デザイン関連の本は驚くほど数が多く、どれを選ぶべきか迷ってしまいますよね。さらに、それぞれテーマや対象読者が異なり自分に合うものもあれば、そうでないものもあります。
本記事では定評のあるロングセラーから最新のデザイン書まで、それぞれの本の魅力や向いている人・向いていない人といった視点も交えながら紹介していきます。
自分の目的にぴったり合うデザイン本を探したい方はぜひ参考にしてみてください。
デザインの基本
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デザイン入門教室 確かな力を身に付けられる 学び、考え、作る授業

- 著者: 坂本伸二
- 発売: 2024年4月
- 定価: 2,200円
- 対象: 初心者向け
情報量が多く、基本が網羅されている「デザインの教科書」と言うべき一冊。

デザイン未経験者であってもゼロから体系的に学べるので一番最初に何を買えばいいか迷ったら本書が最適です。レイアウトから配色・タイポグラフィまで、「学び→考え→作る」を授業形式で丁寧に解説しています。
- 図解や演習が豊富で、教室の講義を受けているような読みやすさ
- チラシやプレゼン資料など、実践に直結した題材が多い
- 基礎力がしっかり身につくボリューム
- 気軽に一気読みするというより、腰を据えて取り組む入門書
- 分量が多いぶん、読むのに時間はかかる
- カバー範囲は広いが、広く浅くなので上級者には物足りない可能性あり
「基礎が一生の武器になる」というコンセプトのもと、ポイントを網羅的にカバーしてくれます。2024年の増補改訂版では最新情報もアップデート済み。
けっきょく、よはく。
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- 著者: ingectar-e
- 発売: 2018年7月
- 定価: 1,980円
- 対象: 初心者向け
「結局デザインで大事なのは余白だった!」というユニークな切り口で、余白の使い方を徹底解説するベストセラー。
- 具体的なビフォーアフターが豊富で、一目で効果がわかる
- 紙面がカラフルで専門用語も少なめだから読みやすい
- 配色理論など他の要素は扱わないため、トータルで学びたい人には不向き
- 余白についての具体的・論理的な解説は少なめ
タイトルが「よはく」なので余白についてガッツリ学べる系かと思いきや余白についての解説はそこまで多くなく、余白+アルファを取り入れるとこんな風にデザインが良くなりますよという作例が中心です。
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このようにNG例とOK例と比較し、どのように余白を取り入れるのか解説されています。
Before Afterの例は1つを詳しく解説されており、「ほかにもこんなレイアウト」として別の改善パターンのバリエーションが掲載されているのも良い点です。
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「ごちゃごちゃ→スッキリ」に変える魔法として、多くのビフォーアフターから得られる大人気のデザイン本です。
作例も豊富で眺めているだけでも楽しめる本なのでぜひ読んでみてください。

余白とデザインの関係については以下の記事も参考にどうぞ。
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ノンデザイナーズ・デザインブック[第4版]
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- 著者: Robin Williams 日本語版翻訳: 吉川典秀 他
- 発売: 2016年6月
- 定価: 2,398円
- 対象: 初心者向け
デザイン初心者への定番中の定番。デザインの4原則(近接・整列・反復・コントラスト)を中心に、素人っぽいデザインを改善する具体策を紹介。
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- デザインの基本となる四原則について詳しく解説されている
- Before→Afterを見比べながら学べるので即実践可
- 基本すぎるため、中・上級者には物足りない可能性が高い
- デザインの基本は現代でも通用するが最新のデザインを求める人向けではない
1998年の発行以来27年間、定番となっています。知名度があり、本書を読んだことのあるプロデザイナーはたくさんいるはずです。基礎固め用に一家に一冊どうぞ。
たまに購入者向けの特典BOOKが無料配布されることもあります。そちらもおすすめ!
なるほどデザイン
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- 著者: 筒井美希
- 発売: 2015年8月
- 定価: 2,200円
- 対象: 初心者向け
「なるほど!」と膝を打つようなデザインの観察眼を養える本。優れたデザイン事例を見ながら、デザイナーの頭の中を追体験する構成が魅力。
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デザインの意図をやさしく噛み砕いて説明してくれており、ビジュアル重視で見ることができるので、完全未経験者やノンデザイナーでも楽しめる本です。
- 素敵なビジュアルが豊富でデザインを直感的に学べる
- 「デザインって楽しい!」とモチベーションが上がる
- デザイン本の定番だが体系的に学べる教科書的な本ではない
- デザイン制作の具体的な手法を知りたい人向きではない
読んだことがある人が多いと思いますが、大人気のデザイン本なので紹介。
「良いデザインには理由がある」ことを実感できるはず。
不滅のデザインルール 圧倒的な感動を生み出すアイデア群

