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【AI機能】Premiere Pro 生成延長の使い方とうまくいかないときの対処法

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Premiere Pro 生成延長

Premiere Proに新たにAI機能「生成延長」が追加されました。

生成延長とは動画の足りない部分をAI生成する機能です。

生成延長で動画を延長した実例
生成延長イメージ図

上図のようにビデオやオーディオをAIで生成し、延長することができます。映像の長さが少し足りないときに重宝するのでぜひお試しください。

Premiere Proをお持ちでない人はPremiere Proの値段と安く購入する方法を参考にどうぞ。

目次

生成延長の使い方

Premiere Proで生成延長を使う方法を詳しく解説していきます。

STEP

生成延長ツールを選択

まず、ツールバーからアイコンを選択しましょう。

もしツールバーにアイコンが表示されていない場合はPremiere Proのバージョンが25.2以上になっているか確認してください。(旧バージョンでは生成延長を使用することができません)

STEP

生成延長したいクリップにカーソルを合わせてドラッグ

生成延長を行いたいクリップにカーソルを合わせるとアイコンが延長可能マークに変化します。

延長マークが表示されたらそのまま伸ばしたい長さまでドラッグしましょう。

現在のところ延長可能な最大長さはビデオ2秒、オーディオ10秒となっています。

STEP

生成延長が行われる

ドラッグし、指を離した時点で生成が開始されます。生成には時間がかかるためしばらくお待ち下さい。

処理はAdobeのサーバー上で行われるためインターネット接続が必要です。

生成延長された部分

生成延長された部分は上図のように黒く「AI生成」と表示されます。

生成し直し・別バリエーションを生成する方法

再生成の方法

生成した内容が気に入らない場合、右クリックメニューの「再生成」を選択することで再生成して別バリエーションを生成することができます。

この右クリックメニューから生成延長を解除し、元に戻すこともできます。

生成延長でできること・便利な使い方

生成延長で複雑なシーンも自然に延長が可能

Premiere Proの生成延長を使えば、複雑な映像シーンでも違和感のない形で映像を延長できます。

上図のように人混みの中での歩行シーンなど複雑な背景や動きであってもAIがシーン内の動きや背景を分析し、違和感のない滑らかな映像として補完してくれます。

上図のように水平方向に振る「パン」や垂直方向に振る「チルト」などのカメラの動きにもあわせた映像も生成延長することができます。

ズームやズームアウトなどの撮影表現も前後のシーンの意図を読み取って生成してくれます。

音声や音楽と合成する際のタイミング調整にも便利

映像と音声のタイミングがわずかにずれてしまうことがありますが、生成延長機能を使えば、音声やBGM、ナレーションに合わせて映像の長さを延長しタイミング調整を行うことも簡単になります。

音楽と映像をあわせたい場合なども、映像を音楽の長さに合わせて延長するなどして、映像と音楽を自然に合わせることもできます。

オーディオクリップそのものを生成延長することも可能ですが、「会話」や「音楽」を生成することはできません。

意図的な「間」や演出の余白を作れる

演出効果を高めるためには、時に映像に意図的な「間」や余白が必要です。元となる映像にちょうどよい間がない場合でも生成延長を使えば、感情の余韻や強調したいシーンに自然で説得力のある間を作り出すことができます。

感動的なシーンの最後に余韻を持たせ、視聴者の印象をより深めたり、強調することができます。

静止画をフレーム保持セグメントとして挿入し、無理やり誤魔化したりすることなく自然に映像を補完することができますね。

生成延長の使用料金(使用する生成クレジットについて)

生成延長は、通常の生成AIとは異なるプレミアム生成AI機能となります。

Adobe Fireflyの動画生成と同じく、普通のCreative Cloudプランの生成クレジットは使用できません。

2025年6月4日までは無料で利用が可能です。

動画生成や生成延長が使えるAdobe Fireflyプランの料金

Fireflyプランはクレジット数ごとにプランが用意されています。

項目Firefly StandardFirefly Pro
生成クレジット (毎月)2,0007,000
画像生成・ベクター機能無制限無制限
月々プラン1,580円/月4,780円/月
年間プラン15,780円/年47,780円/年

※料金は4/28までリリース価格で安くなっていますが、いずれは料金がもっと上がると思います。

動画生成には1回あたり20〜100クレジット使用するため、クレジット数の多いFirefly Proプランにすれば70回生成が可能ということになります。(動画の解像度に応じて使用クレジット数が変化します)

生成延長がうまくいかない時の対処法やよくある質問

生成延長が可能な解像度およびフレームレート

生成延長は「1920 × 1080」および「1280 × 720」の解像度で利用が可能です。

縦横比は一般的なサイズの16:9となっているため不便はあまりありませんが、他の解像度では使用ができないため注意してください。

また、フレームレートは12〜30fpsの範囲が対象です。

生成拡張はこのクリップの解像度およびフレームレートをサポートしていません。

上記のエラーが表示される場合は解像度とフレームレートが規定から外れていないか確認してください。

生成延長できないクリップ

生成延長は基本的にオリジナルそのままのクリップに対して使用してください。

以下のようなものには使用することができません。

  • 短すぎるクリップ
  • ネスト化されたもの
  • クリップ速度・デュレーションを変更したもの

ネスト化を解除したり、クリップ速度・デュレーションを100%に戻すことで生成延長が利用できるようになります。速度は生成延長をした後に変更することは可能です。

生成拡張は速度変更やタイムリマップを含むクリップをサポートしていません。

生成延長ができないクリップに使用した場合、上記のようにエラーが表示されるため生成延長ができない原因がわかりやすくなっています。

生成延長できるのは一度だけ

生成延長は1度しか使用することができません。

裏技として、延長したものを書き出ししてからもう一度、生成延長を行うことで2秒以上の延長が可能になります。

複雑な映像にも対応しているが、限度はある

上図は動きの早いスポーツの映像に対して生成延長を行ったものです。人物の位置が激しく移り変わるスポーツなどの映像の主要部分に使うのは少し厳しいかもしれません。

メイン部分に使うのは難しいですが、映像の終りの部分を延長する程度ならきれいに生成されるので過信せずに便利に使っていきましょう。

生成延長に使うデータはAI学習に利用される?

生成延長に使った自分のデータはトレーニングに利用されません。

データはAdobeのサーバー上にアップロードし生成処理されますが、あくまでも生成のためだけにアップロードされるので安心して利用することができます。

また、アップロードされるのは1.5〜3秒程度の短いセグメントのみなので全部のクリップがアップロードされるわけではないので処理速度も早めです。

生成延長の使用条件まとめ

項目仕様
解像度1920 × 1080 または 1280 × 720
縦横比16:9
フレームレート12~30fps
フォーマット8ビット、SDR

その他、Premiere Proの使い方は以下の記事をご覧ください。

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