ニューラルフィルターは、AIを使って写真を補正・加工できるPhotoshopの機能です。
スライダーや参照画像を使って、次のような加工ができます。
- 肌を綺麗にする
- 表情を変える(笑顔・驚き・怒り)
- 年齢を変える(若〜老)
- 視線の向きを変える
- 照明方向を変える
- メイク加工を行う
- 2つの風景写真を自然に合成
- 別の写真の色合いを適用

細かいレタッチの手間が減りますね
例えば表情を変える機能では、スライダーを動かすだけで下図のような加工ができます。

ニューラルフィルターの使い方と、実際に試した加工例・使用感を詳しく解説します。
ニューラルフィルターの使い方とできること

ニューラルフィルターの使い方は驚くほどにかんたん。
具体的な操作手順を解説していきます。
ニューラルフィルターの起動方法
加工したい写真をPhotoshopに読み込みましょう。
ニューラルフィルターの起動手順は下記の通り

- 上部メニュー内【フィルター】
- 【ニューラルフィルター】
- ニューラルフィルターパネルが表示
これでニューラルフィルターパネルが表示されます。

スマートポートレートなどの人物向けフィルターでは、加工する人を選択できます。複数人が写っていても、一人ずつ表情や肌を調整できます。
元の画像を残して非破壊編集する

元の画像を残したまま加工するには、【出力先】を【新規レイヤー】にします。
加工後の画像が別のレイヤーに作成されるので、そのレイヤーを非表示にしたり削除したりすれば元に戻せます。

【現在のレイヤー】を選ぶと、元の画像に直接適用されます。
ニューラルフィルターパネルの使い方
ダウンロードアイコンが表示されているフィルターは、初回にダウンロードしてから使います。
ダウンロード後はスイッチをオンにし、スライダーや設定を調整します。
出力先を選んで【OK】を押すと、加工結果が画像に反映されます。

主なフィルターには、次のようなものがあります。
- 肌をスムーズに
- スタイルの適用
- スマートポートレート
- メイクアップを適用
- 風景ミキサー
- カラーの適用
- 調和
- 深度ぼかし
- カラー化
- スーパーズーム(解像度アップ)
- JPEGのノイズを削除
- 写真を復元
パネルには通常版とベータ版のフィルターが表示されます。【待機リスト】の項目はまだ加工に使えません。
主な機能を、実際の加工例とともに紹介します。
風景ミキサー

風景ミキサー機能は他の風景画像と組み合わせることで自然な合成を実現可能です。

上図は実際に風景ミキサーで画像合成したものです。
ニューラルフィルターの中の風景ミキサーを選んで合成させたい写真を選ぶだけ。

上図みたいな荒廃した世界とかSFチックな合成画像もかんたんに作れちゃいます。
カラーの適用

「カラーの適用」は、別の写真の色合いを加工中の写真に適用する機能です。
今まではブラシなどを使用して描画モードで色をブレンドしていましたがニューラルフィルターを使えば手軽に自然な色変更が可能になります。
調和で自然に背景に色が馴染む

ニューラルフィルターの「調和」は、指定した背景に合わせて被写体の色調補正を自動で行ってくれる機能です。
手動で色調補正を行わなくてもニューラルフィルターの調和だけでもかなり良い感じに補正してくれるので初心者でもかんたんに合成しやすくなりました。

奥行きに応じてぼかしてくれる深度ぼかし

深度ぼかしは画像を解析して立体的なぼかしを適用してくれます。

一眼レフ撮影のように奥のものが強くぼかされ、被写体にピントが合っているのがわかります。
しかし、上図のように手に持っている荷物などはうまくぼかせない事があるので以下の記事を参考に微調整を行ってください。

肌をスムーズにする機能

肌をスムーズにする機能では【ぼかし】【なめらかさ】の2つのスライダーで調整していくことができます。
肌の質感を保ったまま肌荒れを目立たなくできるので、スタンプツールなどで一つずつ修正する手間を減らせます。