- 著者: 植田阿希
- 発売: 2023年7月
- 定価: 2,310円
- 対象: 初心者〜上級者向け
時代を超えて通用するデザインの黄金律を58個ピックアップ。
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ハイクオリティな実例を多数掲載し、背後にあるデザインルールを解説。
書籍目次(クリックで開閉)
Special Interview
村上雅士氏インタビュー 「普通」から「半歩」外に出るデザイン
葛西 薫氏インタビュー デザインとは「潤い」
Chapter01 レイアウトのルール
01 情報整理とレイアウト
02 ホワイトスペース(余白) 空間を使った演出と視線誘導
03 ぼかし・透過 デザインを強調する美しいビジュアル
04 シンメトリー(対称) 調和や安定感のある対称のレイアウト
05 三角形の構図 奥行きや安定感を演出する
06 日の丸構図 主役を際立たせる
07 二分割のデザイン シーンを分ける
08 対比の構図 心を強く揺さぶる
09 三分割のデザイン バランスの良い構図を作る
10 デペイズマン 知覚的なイリュージョン
11 黄金比・白銀比 美しいプロポーション
12 グリッドレイアウト 統一感と規則性
13 俯瞰とあおり 奥行きが生まれる
14 方向性 視線と空間をコントロールする
14 反復 統一感とリズムが生まれる
16 リズム 効果的な構図につながる
17 タイリング リズムや動きを表現する
18 ドット(サークル) 動きを感じるエレメント
19 アシンメトリー(非対称) 躍動感を生む非対称のレイアウト
20 ライン さまざまなイメージを与える線
21 放射 圧倒的な迫力を作る
22 ランダム・フリーレイアウト 躍動感と期待感があふれる
Chapter02 配色のルール
01 色の扱い方 色を知って味方につける
02 暖色 視線を引きつける
03 寒色 静かで落ち着いた印象を与える
04 中性色 中立性と二面性
05 原色系 クリエイティブな表現
06 補色配色とマルチカラー 互いに引き合う、引き立て合う
07 明暗とコントラスト 視線を惹きつける
08 黒と高彩度の色 スタイリッシュでモダン
09 モノトーン シンプルでスタイリッシュ
10 トーン 調子でまとめる
11 クリア&グラデーション 透明感と柔らかさを演出する
12 60-30-10 のルール バランスの取れた配色
13 蛍光&光 使い方によって魅力的が増す色
Chapter03 写真とイラストのルール
01 写真の扱い方 写真もデザイン
02 角版写真 安定感のある形
03 トリミング 見せたい部分を切り取る
04 フレーミング 世界を切り分ける
05 切り抜き 自由で多彩な表現
06 写真による視線誘導 流れをつくる
07 写真で引き込む インパクトのあるビジュアル
08 コラージュ 複眼的な表現手法
09 イラストと写真の融合 ユニークで印象的なビジュアルを作る
10 線画のイラスト シンプルな表現
11 かわいいイラスト 場を和ませる
12 おしゃれなイラスト 特別なセンスが感じられる
Chapter04 タイポグラフィのルール
01 文字の扱い方
02 文字のジャンプ率 メリハリを調整して情報を見やすくする
03 文字をデザインする 文字に視線を集める
04 縦書き アイキャッチで美しい文字組み
05 文字を斜めにする 動きや勢いをつける強調表現
06 図を避けて文字を配置・図の上に文字を配置する インパクトと情報を両立させる
07 文字をバラす・崩す・切る 文字をビジュアル要素へと変える
08 文字モザイクアート 文字とビジュアルで伝えるメッセージ
09 文字を装飾する 文字を目立たせて印象づける
10 文字を組み合わせて形を作る 情報であり図形であるタイポグラフィ
11 文字で切り抜きする 文字をコンセプトとして表現する
- 実際に使われた実例を元に解説されているので、理解が深まる
- 有名デザイナーインタビューやコラムも収録されており読み応えがある
- 最新のデザインテクニックを学べる
- 初心者でも役立つが、細かい部分一つ一つの解説はないため入門書ではない
- 範囲は広いが体系的に学ぶには不向き
- 情報量の少ない大企業向けのビジュアル重視デザインがメイン
永久保存版のアイデア宝典として、長く手元に置いて活用できる一冊です。
特に「デザインの基本をもう少ししっかり学びたいけど、あまりに基本的すぎる本は飽きた」って人におすすめ!
伝わるデザインの授業 一生使える8つの力が身につく
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- 著者: 武田 英志
- 発売: 2020年11月9日
- 定価: 1,980円(税別)
- 対象: 初心者向け
デザインの基本を8つの視点から解説し、ノンデザイナーや新米デザイナーでも一生使えるスキルを習得できる教科書的な一冊
「かんたんに見せる」「正しく伝える」「フォーカスを当てる」など、各章で具体的な事例とともにデザインの考え方やロジックを学べます。
- 豊富な事例と丁寧な解説で、初心者でも理解しやすい
- デザインの基礎を幅広くカバーしている
- 学べる幅が広い代わりに特定の分野に特化した深い知識を求める場合には物足りない
- 中級者でも役に立つが基本的な内容が中心
デザインの基本をしっかりと学びたい方や、プレゼン資料や販促物をより効果的に伝えたいと考えている人におすすめ。
サクッと学べるデザイン心理法則108
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- 著者: 321web(三井将之)
- 発売: 2023年2月
- 定価: 1,848円
- 対象: 初心者向け
自著で恐縮ですが、初心者にもわかりやすいように執筆したので紹介させてください。
本書は、「デザインの基本」とは少し異なり、なぜそのデザインが効果的なのかという理屈を支える心理や行動経済学に基づく法則に焦点を当てています。

Webサイトやポスターなどのデザインだけでなく、アプリケーションのUIデザインやサービスデザインに至るまで、日常のあらゆるシーンに潜む108の心理法則を解説。これにより、デザインに説得力を与える根拠を手軽に身につけることができます。
- 「なぜか売れるデザイン」に隠れた理論が腑に落ちる
- 見開きで法則→実例が載っており、パッと見て理解しやすい
- 実践で取り入れやすい内容が豊富で応用がしやすい
- 108個あるので一度に全部は消化しきれない
- 深さよりもサクッと学べることを重視しているため、上級者には物足りない可能性あり
- デザインの作り方を知りたい人向きではない
1項目を1ページでサクッと学べる構成になっているため、短時間で読み進めやすく、知識をすぐに実践に活かすことが可能です。
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広く浅く、効率よく心理効果やデザインに応用できる法則を知りたい人におすすめの一冊です。
>>サクッと学べるデザイン心理法則108 書籍情報をもっと詳しく
タイポグラフィ

タイポグラフィの基本ルール —プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック—

- 著者: 大崎善治
- 発売: 2010年11月(2016年に新版)
- 定価: 2,585円(Kindle Unlimitedで無料)
- 対象: 中級者向け
タイポグラフィ入門の定番としてロングセラー。レイアウトパターンや文字演出を体系的に学べる。
タイポグラフィを体系的に学ぶための「教科書的な本」を探しているなら本書が一番おすすめです。
本書の内容
- 第1章 タイポグラフィの素材を知る
- 第2章 基本的なテクニック
- 第3章 レイアウトスタンダード
- 第4章 書体の選び方と演出スタイル
- 第5章 文字を作る
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初心者向けのスクールなどではあまり教えてくれない、プロの現場でしか学ぶことができない深い部分まで解説してくれています。
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- 不変の原理に重きを置いており、一生使える
- 和文・欧文の組版ルールをバランスよくカバー
- 文字の歴史まで解説してくれるためタイポグラフィの知識が深まる
- 事例がやや古く、モダンなデザインではない
- 文字が多く、文章を読むのになれていないと大変かもしれない
- 基礎をしっかり固めたい人には良いが、気軽に学びたい初心者には少し難しい
ロングセラーのため一部ビジュアルに若干の古さは感じられますが、それでも基本が色褪せない古典的名著。基礎からしっかり文字組みを学びたいならこの本が鉄板です。
ほんとに、フォント。フォントを活かしたデザインレイアウトの本
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- 著者: ingectar-e
- 発売: 2019年2月
- 定価: 1,870円
- 対象: 初心者向け
人気シリーズ「けっきょく、よはく。」の第2弾。フォント選びと文字まわりの効果をBefore Afterの事例とともに解説し「どんなフォントを使うのが良いんだろう?」を救ってくれる一冊。
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Before After形式で「フォント」を重視しつつ、改善案を提案しながらフォントの効果的な使い方を解説してくれるスタイルです。
- 「この場面にはこのフォント」など、実践的なテクニックが豊富
- フォントの組み合わせ例とビフォーアフター比較がわかりやすい
- After例はフォント以外の部分以外も大きく変わっており、フォントを変えるだけでデザインが良くなるという簡易さはない
- フォントについての深い解説はない

Before Afterでは必ずフォントの変更が行われていますが、フォント以外の改善点(レイアウトなど)が多いためフォントについて集中的に学びたいっていう用途とはズレるかもしれません。
その代わり、実践的なフォントの使い方やシーンにあった具体的な書体名などを解説してくれているので中級者以上にもフォント選びの参考になる本です。
フォント選びに苦手意識がある人にとって、目からウロコの連続。グッとデザインが洗練されるはずです。
ふつうのデザイナーのためのタイポグラフィが上手くなる本

- 著者: 加納佑輔・佐藤雅尚
- 発売: 2023年7月
- 定価: 2,420円
- 対象: 初心者〜中級者向け
- タイポグラフィの基本を豊富なビジュアルとともに丁寧に解説
- 学校で教わらない和文組版の注意点なども具体的にフォロー
- 基本は抑えているが、文字の歴史や専門理論の深い部分は少なめ
- ページ数はあまり多くないが、1ページあたりの情報量が多く少し読みにくいかも
現場のデザイナーが明日から使えるタイポグラフィ技術を凝縮。「ふつうのデザイナー向け」と謳う通り、やさしい語り口ながら実務的な解説が充実。


「組み方ひとつでデザインが変わる!」と実感できる良書。
教科書的には前述のタイポグラフィの基本ルールもおすすめですが、最新の本や入門的な教科書的な本が良い場合はこちらのほうがいいかも。
マネするだけでセンスの良いフォント

