |
Adobe CC コンプリートプラン(デジハリ) | 3,331円 | CCシリーズ全ソフト+オンライン講座 |
価格はほぼ同じですが、コンプリートプランならイラレとフォトショだけじゃなくAdobe CCソフト全45種が使い放題です。
ソフト間の連携が便利なAdobeソフトにおいては全部のソフトが使えるコンプリートプランが最強。
コンプリートプランを格安で買う裏技

通常価格72,336円のコンプリートプランを格安で買う裏技があります。
この方法を使えば単体ソフトを2つ買うより安く、コンプリートプランが購入可能。
結論から言ってしまうと裏技というのはAdobe公認のオンラインアカデミーに入会して学生扱いで購入するというもの。
社会人でも学割購入OK

詳しくは上記のページで解説していますが、Adobe公認のオンラインスクールで購入することで社会人であっても学割価格で購入することができます。
もちろん商用利用も可能です。(ただし法人名義での契約は不可)
月額にしたら3,000円ちょいなので単体プラン買うくらいならこっち買いましょう。
Illustratorは業務用として必須な現場も多いので、自己投資としてみたらすぐにもとが取れる程度の金額ですし、今流行りの動画編集やるにもAfter EffectsとかPremiere Proとか必須ですからね。
結論:フォトプランかコンプリートプランの2択
Photoshopが欲しい場合は「フォトプラン」または「コンプリートプラン」の2択です。
Illustratorを使いたい場合は、他のソフトを使わないのであれば「Illustrator 単体プラン」が最安。
2つ以上のソフトを使うのであればコンプリートプランがお得です。
- Photoshopが欲しい:フォトプラン
- Illustratorだけ欲しい:イラストレーター単品プラン
- 2つ以上のソフトを使いたい:格安コンプリートプラン
どちらのプランがいいか迷ったら単純にこのように決めればOKです。
コメント
コメント一覧 (13件)
フォトプランはじめて知りました。永続ライセンス欲しくて買いきりバージョンがほしかったけどフォトプラン買うことにしました、貴重な情報ありがとうございました。
フォトプランかなりお得でいいですよね。
参考になったようで良かったです。
髪の毛の切り抜き以外はcs5で事足りる。
また、(技術があれば)時間かかるがcs5でも髪の毛の切り抜きは全然可能。
また、windows10でも問題なく使える。
仕事で大量の髪の毛切り抜き案件が入らない限りは(cs5販売当時購入した)cs5を使い続けようかなと。
新しく買うという人は値段との折り合いによるだろう。
AdobeのセールでPhotoshopも安くなるのかと思っていたらフォトプランはセール対象外なんですね。
まぁすでに安いからこれ以上安くしようがないし仕方ないですね^^;
フォトプランにしようかアカデミックコンプリートにしようか悩んでいます。
どちらか良いでしょうか?
ななみさん
単純に支払額が安く済むのはフォトプランです。
Photoshopは万能なので大半のデザインはフォトショ1つで事足ります。
しかし、印刷所に入稿するようなグラフィックデザインを仕事として行うのであれば「Illustrator」や「InDesign」が欲しくなるのは必至です。
また、動画編集を行いたくなったときは「Premiere Pro」や「After Effects」などが欲しくなります。
というわけでおすすめはどのようなシチュエーションにも対応できるコンプリートプランです。
でも「予算的に余裕がない」「Webデザインや写真編集が主目的」ということであればフォトプランでも良いと思います。
すみません。
フォトプランの存在をはじめて知りました。
いままで割高なLr の単体プランを契約していましたがこの状態でフォトプランを購入するとライトルーム分はどうなるんでしょうか?
フォトプランと単体プランを2つ購入するとLightroom分重複してしまうので少し無駄になってしまいます。
そのため、すでに単体プランを契約しているのであればLightroom単体プランを変更してフォトプランを契約するのが良いと思います。
ただし、フォトプランにするとPhotoshopが使えるようになるのでお得ですが、オンラインストレージ容量は少なくなってしまうので注意してください。
フォトプラン:オンラインストレージ20GB
Lightroom単体プラン:オンラインストレージ1TB
もし、Lightroomのオンラインストレージにたくさん写真や動画をアップロードしているのであればフォトプラン+Lightroom単体プランを同時に契約するのが良いと思います。
記事に追記していますが
フォトプラン20GB(1,078円)と1TB(2,178円)の2種類選択可能になっているのでクラウドストレージが足りない場合はフォトプランに+1000円して1TB追加するのもありだと思います。
支払い方法はクレジットのみですか?クレカない人、作れない人は使用できないとか?
コンプリートプランに限りクレジットカード以外の支払い方法が選べます。
・コンビニ払い
・銀行振込
・請求書払い(法人のみ)
クレジットカードですと支払い後すぐに使用できますが、コンビニ払いや銀行振込の場合は手動での対応になるので3〜5営業日以上かかる点に注意してください。
あと年間プランしか選べず年間一括払いのみになります。
詳細はAdobe公式サイトの支払い方法についてのURLをご参照ください。
https://helpx.adobe.com/jp/x-productkb/policy-pricing/payment.html
一応月払いの購入手続きまで出来て、いざ支払い方法となり、カード払いになっています。
私はカード払いは苦手です。
郵貯銀行支払いも可能のようでしたから、購入できると思ったのですが?
Photoshopの単体プランおよびフォトプランは銀行振込に対応していないのでゆうちょ銀行支払いは不可になります。
銀行振り込みできるのはコンプリートプラン(年間プラン)だけになります。
残念ながらフォトプランはクレジットカード以外では購入できません。
20GBプランではなく1TBプラン(1年分)に限りAmazonで購入することが可能です。
フォトプラン1TB 1年分
Amazonでの決済になるのでクレジットカードを使わず、お好きな支払い方法で購入できますし、自動更新などもありません。