Photoshop ElementsとはAdobe社が販売している画像編集ソフトのことです。
Photoshop Elementsは「Photoshop」と名がついているので混乱しがちですが、世間一般で言うPhotoshopとは別物です。
- Photoshop Elementsはどのようなソフトなのか?
- 通常のPhotoshop CCとElementsの違いは?
- Photoshop Elementsと通常版の料金は?
本記事ではPhotoshop Elementsについて詳しく解説します。
Photoshop Elements 2024の特徴
Photoshop ElementsはWindowsやMacで使用できるパソコン用の画像編集ソフトです。
料金は買い切りの永久ライセンスで19,580円となっています。
Photoshop Elements 2024でできること
Photoshop Elementsは簡易ソフトとはいえ、編集機能は充実しています。
例えば画像編集ソフトにほしい、以下のような機能はしっかりと搭載されています。
- 画像の切り抜き
- 色調補正
- ノイズ除去
- マスク機能
- レイヤー機能
- 描画モード・不透明度
- 背景の差し替え
- 不要なものを削除
- 写真の背景を広げる
- フィルター適用
- テキストの入力
- スライドショー作成
- 写真を自動で整理
- 複数画像のコラージュ作成
- Adobe SenseiのAI技術
画像の切り抜きではAIによる自動選択や、不要なものを削除するコンテンツに応じた塗り潰し、空の置き換えなどの通常版のPhotoshopにあるAI機能の一部も利用可能です。
その他、個人利用に向いている機能としてSNS投稿機能やスライドショー作成などが簡単にできるようになっています。
Photoshop Elements 2024の新しい機能
Photoshop Elementsは毎年アップデートを行っており、現在の最新バージョンであるPhotoshop Elements 2024ではテンプレートや写真からでカラー・トーンを調整する機能や、写真を簡単に加工できるAIフィルターなどが追加されています。
自動選択機能の強化やボタンをクリックするだけで削除やぼかしなどを行えるクイックアクション機能なども搭載されてPhotoshop Elements 2023より少し便利になっています。
Photoshop Elementsでできないこと
Photoshop Elementsは簡単に編集することができますが、プロ向けの業務利用には向いていません。
最新のPhotoshop Elements 2024ではできることがかなり増えてきていますが、以下のような作業はPhotoshop Elementsではできません。
- プロが仕上げたような違和感のない合成
- 現場で求められる再編集に強いPSDデータでの納品
- ニューラルフィルターなどの最新AI機能
- 生成塗りつぶしなど最新の生成AI機能
自動切り抜きなどで簡単に合成が行なえますが、Photoshop ElementsではPhotoshopの本格的な切り抜きと同レベルのことはできません。
プロのような仕上がりを求める場合は通常のPhotoshopが必要になります。
Elementsシリーズは買い切りだが、アップグレードはできない
Elementsシリーズの大きな特徴は以下の3つ
- 買い切りでサブスクリプションではない
- アップグレードはできない(有償オプション)
- 初心者向けのUIと機能
通常のPhotoshopは買い切り版終了してサブスクになりましたがElementsシリーズは買い切りの永久ライセンス版になっています。
買い切り版でお得かと思いきや、無償でのアップデートができず機能も劣るので特別お得感はありません。
(不具合修正などのマイナーアップデートは無料です)
Photoshopシリーズの違い
Photoshop Elements以外にも「Photoshop」と名がつくソフトは多々あります。
- Photoshop CC(デスクトップ版)
- Photoshop iPad版(iPad専用)
- Photoshop Web版(ブラウザ)
- Photoshop Express(画像編集アプリ)
- Photoshop Camera(エフェクトアプリ)
- Photoshop Lightroom(写真管理・編集ソフト)
- Photoshop Elements(初心者向けPhotoshop)
上記のように7つものPhotoshopの名を冠するソフトがありますが、業界人がPhotoshopと呼ぶのはPhotoshop CC(デスクトップ版)だけです。
ほぼすべてのプロデザイナーがElementsじゃない通常版のPhotoshopを使用しています。
Photoshop ElementsではなくPhotoshop通常版を選ぶメリット
Photoshop通常版のメリットは多々ありますが、大きなメリットは以下の5つ
- Adobeの最上位の画像編集ソフトなので完全上位互換
- 業界標準のソフトなのでスキル価値が高い
- Adobe FontsやAdobe Portfolioなどを無料で利用できる
- 常に最新版に無料でアップグレードできる
- フォトプランなら月額1,078円で利用可能
業務利用する場合は通常のPhotoshop一択となります。
Photoshop Elementsの購入料金とアップグレード価格
Photoshop Elementsの購入料金とアップグレード価格について解説します。