- 著者: ingectar-e
- 発売: 2021年10月
- 定価: 1,980円(Kindle Unlimitedで無料)
- 対象: 初心者〜中級者向け
- フォント組み合わせのお手本が豊富
- フォント情報が掲載されているので、すぐ導入できる(Adobe fontsメイン)
- 参考系書籍なので学習的な用途には不向き
- Adobeのサブスクに加入していないと使えないフォントが多い
「3色だけでセンスのいい色」に続くフォント版アイデア帖。掲載例をそのまま真似するだけでおしゃれ度がアップ。

パラパラめくって良いなと思うフォントや使い方を自分のデザインに取り入れてみる、みたいなデザインの参考に使う京の書籍です。
「フォント」を銘打っていますが、フォントについて詳しく学べる系の書籍ではないのでそこは注意。
レタースペーシング タイポグラフィにおける文字間調整の考え方

- 著者: 今市 達也
- 発売: 2021年7月
- 定価: 2,420円
- 対象: 中級者向け
「文字間の詰め方・空け方」という、デザインにおいて感覚的になりがちなテーマを理論的に解説したレタースペーシングに特化した専門書。
ロゴタイプやタイトル文字のカーニング調整など、視覚的効果と可読性を両立させるプロセスをじっくり学ぶことができます。
- 第1章 レタースペースとは何か?
- 第2章 スペーシングの基礎知識を学ぶ
- 第3章 スペーシングの観察眼を鍛える
- 第4章 欧文のスペーシング
- 第5章 和文のスペーシング
- 第6章 和欧混植のスペーシング
- 第7章 実例から学ぶスペーシング
- 第8章 スペーシングの練習問題
- 「なんとなくこう詰める」という判断を明確に説明できるようになる
- 字間を整えるだけで作品が劇的に洗練される感覚を得られ、細部にこだわる意識が高まる
- レタースペーシングに絞っているため、他のタイポグラフィ要素は扱われていない
- 本を読んですぐ完璧になるわけではなく、実際の制作現場で目を慣らしていくトレーニングが必要


実例や実践に触れることで、これまでに学んだ内容を自分の感覚へと落とし込みます。
カーニングについては以下の記事も参考にどうぞ。

1ページずつ学ぶ 文字レイアウトの法則

- 著者: ソフィー・バイヤー
- 発売: 2022年7月
- 定価: 2,420円
- 対象: 中級者向け
- 約200のルールがまとめられ、欧文組版の基礎をしっかり学べる
- 良い例・悪い例の比較図が豊富で、文字レイアウトの正解が直感的につかめる
- 欧文タイポグラフィが中心で、日本語の文字組みルールを探している人には向かない
- 1ページ1ルールのため、理論背景や詳細な理由付けは割愛されており深掘りは少なめ

欧文タイポグラフィの基本ルールを1ページに1項目ずつ解説するハンドブック。フォント選びや文字間の詰め方、行揃えなど、見やすく美しい文字組みをするための約200項目の法則が手軽に学べます。
色彩や配色
色の大事典 基礎知識と配色・カラーチャート・伝統色・慣用色名 DIGITAL COLORS for DESIGN
幅広い色彩の知識を一冊でカバーできる総合的な辞典として、デザインを学ぶ初心者から現場で活躍するプロまで、多くの方に役立つ内容です。

- 著者: 井上 のきあ
- 発売: 2021年9月
- 定価: 3,300円
- 対象: 初心者〜上級者向け

目次(クリックで開閉)
- 光の色(RGB)で表現する
- 色料の色(CMYK)で表現する
- いろいろな色相環
- 純色に第3の原色を混色する
- グラフィックソフトで色を調べる
- HSBモード(表示)の利用
- 色調と色立体
- 色と感覚
- 色と文化
- 色の機能と役割
- 複数の色を組み合わせる
- グラデーションで配色する
- グラフィックソフトの配色機能
- 色と配色が与える印象
- 色と面積
- 対比と同化
- 混色の原理について
- 色の錯視
- ユニバーサルデザインカラーと安全色
- カラープロファイルとXYZ表色系
- 自然がつくりだす色
- 蛍光色について
- 色について幅広い内容を網羅。色彩心理、錯視、安全色なども学べる
- 豊富なカラーサンプルと数値データで色見本としても使える
- 初心者だけをターゲットにしたものではないため入門用としてはわかりにくいかも
- Adobeソフトを対象としているため他のソフト利用者は戸惑うかも知れない
初心者から上級者まで役に立つデザイナー必携の「色」の専門本です。
いろいろな、いろ。 配色に着目したデザインレイアウトの本

- 著者: ingectar-e
- 発売: 2021年12月
- 定価: 1,980円
- 対象: 初心者〜中級者向け
配色アイデアに特化したアイデア帖。
3色程度の組み合わせ例とレイアウト実例で、センスの良い配色例を多数紹介。

Before Afterの事例を元に、配色のアドバイスや色のバランスについて解説されています。
- 豊富な作例を見ながら、すぐ自分のデザインに落とし込める
- カラー値と使用例がセットで紹介されているので使いやすい
- 色理論の深掘りは少なめで、とにかく色を使ったレイアウト重視
- After例は色の変更を中心に行われているが色だけに焦点を絞ったものではない

「センスのいい色」を直感的に身につけたい人に最適です。
いろいろな色のバリエーションも紹介されているのでアイディア出しの参考書としてもおすすめ。
見てわかる、迷わず決まる配色アイデア 3色だけでセンスのいい色

- 著者: ingectar-e
- 発売: 2020年6月
- 定価: 1,980円
- 対象: 初心者向け
3色配色のみを扱うという斬新なコンセプトの人気書籍です。
デザイン初心者や「色選びに迷いがち」という方が少ない色数でデザインできるきっかけになる一冊。カテゴリーごとの豊富な作例やカラーコードの明記により、実務や趣味での「時短」と「完成度アップ」を同時に実現できます。
- 配色のバリエーションをいくつも提示しており、ベースカラー・サブカラー・アクセントカラーの3色に絞った作例が豊富
- チラシやポスター、パッケージなどを想定したデザインサンプルが満載なので、具体的な完成イメージをつかみやすい
- 各作例に色の面積比やカラーバランスが記載されており、配色の組み合わせだけでなく配分のヒントになる
- 全体的に優しいトーンの組み合わせが多く、ビビッドカラーや濃い色を積極的に使った事例は少なめ
- 一見異なるテーマでも、くすみ系・パステル系など、近いテイストの配色が多くバリエーションが少なく感じる
- 本書は「色見本+デザインサンプル集」という性格が強いため、色彩理論や高度な説明を期待する人には不向き

メインカラー、アクセントカラー、サブカラーの3色を使ったデザインに、カラーコードやパターンのバリエーションなどが掲載されています。
色系の本では圧倒的な人気を誇る本書ですが、あくまで実例カタログとしての性格が強く、理論的・体系的に学びたい人は、前述した「色の大辞典」を併読すると良いでしょう。
色については以下の記事も参考にどうぞ。
デザインのアイデアや参考
タイポグラフィで魅せる広告デザイン

- 編集: パイ インターナショナル
- 発売: 2022年2月
- 定価: 4,389円
- 対象: 中級者〜上級者向け
300点以上のタイポグラフィ表現が特徴的なデザインをまとめた事例集。
新しい広告デザインが多いため、最新のデザインの参考にもなります。
- 文字造形に焦点を絞った事例集
- 300点以上の豊富な事例が掲載されており、プロの作った文字タイトルがたっぷり
- 分厚く、内容量が多く満足感はあるが、4000円超えと価格が高い
- 解説がないため学習用ではない
価格は高めですが、約400ページもありボリュームたっぷりなので文字のデザインが好きな人は持っておいて損はありません。
言葉をイメージに変える ひらめきデザインひき出し帖

