Adobe Dreamweaverは、コード編集、ページの表示確認、サイト管理、ファイル転送を一つにまとめたWeb制作ソフトです。
現在も提供と更新は続いていますが、Webサイトを作るなら必ずDreamweaverを使う、という時代ではありません。
コード編集だけなら無料のエディターもたくさんあります。一方、Dreamweaverのテンプレートやサイト設定を使う会社、既存のHTMLサイトを保守する人には現在も便利です。

Dreamweaverが必要かどうかは、ソフトの新旧ではなく、担当するサイトと制作方法に合っているかで決まります。
Dreamweaverの具体的な機能や料金は、Adobe Dreamweaverとは?できること・メリット・料金の解説で確認できます。
Dreamweaverはオワコン?開発終了していない
「Dreamweaverは開発終了した」「Adobeがもう更新していない」と思われることがありますが、開発終了はしていません。
現在も販売されており、HTML・CSS・JavaScriptの編集、コードヒント、ライブビュー、テンプレート、Gitなどを利用できます。
近年は、大きな制作機能を次々に追加するというより、次のような保守・改善が中心です。
- コアライブラリや各種コンポーネントの更新
- セキュリティと互換性の改善
- コード関連処理の改善
- FTP・FTPS・WebDAV接続の安定性向上

Dreamweaverは終了したソフトではありませんが、現在のWeb制作のスタンダードでもありません。
無料エディター、Gitを中心とした制作環境、AIコードエディターなど、ほかの選択肢が増えたことでDreamweaverを使わない人も多くなっています。
Dreamweaverを使わない人が多い理由

Dreamweaverを使わない理由は、機能が悪いからではありません。
無料のコードエディターが高機能になり、Webサイトの作り方や公開方法が変わったことが大きな理由です。

コード編集だけなら無料エディターでも困りにくい
以前は、Dreamweaverのコードヒントや入力補完が大きな魅力でした。
現在は無料のVisual Studio Codeにも、HTML・CSS・JavaScriptのコード補完、Git、ターミナル、デバッグ、拡張機能などが用意されています。

コードを書くことだけが目的なら、Dreamweaverを契約しなくても作業できます。
Dreamweaverを選ぶ理由は、コード補完の有無ではなく、ライブビュー、サイト管理、テンプレート、ファイル転送まで一つにまとめたいかです。
Web制作が一つのソフトだけで完結しなくなった
現在のWeb制作では、用途に応じて複数のツールを組み合わせます。
- コードエディター
- ブラウザーの開発者ツール
- Gitとターミナル
- ビルドツールやテスト環境
- ステージング環境と自動デプロイ
- AIコーディング支援
Dreamweaverの「複数の作業を一つにまとめる」という強みは現在もあります。
ただし、すでにGit、テスト、レビュー、自動公開などの制作フローが組まれているチームでは、Dreamweaverへまとめ直す必要がありません。
Dreamweaverの補助以上のものをAIが行ってくれるようになったというのも大きいです。

Dreamweaverは重い?

Dreamweaverには、コード編集以外にもライブビュー、サイト設定、テンプレート、リンク管理、サーバー接続などが含まれています。
そのため、シンプルなテキストエディターよりアプリの規模は大きくなります。
ただし、「ほかのエディターより何倍も重い」と一律に決められるものではありません。使用するパソコン、開くサイト、同時に起動するアプリによっても変わります。
機能が多すぎて使いにくいことがある
サイト管理やファイル転送まで使う人には、多機能なことがメリットになります。
一方、コード編集しか行わない人には、使わないパネルや設定が増えます。

すべての機能を使うならオールインワンは効率的ですが、使う機能が一部だけなら、必要な機能を追加していくエディターのほうが扱いやすくなります。
Dreamweaver自体は無料ではなく、無料の代替がある
Dreamweaverは有料のサブスクリプションとして提供されています。
一方、Visual Studio CodeとCotEditorは無料です。Cursorにも無料で試せるプランがあります。
サイト管理、テンプレート、ライブビュー、ファイル転送を使わない人にとっては、コードエディターへ月額料金を支払う理由が弱くなります。
チームでは個人の好みだけで選べない
会社や制作チームでは、使用するエディターだけでなく、ファイル構成、Git、確認方法、公開手順まで決められています。
チームがVS Codeや別の開発環境へ統一されている場合、自分だけDreamweaverを使うと設定や確認方法がずれることがあります。
反対に、既存サイトがDreamweaverのテンプレートやサイト設定を使っている場合は、自分だけ別のエディターへ変えるほうが不便です。

仕事では、ソフト単体の使いやすさよりも、既存の制作フローへ無理なく参加できることが優先されます。
コード補完を使うとコードを覚えられない?

コードを自動で補完してもらうと、覚えられなくならない?