ガッツリとフィルターかけても肌の質感を残したまま綺麗に補正してくれていますね。

ボタン一発ってのが本当に楽…
スタイルを適用する機能

スケッチ風のものから絵画風のものまでさまざまなスタイルが用意されています。
よく加工アプリとかにあるような気軽にイラストチックに変更できるフィルターっていう感じですね。
ブラシの強さや加工の強度を変更できるので、うっすらと加工することも可能です。
スマートポートレート

ニューラルフィルターの目玉機能である「スマートポートレート」
表情を変えたり顔の向きを変えたりさまざまなレタッチが可能に。
上記の変更例を見てもらえばわかるように歯やシワなど、新たなピクセルを生成してフィルターをかけてくれています。

複数人の表情をかえて写真の雰囲気を変えることもできちゃいますね。
手間がかかっていたレタッチ作業がスマートポートレートを使うことでグッと楽になります。
メイクアップを適用

メイクアップ機能はニューラルフィルターオプションの【メイクアップを適用】を選択することで使えます。
使い方は非常にかんたん、メイクを適用させたいサンプル(人物)を読み込むだけ。
上記のテストでは下記の写真を読み込んでフィルター適用してみました。ある程度メイクが強くない場合は特徴が反映されにくいので特徴的なメイクをしている写真を使うのがおすすめ。

カラー化

白黒の写真をカラーにできる機能です。
実際に元通りにするわけではなく、AIが元の色を推測しカラー化しているので復元ではなく「違和感のないように着色」といった感じ。
下記のような古い写真のスキャン画像なんかでも一応カラー化は可能ですがトーン情報が少ないのでくっきりとした色味にはならないようですね。

元の画像との色比較は?
グレースケール化したものを再びカラーにしてオリジナルとの色を比較してみました。

元の色データは残されていないため完全一致とはいきませんが、単体で見れば違和感のないように着色されているのではないでしょうか。
カラー化についての詳細は以下の記事をご覧ください。

スーパーズームで解像度を上げたりノイズを除去する

ニューラルフィルターの「スーパーズーム」ではAIが自動でピクセル補完し、解像度を上げることができます。
印刷物に使いたいんだけど低解像度の素材しか提供されないっていう時に役立ちます。

使い方はニューラルフィルターの「スーパーズーム」を選択して「画像をズーム」の隣の+マークを押してOKを押すだけです。
拡大サイズがX10とかになると膨大な処理時間が必要になるので注意してください。
オプションでJPEGのノイズを除去したり、拡大時に顔のディテールを強調することができます。
スーパーズームの詳細は以下の記事をご覧ください。

古い写真を復元

「写真を復元」では、古い写真のキズやノイズを補正できます。
前述したカラー化と合わせて使うとより効果的です。

写真の復元についての詳細は以下の記事をご覧ください。

ニューラルフィルターを使う際の注意点

一部のフィルターにはベータ版もあります。加工結果は写真によって異なるため、仕上がりを見ながら調整しましょう。
イラスト、絵画は対象になるのか?

上図のイラストは、スマートポートレートで人物として認識されませんでした。
写実的な絵画は認識されることもありますが、基本的には顔を認識できる人物写真向けの機能です。
ニューラルフィルターが使えない・ダウンロードできない場合
使えないときは、次の項目を確認しましょう。
- 使用するフィルターをダウンロードし、スイッチをオンにする
- インターネットに接続する
- 人物向けフィルターでは、顔が検出されているか確認する
- 改善しない場合は、Photoshopを更新して再起動する
Photoshopは追加料金なしでアップデート可能

Photoshopを契約していれば、Creative Cloudデスクトップアプリから追加料金なしでアップデートできます。
旧バージョンを残したい場合は、【以前のバージョンを削除】のチェックを外します。
Photoshopではテキストから画像も生成できる
Photoshopには、ニューラルフィルターとは別にFireflyなどを使った生成AI機能も搭載されています。
「生成塗りつぶし」では、編集したい範囲を選んで文章で指示し、画像に要素を追加したり置き換えたりできます。

その他、生成AIを使った新機能についてはPhotoshopのAI機能まとめで使い方を詳しく解説しています。
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顔の向き変えるのすごい