- 著者: pasto(パスト)
- 発売: 2022年9月
- 定価: 2,200円
- 対象: 初心者〜中級者向け
クライアントから提示される「ターゲット」「コンセプト」といった言葉を起点に、抽象的なキーワードから具体的なビジュアルアイデアを膨らませるヒントをまとめた一冊。
- キーワードごとに多数の実例が収録され、視覚的にインスピレーションを得やすい
- 実務でよく使われる言葉を起点にしており、クライアントの要望を形にしやすい
- キーワードは幅広いが、すべてのデザインジャンルを網羅しているわけではない
- 定番イメージが多いため、既に豊富な経験がある人には新鮮さが少ない
42の主要キーワード×182の関連キーワードで構成され、言葉のイメージをデザインに落とし込む辞典としても役立ちます。
タイトルまわり DESIGN IDEA 100

- 著者: BNN編集部
- 発売: 2023年11月
- 定価: 2,860円
- 対象: 中級者〜上級者向け
見出し(タイトル文字まわり)のデザインを100パターン集めたアイデア集。雑誌やポスターなどのタイトル周辺を多彩な実例で紹介してくれている事例集です。
- カテゴリごとのタイトル配置が一覧でき、参考にしやすい
- フォント情報が併記され、使いやすい
- 解説はほぼなしの視覚的インスピレーション重視の構成
- 事例集なので知識を得る用途には向かない
100パターンのデザインがフルカラーで掲載されています。


文字の扱い方をテクニックごとにカテゴリ分けしてくれてあるので見やすく、タイトルのアイディア出しの参考に役立ちます。
タイトルデザインに困ったとき、パラパラ眺めるだけでも創作意欲が湧くリファレンス本です。
Webデザイン良質見本帳[第2版]目的別に探せて、すぐに使えるアイデア集

- 著者: 久保田涼子
- 発売: 2021年12月
- 定価: 2,640円
- 対象: 初心者向け
良質なWebサイト429点を厳選し、カテゴリごとにスクリーンショット+解説を載せたWebデザイナー向け見本帳。

- 目的・ジャンル別に整理されていて、インスピレーションを得やすい
- URLも記載で、実際にアクセスして詳細を確認できる
- 打ち合わせの時の参考資料としても便利
- 見本帳なのでデザイン原理の解説は控えめ
- 写真ありきなデザインも多く、真似しにくく応用が必須
- PC向けページばかりでスマホサイズなどレスポンシブに弱い
「とにかくたくさんの良質事例を見たい」人におすすめ。パラパラめくっているだけでもアイデアが湧いてきます。
Webデザイン
HTML&CSS Webデザイン 現場レベルのコーディング・スキルが身につく実践入門

- 著者: 小豆沢 健
- 発売: 2025年1月
- 定価: 3,520円
- 対象: 初心者向け
初心者向けのWebデザイン書で重要な「わかりやすさ」「読みやすさ」「作りやすさ」が揃った良書です。
Webデザインの入門書はありきたりで実際には使えないようなサンプルデザインも多いですが、本書はちょっとカスタマイズすればそのまま使えそうな今風のデザインの仕方が取り入れられており学ぶ価値を感じやすいものになっています。

- 要点がわかりやすくまとまっていて理解しやすい
- 他の書籍では解説しないようなプロパティも解説していて今風のサイトを作りやすい
- ページ数が多いので納得感はあるが、価格が他の入門書よりも高め
- パソコンを触るのにも慣れていないという初心者には少し難易度高め
HTML/CSSの基礎をしっかり学びたい人に最適な一冊。シンプルで的確な解説と洗練されたレイアウトで、実践的なコーディング力が身につきます!
1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座

- 著者: Mana
- 発売: 2024年3月(第2版)
- 定価: 2,585円
- 対象: 初心者向け
コーディング初心者がWebデザインを包括的に学べる人気の入門書。HTML/CSSの基礎から簡単なJavaScript、レスポンシブ対応まで、一通りカバー。


- デザインとコーディング両面をオールインワンで習得
- やさしい語り口+フルカラー図解で、動画解説もあるので独学でも挫折しにくい
- 架空のWebサイトを作りながら学ぶ実践型で作ったものが形に残る
- 本書の内容だけで完璧なサイトが作れるわけではない
- ページ数は多いが、一つひとつの内容は基礎レベルにとどまる
- 応用が効く内容ではないので「こんなこともしたい」には対応しにくい
「まずはサイトを作れるようになる」を目的とする方に最適。
JavaScriptについての解説はないので後述する書籍とセットであわせて学ぶのがおすすめです。
1冊ですべて身につくJavaScript入門講座

- 著者: Mana
- 発売: 2023年3月
- 定価: 2,794円
- 対象: 初心者向け
HTML/CSSは触ったことがあるけれどJavaScriptはこれから、という人に向けた入門書。
ES6以降のモダンな書き方で、文法の基礎からアニメーション実装まで網羅的に解説し、挫折しにくい丁寧さで人気を集めています。
- 初心者視点の構成や図解が豊富で、プログラミング未経験者でも理解しやすい
- 基礎文法から実務で使える最新のテクニックまで幅広く解説
- 章ごとにミニプロジェクトを作り上げるため、学んだ知識をすぐ動かせる達成感がある
- フレームワークや非同期処理の深掘りなど実務上級の内容は別教材が必要になる。
- 基礎解説が中心で、すでにJavaScriptを使いこなす人には物足りない内容
- ページ数が多く情報量も多いため、短期間で学ぼうとせずに少しずつ進める必要がある
前述した「1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座」のJavaScript版です。HTML&CSSの続きとして学ぶと書籍の雰囲気も同じなのでスムーズに学びやすいと思います。
UIデザイン / UXデザイン
誰のためのデザイン? 認知科学者のデザイン原論

- 著者: ドナルド・A・ノーマン
- 発売: 2015年4月
- 定価: 3,630円
- 対象: 中級〜上級者向け
「使いにくいデザインが悪いのであって、人間の使い方が悪いわけではない」という視点を持つ人間中心設計の名著。
認知科学の原理を踏まえたデザイン原則が豊富な実例とともに論じられており、UI/UXを考えるうえで外せない一冊です。
- デザイン原則の体系的理解
認知科学や人間工学を踏まえたデザインの基礎が論理的に学べる - 豊富な実例で具体性
ドアや電話など身近な事例を挙げ、「なぜ使いにくいのか」を的確に解説 - 現代にも通じる内容
増補改訂版で最新の技術事例も盛り込まれ、UI/UXの現場でも活かせる普遍的指針が得られる
- 内容が専門的で長大
本格的な理論書であるため、初心者には読破に時間と根気が必要 - 即実践的ではない
原則論中心で、具体的なデザイン手法よりも思考法がメイン - 物理製品寄りの事例
ドアや自動車電話などハードウェア例が多く、Web/UI専業の人にはイメージしにくい部分も多い
この本は、わかりやすいデザインのルールや、人がどうやって物を使うのかを学べます。特に「アフォーダンス」や「フィードバック」といった考え方は、UIデザインにとって非常に重要な考え方です。
また、単なる理論だけでなく、実際の製品やシステムの問題を取り上げながら、より良いデザインとは何かを考えさせてくれるのも魅力です。UIだけでなく、UX(ユーザー体験)全般に興味がある人にも役立つ内容です。
UIデザインの教科書[新版] マルチデバイス時代のインターフェース設計
![UIデザインの教科書[新版] マルチデバイス時代のインターフェース設計](https://321web.link/wp-content/uploads/2025/02/ui-design.jpg)
- 著者: 原田秀司
- 発売: 2019年1月
- 定価: 2,618円
- 対象: 初心者〜中級者向け
WebやアプリのUI/UXデザインの基本を網羅。マルチデバイスに対応した設計原則を体系立てて学べる教科書。