Photoshop Elements2024の価格とアップグレード料金
Photoshop Elementsの料金は以下のとおりです。
- ソフト価格(初回購入時):19,580円
- アップグレード料金(アプデ時):12,980円
Photoshop Elementsは永久ライセンスなので一度買えば良い買い切り版です。
しかし、無料でアップデートはできないので購入時のバージョンのままずっと使用することになります。
(追加料金12,980円を支払うことでアップグレードすることが可能)
動画編集ソフトのPremiere Elementsがセットになったプラン
Elementsシリーズ | ソフト価格 | アップグレード料金 |
---|---|---|
Photoshop Elements | 19,580円 | 12,980円 |
Premiere Elements | 19,580円 | 12,980円 |
Photoshop Elements& Premiere Elements | 27,280円 | 20,680円 |
Photoshop Elements& Premiere Elements (学生・教職員版) | 12,980円 | なし |
ElementsシリーズとしてPhotoshop Elements以外に「Premiere Elements」というソフトも販売されています。
Premiere Elementsは画像編集ではなく動画編集用になります。
両方のソフトがセットになったElementsセットは少し割安の27,280円になります。
また、セット版に限り学割プランも提供されているので学生であればセットプランのほうがお得です。
通常のPhotoshopの料金プランとの違い
料金形態 | Photoshop (通常版) | Photoshop Elements |
---|---|---|
月額料金 | 1,180円 | なし |
年額料金 | 14,080円 | なし |
買い切り | なし | 19,580円 |
アップグレード | 0円 | 12,980円 |
サブスクリプションという形態に抵抗感を感じる人も多いですが、アップグレードの追加料金を考慮すると通常版のほうが安く済みます。
Photoshop 通常版:14,080円/年(+アップグレード0円)
Photoshop Elements:19,580円(+アップグレード12,980円)
新しいバージョンにアップグレードせずに2,3年以上使用する場合はPhotoshop Elementsのほうが安くなりますが、アップグレードしつつ最新のバージョンを使用したい場合はPhotoshop通常版のほうが結果的に安く済みます。
公式サイト以外にアマゾンでも購入可能
Adobe公式サイト以外でもAmazonで購入することができます。
プラン | 公式サイト | Amazon |
---|---|---|
Photoshop Elements 2024 | 19,580円 | 17,800円 |
2024 アップグレード版 | 12,936円 | 公式のみ |
Amazonのほうが少し安いのでAmazonで購入するのがお得。
アップグレード版を購入したい場合は公式サイトから購入する必要があります。
>>公式サイトでの購入はこちら
Amazonで購入する場合
Amazonで購入する場合はMac版/Windows版を選択してから購入します。
使用するOSに合わせて購入しましょう(パッケージ版はどちらもOK)
Photoshop Elementsは通常Photoshopの代わりになるのか?
Photoshop ElementsがPhotoshopの代わりになるかどうかは、使用する内容によって異なります。
Photoshop Elementsを選ぶべき人
- パソコンの操作に全く自信がない
- 撮影した写真を簡単に加工したい
- 画像加工ソフトの使用頻度が少ない
- Webデザインなど仕事用途には使用しない
Photoshop Elementsは簡易ソフトとはいえ、基本的な機能は網羅されています。
個人用として画像編集をするには十分すぎる性能と機能が搭載されています。
ただし、業務利用には不向きです。特に致命的となるのが以下の3点
- 専門的な高度な編集が行えない
- 通常のPhotoshopとの完全な互換性がない
- Photoshop Elementsのスキル需要が皆無
- 最新の生成AI機能が使用できない
いずれはデザイン業に進みたいと考えているのであればPhotoshop Elementsでは代わりにならないので通常のPhotoshopを使用しましょう。
仕事用に使うのであれば通常のPhotoshopを使おう
仕事用に使用するソフトとしてPhotoshopを選ぶべき大きな3つの理由は以下の3つ
- アップデートが無料で常に最新機能が使える
- Adobe Fontsなどのサービスを利用できる
- 画像はPhotoshopで編集するのが基本
料金差も大きくないので仕事用ならPhotoshopを選んでおきましょう。
Photoshopの選び方まとめ
仕事用として使用するPhotoshopを選ぶ場合はフォトプラン(1,180円/月)がおすすめ。
個人利用の簡易的な画像編集がメインでPhotoshop Elementsで十分という人はPhotoshop Elementsを選ぶと良いでしょう。
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