- 理論と実例のバランスが良く、ユーザビリティの本質が理解しやすい
- デザイナー以外のエンジニアやディレクターにも役立つ
- 教科書的にボリュームがあるので、初心者はやや時間がかかる
- 内容は基本的なものだが、基礎知識がないと理解できない部分もある
UI設計の普遍的な原則を身につけたい人におすすめの一冊です。
2万回のA/Bテストからわかった 支持されるWebデザイン事例集

- 著者: 鬼石 真裕、KAIZEN TEAM
- 発売: 2018年7月
- 定価: 2,728円
- 対象: 中級者向け
20,000回にもおよぶA/Bテストの実例を通し、「どんなWebデザインがユーザーに支持されるのか」をデータドリブンで解説する本。
ページのどの要素をどう変えたら成果が出たのか、クイズ形式で楽しみながら学べる構成です。
- 実際のABテストのデータを根拠にした実例が満載で、デザイン改善の参考になる
- さまざまな業種・業態の事例が掲載されており、自分に近いケースを見つけやすい
- 「勝ったデザインはどっち?」というクイズ形式で、気軽に読みやすい
- テスト結果は特定のユーザー層に基づくため、そのまま使えるとは限らない
- 「なぜそのデザインが好まれたか」の心理・理論的背景は簡潔で深掘りは少ない
- データが少し古いため急速に変わるWeb分野ではアップデートが必要な事例もある
あくまでも一部の事例にすぎず、必ずしも再現性があるわけではないが、ABテストを行うことの重要性や成功事例のパターンも試してみようというきっかけになり、ABテスト前提に参考にすると成果に繋がりやすいです。
ロゴデザイン
ロゴのつくりかたアイデア帖 “いい感じ”に仕上げる65の引き出し

- 著者: 遠島啓介
- 発売: 2020年3月
- 定価: 1,800円(Kindle Unlimitedで無料)
- 対象: 初心者向け
ロゴ初心者がプロっぽいロゴを作れるようになるためのアイデア集。65の「引き出し」で発想法を具体的に紹介。
- 「文字の一部をシンボル化する」など、具体的テクニックが学びやすい
- 架空の依頼を想定した制作ステップ解説で、実践の流れがわかる
- Kindle Unlimitedで無料
- 作例は真似しやすいが、簡易的なもののため仕事で使える品質にはならない
- 初心者向けでロゴの本質的な部分は薄め
- “アイデア帖”というより”楽しくロゴを作ってみよう”という感じの本

まずはロゴを作ってみるのが上達の近道。
細かい部分の調整まで丁寧に解説されているのでロゴ制作の基本から楽しく学べます。
ロゴデザインのコツ プロのクオリティに高めるための手法65

- 著者: 佐藤 浩二
- 発売: 2023年4月
- 定価: 2,200円
- 対象: 初心者〜中級者向け
有名企業のロゴを多数手がけてきた著者が、ロゴ制作の実例を交えながら「プロ品質」に仕上げるためのポイントを解説。
発想法、形の整え方、タイポグラフィ、納品データの作り方まで網羅しており、ロゴデザインの工程を体系的に学べます。

書籍の目次(クリックで開閉)
- Chapter1 発想方法
01 イニシャルモチーフ
02 日本語モチーフ
03 ネガティブスペースを見る
04 具象モチーフ
05 抽象モチーフ
06 文字の並びを見る
07 何かに見立てる
08 複数の要素を組み合わせる
09 詰め込み型
10 ネーミングの由来を表現1
11 ネーミングの由来を表現2
12 文字だけでも意味を持たせる
13 文字の成り立ちや書道の知識
14 文字を分解する - Chapter2 表現方法
15 鉛筆で書く
16 筆で書く
17 筆のストロークをパスで描く
18 割り箸ペンで書く
19 万年筆やペンで書く
20 指で書く
21 切り絵(切り文字風)
22 にじみやかすれの質感をつける
23 絵具や写真を使う - Chapter3 ロゴタイプ
24 ローマン体とサンセリフ体
25 ウェイトの違い(欧文書体)
26 明朝体とゴシック体
27 ウェイトの違い(和文書体)
28 スペーシング
29 そのまま使う(欧文書体)
30 アレンジして使う(欧文書体)
31 アレンジして使う(和文書体)
32 アレンジして使う(和文書体)
33 欧文書体の大文字小文字の使い分け
34 既成の書体をベースにアレンジ
35 文字の骨格からつくる
36 幾何学図形を組み合わせてつくる
37 ランダムに文字を組むコツ
38 文字を美しく見せるコツ - Chapter4 錯視調整
39 太さの調整
40 大きさの調整
41 滑らかさの調整1
42 滑らかさの調整2
43 先端の調整 - Chapter5 バランス
44 黄金比1
45 黄金比2
46 白銀比1
47 白銀比2 - Chapter6 精緻化
48 細部を揃える
49 各要素のバランスを検証する
50 細部のディテールを検証する - Chapter7 色
51 色相・赤系統
52 色相・青系統
53 明度・彩度・トーン
54 印刷・モニターでの色再現 - Chapter8 イメージ
55 信頼感を出すコツ
56 柔らかさを出すコツ
57 親しみやすさを出すコツ
58 老舗感を出すコツ - Chapter9 プレゼンと展開
59 プレゼン前の心構え
60 プレゼンシートをつくるコツ
61 デザインの説明文をつくるコツ
62 ロゴの展開パターン
63 ロゴのガイドライン(使用規定)
64 ロゴからの展開1
65 ロゴからの展開2
- ロゴの微調整や要素の配置バランスなど、現場で培われた具体的ノウハウが満載
- アイデア出しから仕上げ・納品までの流れがわかり、制作のステップを把握できる
- 似たテーマが複数登場し、通読すると多少の重なりを感じることがある
- 既にプロ品質のロゴを作れる人には再確認的な内容に留まる可能性が高い

細部の部分まで詳しく解説されているため、中級者以上でもためになりやすい。錯視の調整など細かいポイントまでしっかりと解説されています。
楽しく読める書籍なのでロゴデザインを学ぶ最初の1冊として選ぶのにも最適です。
ロゴデザインの教科書 良質な見本から学べるすぐに使えるアイデア帳

- 著者: 植田阿希
- 発売: 2020年7月
- 定価: 2,640円
- 対象: 中級者向け
- 圧倒的な実例数と良質なロゴが多く慶されているため目が肥える
- 佐藤可士和氏へのインタビューなど、ブランディング視点も学べる
- ワークフローなども掲載されているが本書だけでロゴ制作を学ぶのは難しい
- 事例のロゴについての解説はあるが個々の解説は浅く、再現性は低い
41名の一流デザイナーによる550点以上のロゴを掲載。テイスト別・目的別に優れた事例とその発想を解説。


アイデアや引き出しを増やすロゴデザインのバイブル。困ったときに何度も参照できます。
ロゴを作る具体的な方法(ソフトをどのように使うのか)については以下の記事で解説しています。

ロゴについての考え方は以下の記事をご覧ください。

ビジネスデザイン、インフォグラフィックなど
ビジネス資料のデザイン編集 資料作成の編集とデザインがわかる本
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- 著者: ingectar-e
- 発売: 2020年2月
- 定価: 1,980円
- 対象: 初心者向け
ビジネス文書や資料を洗練させることに特化した一冊。企画書・提案書、プレゼン資料など「ビジネスドキュメント」を対象に、読み手に伝わるレイアウトや編集のコツを解説。

- 資料作成やパワポデザインですぐに役立つ実務的テクニック満載
- 普段デザインに縁がない人でも読みやすいしデザインソフトがなくても使える
- 題材がビジネス資料中心でポスターやWebデザインやグラフィックデザイン等ではない
- デザイナーも役立つがあくまでもオフィス文書向けノウハウ
「おしゃれさより分かりやすさ・論理」がテーマ。「資料デザインも立派なデザインだ」と実感できる内容です。
企画書や社内報などビジネス文書の紙面デザインを作成する機会が多い人はとても役立つ一冊。
たのしいインフォグラフィック入門

- 著者: 櫻田潤
- 発売: 2013年5月
- 定価: 2,420円
- 対象: 初心者向け
データや情報をビジュアル化するインフォグラフィックの基礎を学べる一冊。
インフォグラフィックとは、情報やデータをビジュアルを使い視覚的にわかりやすく表現した図やデザインのことを指します。
- ピクトグラムで情報を伝えるノウハウが得られ、説得力アップ
- 章ごとの演習で、インフォグラフィックの基本をやさしく学べる
- データ分析や論理構成などコンテンツの企画力も求められる
- この本を読んだだけでインフォグラフィックが作れるわけではない

プレゼン資料や記事デザインを直感的に伝わる形に落とし込む技法を学ぶことができます。
グラフ一つでも「どうすればもっと伝わるか?」を考える習慣が身につくのでノンデザイナーにもおすすめの入門書です。

インフォグラフィックの作り方も指南されています。インフォグラフィックの書籍としては初心者向けですが、制作の具体的な方法やデザイン事態のノウハウが解説されているわけではないのでデザイン初心者がこの書籍だけでインフォグラフィックを作成するのは少し難易度高め。
印刷・DTP
デザインのひきだし(季刊誌)

- 著者: グラフィック社編集部
- 発売: 2月/6月/10月頃
- 定価: 約2,750円(号によって変動)
- 対象: 上級者向け
印刷・用紙・加工に特化した超実践的なデザイン情報誌。
毎号テーマ別に豪華サンプルを付録で付け、実際に紙や加工を触りながら仕上がり品質を確認することができます。

- 実物サンプル付きで、特殊紙の風合いや箔押しの質感、インクの発色等を体感できる
- 最新の印刷技術や加工技術をいち早く知ることができる
- 印刷会社や加工所への取材記事も充実
- テーマが専門すぎて、ハードルが高い
- 特殊印刷や特殊加工はコストが高いため実務で使う機会が少ない
- 人気号はすぐに売り切れてしまうため入手しにくい
特殊印刷や特殊加工は実物サンプルの取り寄せにも費用がかかることも多いのでカタログ感覚で購入するのもあり。
本格的に特殊加工や特殊印刷を扱うデザイナーにとってたくさんの事例や実物付きの本書はお宝です。毎号買っているグラフィックデザイナーも多いんじゃないでしょうか。


バックナンバーも役立つので大事に保管していますが、付録が別冊や別箱になってるので本棚が超かさばります。
入稿データのつくりかた CMYK4色印刷・特色2色印刷・名刺・ハガキ・同人誌・グッズ類

- 著者: 井上のきあ
- 発売: 2018年8月(2024年改訂版あり)
- 定価: 2,860円
- 対象: 初心者〜中級者向け
入稿データの作り方がよくわからないという人に一番おすすめしたい本です。
「どんなに素敵なデザインでも入稿ミスで台無し」にならないための入稿の基本から、プロでも見落としがちなポイントまで丁寧に解説された入稿完全ガイドとも言える本です。
- トンボや塗り足し設定、アウトライン化など、初心者が躓くポイントを丁寧にガイド
- IllustratorやPhotoshopのキャプチャで、手順をビジュアル解説
- デザイン的な内容ではなく、入稿データの技術的な正しさを保証する本
- 入稿経験がない初心者には少し難しいかも知れない
DTP実務のノウハウを徹底解説する専門書。フライヤー・名刺・同人誌・グッズまで、幅広い印刷入稿パターンを網羅。
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
2024年に出た改訂版では最新の入稿規格にも対応しています。必ず本の右上に改訂版って書いてあるやつを選びましょう。
また、書籍の性質上、紙ならではの表現があるため電子書籍ではない紙の書籍がおすすめです。
レイアウト
レイアウト・デザインの教科書

- 著者: 米倉 明男、生田 信一、青柳 千郷
- 発売: 2019年2月
- 定価: 2,530円
- 対象: 初心者〜中級者向け
レイアウトの基本原則(整列・近接・グリッドなど)から多様な事例、さらに実際の制作プロセスまで幅広くカバーしたレイアウトの教科書的な本です。
世界中のデザイン作品が掲載されており、理論と見本を行き来しながら実践的なレイアウト力を身につけられます。

- レイアウトの理論・事例・実践の流れを紹介しており、基礎から応用までカバー
- 初心者向けの超基本から中級者向けのポイントまで含まれ、幅広いレベルに対応
- レイアウトについて広範囲を扱うため、一つひとつの深掘りは少なめ
- 事例が海外のものが多く、情報量の多いものをまとめるレイアウトは少なめ
基礎から応用までレイアウトについて網羅的に学べる本です。
レイアウトについて学びたい初心者への1冊目の書籍としておすすめ。
あるあるレイアウト

- 著者: ingectar-e
- 発売: 2021年5月
- 定価: 2,200円
- 対象: 初心者向け
「あるあるデザイン」シリーズのレイアウト版。すぐ使える型を豊富に掲載し、初心者でもプロっぽいレイアウトを再現できる。
「レイアウトのアイディアが全くわかない」ってときに便利なよくあるレイアウトのテンプレをまとめたアイディア本です。

- テンプレのように使えるのでレイアウト作業の迷いが減る
- 完成デザインと要素配置だけの状態を並べて比較できる
- レイアウト理論について学べるわけではない
- 要素配置だけのシェイプを紹介する紙面が多く物足りない感もある
まずは真似から!そこに自分なりのアレンジを加えれば、効率よく魅力的なデザインが作れます。
最強構図
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- 著者: ingectar-e
- 発売: 2023年1月
- 定価: 1,980円
- 対象: 初心者向け
黄金比をはじめ、「美しい」と言われる構図を利用したデザインの作り方を解説した書籍。
定番の構図からレイアウトを作成するコツやポイントをレイアウトする過程から学べるのでとてもわかりやすいです。


- 黄金比、三分割、日の丸など、写真撮影でよく聞く構図を「デザイン」に応用方がわかる
- ポスターやバナー、名刺など実際のデザインの場面を想定した豊富なサンプルを掲載
- 構図はあくまでも目安で、最終的にはある程度感覚で補う必要がある
- レイアウト理論やタイポグラフィなど、より突っ込んだデザイン理論を求める人には基本的すぎる内容も多い
構図に焦点を当てた実用書として、特に「デザイン初心者」や「レイアウトが苦手」な方に大いに役立つ内容です。
レイアウトに関しては以下の記事でも解説しています。あわせてご覧ください。

デザイン添削系・ビフォーアフター系
やってはいけないデザイン

- 著者: 平本久美子
- 発売: 2016年12月
- 定価: 1,980円
- 対象: 初心者向け
デザインのNG集を「失敗パターン→改善案」という構成でまとめたデザイン添削系の書籍。
- 「なぜダメなのか」「どう直すか」が論理的に解説されている
- 改善例の難易度が高いものが多いが、簡単に直せるものが多いのですぐに使える
- 内容は超基礎的なものがメインなので書籍を何冊も持っている人には物足りない
- 解説は簡潔でわかりやすいが、深く学ぶのには向いていない
やってはいけない例は初心者がやりがちなものが多く簡単に改善されます。

Before After系はAfter例の難易度が高く、難しいものも多いが本書は初心者でもすぐに実践できる難易度なので初心者にピッタリ!
「悪いところを直したら自然と良いデザインになっていた」という効果が期待できる一冊。
赤ペン添削でわかりやすい! 選ばれるデザイナーへの道

- 著者: 上司ニシグチ
- 発売: 2022年2月
- 定価: 1,980円
- 対象: 初心者〜中級者向け
新米デザイナーの作品を赤ペンで添削しながらデザインをブラッシュアップするプロセスを紹介。
まるで先輩や上司から実地で指導を受けているかのような感覚で、改善ポイントが具体的に理解できます。

- ビフォーアフターを赤ペンコメント付きで見られる
- 情報の優先順位やフォントの使い分けなど、やりがちなミスをまとめて学べる
- あくまでも添削ベースの解説で、デザインの理論について深く学べるわけではない
- 初心者にも参考になるが考え方や方向性を学ぶものなので最初の1冊には向かない
たたき台のイメージをクライアントからのフィードバックと上司のアドバイスを元に改善していくという流れなので、他のビフォーアフター系の書籍よりも改善の流れがわかりやすい。
クイズ de デザイン 解くだけで一生使える知識が学べる!

- 著者: ingectar-e
- 発売: 2022年8月
- 定価: 1,980円
- 対象: 初心者向け
クイズ形式でデザインの知識を学ぶ、ゲーム感覚の一冊。色彩・フォント・レイアウトなど幅広い問題を選択式で解くうちに、正解パターンが身体に染み付く構成。

- 退屈しがちな理論をクイズで楽しく覚えられる
- なぜそれが正解か、丁寧な解説付きで学べる
- クイズなので何度も読み返したい感じになりにくい
- 数学のように明確な答えがあるわけではないので「正解」に納得しにくいものもある
楽しみながらデザイン力アップできる面白い本です。
クイズ形式なのでノンデザイナーでも楽しく読める本になっています。
あたらしい、あしらい。

- 著者: ingectar-e
- 発売: 2020年8月
- 定価: 1,980円
- 対象: 初心者〜中級者向け
紙面やWebの「装飾要素(あしらい)」に焦点を当て、デザイン全体を一段上のレベルに引き上げるテクニックを紹介する一冊。
余白の使い方やイラスト・ラインの活用など、小さな工夫で“大きくおしゃれ”に見せるポイントをわかりやすく解説しています。

- ほんの少しの装飾でレイアウト全体が洗練されるため、すぐにデザインの改善が実感できる
- さまざまなシーンの最新表現がカバーされており「今どき感」がある代遅れにならないセンスを学べる
- IllustratorやPhotoshopの操作がある程度わからないと実践が難しい。ソフトの使い方自体は解説されない
- あしらいの基本とよくあるビフォーアフター例が中心なのでプロには物足りない可能性あり
「けっきょく、よはく。」シリーズと同じパターンです。
なぜか古い感じの装飾になってしまう人におすすめ。今風のあしらいはどのようなものか、Before After例でわかりやすく学べます。
デザイナーとしての働き方
デザインのしごと 100の質問 プロのデザイナーに聞きたい、仕事にまつわる大切なこと
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- 著者: ingectar-e
- 発売: 2024年2月
- 定価: 2,497円
- 対象: 初心者〜中級者向け
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デザイン業務にまつわる疑問・悩みを、Q&A形式で100個取り上げる「デザイナーお助け本」
デザインの業務に関するものだけでなく、フリーランスデザイナーの悩みなど、デザインの仕事に関わる悩みを幅広くカバーしている書籍です。
- 「今さら聞けない…」を解決する質疑応答が網羅的
- 初心者~中堅デザイナーまで幅広く活用できる
- 一問一答形式なので、各トピックの深掘りは最小限
- デザインの仕事についてなので「デザインそのもの」を学びたい人向けではない
手元に置いておけば大抵の疑問がすぐ解決できる強い味方。
「こういう事が知りたかった」「プロデザイナーはこう考えるのか」など他の書籍とは違うコンセプトでデザインの仕事に関する知識を深めることができます。
勝てるデザイン

- 著者: 前田高志
- 発売: 2021年3月
- 定価: 1,870円
- 対象: 初心者〜中級者向け
元任天堂デザイナーが語る「成果を出すデザイン」の本。
自分の売上だけでなくクライアントのビジネスを勝たせる・自分のコンプレックスに打ち克つなど幅広い意味での「勝てる」を探求した自己啓発要素もある書籍。
- 実践的な思考法+手を動かすワークがセットで学べる
- 具体的な事例&若手デザイナーへのアドバイスが満載
- 文字メインの書籍なので活字に慣れていない初心者にはややハードルが高い
- 著者についての話がメインで客観性や再現性の高い話ではない

基礎を学んだあと、「提案力」「説得力」といったプロとしての壁を乗り越えたい人におすすめです。
Audibleの聴き放題対象なのでAudible加入者であれば無料です。(勝てるデザイン Audible版)
奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

- 著者: 高田 裕美
- 発売: 2023年3月
- 定価: 1,980円
- 対象: 初心者〜中級者向け
読み書き障害を抱える子どもたちに「読める喜び」を届けたフォント開発のノンフィクションとして、教育関係者やデザイナー、福祉・支援に携わる人に大きな示唆を与える内容
- 書体デザイナーの仕事や試行錯誤を詳しく知る機会は多くないので新鮮
- フォント制作は芸術的センスや美しさだけではなく、使用シーンやユーザー特性に応じた科学的検証、実証実験を積み重ねることが重要だとわかる
- 物語としての要素が強いため、純粋に書体デザインの技術・理論を深掘りしたい人には不向き
- 読みやすさに関する客観的エビデンスの一部は紹介されているが、研究データが中心というよりは著者と周囲の経験談が主体
デザインについて学ぶという趣旨とは異なりますが、書体デザインの裏側や開発プロセスがリアルに描かれている点やユニバーサルデザインについて考える切っ掛けにもなるのでデザイナーとして読んでおいて損はありません。
デザインの言語化〈クライアントの要望にこたえる4つのステップ〉

- 著者: こげちゃ丸
- 発売: 2023年1月
- 定価: 2,530円
- 対象: 初心者向け
本書は「デザインのスキル本」ではなく、クライアントワークを円滑に進めるためのコミュニケーション指南書となっています。
現場でよくあるやり取りをどう言語化し、どう質問・提案・説得していくかが具体的なエピソードを通して学べる点が最大の魅力。
- デザインの「作り方・見せ方」ではなく、クライアントの要望を正しく汲み取る方法やプレゼンテーション術を学べる
- 「言語化」が苦手なデザイナーにとって、クライアントとスムーズに進行するためのノウハウが具体的に得られます
- 「デザインを発注する側」として、どう要望を伝えればより良いアウトプットが得られるかがわかるため、発注者やディレクター、プロデューサーにも有用
- タイトルの「言語化」を期待すると、実際には「デザイナーの現場でのコミュニケーション術・仕事術」なので肩透かしを感じる可能性があり
- あくまで著者の経験を基にした方法やエピソードが中心で、理論的・体系的な説明は少なめ
- スキルアップ本や技術解説書というよりは、仕事の進め方・クライアント対応を学ぶビジネス書寄り
デザイナーだけでなく、発注者側・ディレクター側にも有益で、相互理解のすれ違いを防ぐヒントが詰まった実務的な内容です。一方で、あくまで著者の経験からくる対処法が中心なので、再現性の高さや体系だった理論を深く学びたい人には不向き。
クリエイター六法 受注から制作、納品までに潜むトラブル対策55

- 著者: 宇根 駿人 / 田島 佑規
- 発売: 2024年3月
- 定価: 2,640円
- 対象: 中級者〜上級者向け
クリエイティブ業界やフリーランスにありがちなトラブル事例を多数取り上げ、「具体的な対応策」「予防策」を分かりやすく解説した一冊。
- 「本当にあった」法律相談をもとに、クリエイターが日常的に直面しやすいトラブルを解決。抽象的な話ではなく、具体的かつ切実な内容なので、読んでいて「こういうこと、あるある!」と感じやすい
- メール文例や書面のひな形例が掲載され、実務ですぐに使える
- 同じようなトラブルに巻き込まれないための「予防策」、万が一巻き込まれたときの「対策」がセットで紹介されている
- 「書面で取り決めましょう」が多いので、やや単調な印象
- 法律の条文や判例を徹底的に読み込むような学術的アプローチはない。あくまで「事例ベース+実務的にどう対処するか」に重点を置いた内容
- ベースはフリーランスや小規模事業者が想定されており、大手企業との特別な契約や海外案件などの場合には、そのまま参考にできない場合もある
フリーランスデザイナーを目指している人は読んでおけば確実にトラブルを減らすことができます。
内容的には「契約書をきちんと交わそう」というごく当たり前の話がメインにはなりますが、実際によく聞くトラブルの話が多いので契約書の大事さを再認識することもできます。
デザインソフトの使い方を学ぶ本
本記事では「デザイン」についての関連書籍を紹介しましたが、デザインするための「ツール」の操作方法を学ぶ本については以下の記事についてまとめてありますのであわせてご覧ください。
おすすめのデザイン本 ランキング

本記事で紹介したものは全部おすすめですが、その中から厳選しジャンルごとにランキング1位に絞って紹介します。
これからデザイナーになりたい人向けの入門書 1位

- なるほどデザイン
- 著者: 筒井美希
- 発売: 2015年8月
- 定価: 2,200円
- 対象: 初心者向け
「ノンデザイナーズ・デザインブック」など初心者に人気の本は数多くありますが、その中でもビジュアル事例の豊富さと楽しみながらデザイン思考を学べる構成が群を抜いています。
デザイン未経験者が「良いデザインとは?」を体感的に理解しやすいので、本格的にデザイナーを目指すための第一歩として最適だと判断し1位に選びました。
初心者が体系的にデザインを学べる本 1位

- デザイン入門教室 確かな力を身に付けられる 学び、考え、作る授業
- 著者: 坂本伸二
- 発売: 2024年4月
- 定価: 2,200円
- 対象: 初心者向け
他にも初心者向けの網羅型書籍はありますが、本書は2024年改訂版で最新のデザイン情報を反映しており、広範囲なテーマを丁寧に掘り下げてくれます。
レイアウト・配色・タイポグラフィなどを授業形式で学べるため「最初の教科書」として使うには完成度が非常に高いと判断し1位に選定しました。
中級者以上が基本を学び直すのにおすすめな本 1位

- 不滅のデザインルール 圧倒的な感動を生み出すアイデア群
- 著者: 植田阿希
- 発売: 2023年7月
- 定価: 2,310円
- 対象: 初心者〜上級者向け
すでに基本を身につけている人が読んでも新たなアイデアや普遍的なルールを再確認できる本は限られます。
本書はハイクオリティな実例を通じて「なぜそのデザインが良いのか?」を再認識できる点が特徴的で、中級者以上の学び直しに最適な一冊だと考え1位にしました。
初心者がWebデザインを学ぶのにおすすめの本 1位

- HTML&CSS Webデザイン 現場レベルのコーディング・スキルが身につく実践入門
- 著者: 小豆沢 健
- 発売: 2025年1月
- 定価: 3,520円
- 対象: 初心者向け
数あるHTML/CSSの入門書の中でも、実際に使いやすいモダンなレイアウトやプロパティに焦点を当て、初心者が学んでも「現場ですぐ活きる」スキルが習得しやすい構成が際立ちます。
Webデザイン初心者が挫折しにくい丁寧さと実務的な応用力の両立という点から、今回1位に選んでいます。
色についてしっかり学べる本 1位

- 色の大辞典
- 著者: 井上 のきあ
- 発売: 2021年9月
- 定価: 3,300円
- 対象: 初心者〜上級者向け
色の解説書はバリエーション豊富ですが、本書は色彩理論から安全色・錯視・色彩心理まで非常に広範囲を網羅しています。
初心者~上級者が長く使える総合的なカラー辞典としての完成度が高く、しっかり学びたいときに1冊あると便利なので1位に選びました。
レイアウトについてしっかり学べる本 1位

- レイアウト・デザインの教科書
- 著者: 米倉 明男、生田 信一、青柳 千郷
- 発売: 2019年2月
- 定価: 2,530円
- 対象: 初心者〜中級者向け
レイアウト関連の本も様々ですが、本書はレイアウトの基礎・理論的解説・豊富な事例・制作プロセスの4点をバランスよくカバーしており、初心者が基礎を固めつつ中級者レベルにも踏み込んでいける点が決め手となりました。
幅広い読者層が段階的にスキルアップできるため1位にランクインです。
印刷・DTPについてしっかり学べる本 1位

- 入稿データのつくりかた
- 著者: 井上のきあ
- 発売: 2018年8月(2024年改訂版あり)
- 定価: 2,860円
- 対象: 初心者〜中級者向け
DTPや印刷にまつわる専門書はいくつもありますが、トンボや塗り足しやなど初心者がつまずきがちなポイントを解説しつつ、名刺・グッズ・同人誌など実践的なパターンを網羅している本は少ないです。
改訂版では最新の入稿ルールにも対応しており、幅広い印刷物に一冊で対処できる点を高く評価して1位にしました。
デザインの基本に関する入門書から、アイデア帳や実例集、Webデザイン・タイポグラフィ・ロゴデザイン・印刷といった専門分野の本まで、幅広くご紹介しました。
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本はただ「読む」だけではなく、実際の制作の際に手元に置いて何度も参照することで真価を発揮します。「あの本に載っていたテクニック、試してみよう」「あのNG例に当てはまってないか、チェックしてみよう」という形で、実務や学習に直結させてみてください。
こちらも是非!
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- デザイン心理法則108
- 著者: 321web(三井将之)
- 発売: 2023年2月
- 定価: 1,848円
- 対象: 初心者向け
コメント
コメント一覧 (1件)
知らない本がたくさんΣ( ºωº )
気になったのが何冊もあったので読んでみます