補完を使うことよりも、表示されたコードを理解せず使うことが問題です
Visual Studio CodeのIntelliSenseやAIエディターなど、現在の制作環境でも入力候補や複数行の補完を利用します。
コード補完を使うこと自体は、Dreamweaverを避ける理由になりません。
補完を使いながらコードの意味を確認する
コードをすべて暗記してから制作を始める必要はありません。
候補を使いながら、次の内容を確認します。
- 追加したHTMLがどの要素を作るか
- CSSがどの範囲へ適用されるか
- PCとスマートフォンでどう変わるか
- 既存コードへ影響しないか
- エラーが起きたら元へ戻せるか

DreamweaverでもVS CodeでもCursorでも、最終的に必要なのはコードを読む力と確認する力です。
「補完を使うと覚えられない」のではなく、確認せず使うと理解が進まないという感じです。
AIが作ったコードも確認が必要
AIへ指示すれば、HTMLやCSSのたたき台を短時間で作れます。
しかし、生成されたコードには次のような問題が含まれることがあります。
- 既存のCSSと競合する
- スマートフォンでレイアウトが崩れる
- 同じclass名が別の場所で使われている
- 不要なコードが増える
- ほかのページへ影響する
- チームの記述ルールと合わない
Dreamweaverのライブビューは表示結果の確認に役立ちますが、コードの設計やサイト全体への影響までは判断しません。
AIを使う場合も、生成結果を読み、ブラウザー表示と変更差分を確認する基礎知識が必要です。
Dreamweaverを使ったほうがよい人

Dreamweaverは、現在でも特定の制作環境で強みがあります。
ほかのエディターのほうが新しく見えるという理由だけで、無理に移行する必要はありません。
会社やクライアントから指定されている
既存の制作フローがDreamweaverを前提としている場合は、Dreamweaverを使用します。
- Dreamweaverのサイト設定を共有している
.dwtテンプレートで複数ページを管理している- Dreamweaverからファイルを転送している
- 更新手順書がDreamweaverを前提としている
- クライアントから納品形式を指定されている
別のエディターでもHTML自体は編集できます。
ただし、既存のテンプレートやサイト管理方法まで同じように扱えるとは限りません。
既存の静的HTMLサイトを保守する
Dreamweaverは、複数のHTMLファイルから構成された既存サイトの保守に向いています。
サイト全体の検索・置換、リンク管理、テンプレート、ローカルとリモートのファイル管理を一つのアプリで行えます。

CMSを使わず、HTMLファイルを直接更新するサイトでは、Dreamweaverの機能を活かしやすくなります。
初心者はDreamweaverを覚えるべき?
Dreamweaverのライブビューでは、コードを編集しながらページの表示を確認できます。
HTMLやCSSを学び始めた人が、コードと画面上の変化を結びつける用途にも使えます。
ただし、学習目的だけで必ずDreamweaverを契約する必要はありません。別のコードエディターとブラウザーを組み合わせても、コードの結果は確認できます。
Dreamweaverがなくても困りにくい人

次のような制作環境では、Dreamweaverの必要性が低くなります。
- WordPressの管理画面だけで更新する
- ノーコードツールだけで制作する
- コード編集とGitができればよい
- AIとの対話を中心にコードを作る
- 自動ビルドや自動公開を使用している
- チームが別のエディターへ統一されている
- サイト管理やFTP機能を使わない
Dreamweaverが不要でも、HTMLやCSSの知識が不要になるわけではありません。
ソフトを使えることより、担当する制作環境へ合わせてコードを確認・修正できることのほうが重要です。
Dreamweaverの代替・代わりは目的で選ぶ
Dreamweaverの代わりを探すときは、何を置き換えたいのかを先に決めます。
コード編集だけを置き換えるのか、AIによるコード生成を加えたいのか、サイト管理やファイル転送まで置き換えたいのかで選択肢が変わります。
| 選択肢 | 向いている人 | 主な役割 |
|---|---|---|
| Visual Studio Code | 一般的なWeb制作 | 無料。コード・Git・ターミナル中心 |
| Cursor | AIを中心に使いたい | 自然言語編集とエージェント |
| Codex・Claude Code | リポジトリ全体をAIへ任せたい | 複数ファイル編集・コマンド実行・テスト |
| CotEditor | Macで軽い修正をしたい | 無料で軽量。検索・置換にも対応 |
| WordPress・ノーコード | 管理画面でページを作る | コードエディター自体が不要な場合もある |
| Dreamweaver | 既存HTMLサイトを保守する | ライブビュー・テンプレート・転送 |
DreamweaverとVS Codeを比較すると何が違う?
特別な指定がなく、一般的なWeb制作を学ぶ場合はVisual Studio Codeが有力です。
VS Codeは無料で、コード補完、Git、ターミナル、デバッグ、拡張機能を利用できます。
- コード、Git、ターミナルを中心に使う:Visual Studio Code
- コードと表示、サイト管理、転送をまとめる:Dreamweaver
Dreamweaverは、ライブビュー、サイト設定、テンプレート、ファイル転送まで一つの画面へまとめたい人に向いています。
AIを中心に使うならCursor
Cursorは、自然言語でコードの作成や修正を依頼できるAIコードエディターです。
複数行の補完、選択範囲の編集、ファイルをまたぐ修正、テストの作成・実行などを利用できます。
Dreamweaverのサイト管理をそのまま置き換えるというより、コードを書く工程をAIで支援する選択肢です。
リポジトリ全体の作業をAIへ任せるならCodex・Claude Code
Cursorは、エディター上でAIと相談しながらコードを作成・修正したい人に向いています。
一方、CodexやClaude Codeは、開いているファイルだけでなく、プロジェクト全体を確認しながら作業を進めるAIコーディングエージェントです。
複数ファイルの編集、コマンドの実行、テストやリンターによる確認などを、一連の作業として依頼できます。
Codex・Claude Codeのメリット
- 複数のファイルへまたがる修正をまとめて依頼できる
- 既存コードの構造や処理内容を質問できる
- 修正後にテストやリンターを実行できる
- バグ修正、機能追加、リファクタリングを一連の作業として進められる
- 現在使用しているコードエディターと組み合わせて利用できる
ファイル数が多いサイトやGitで管理されたプロジェクトでは、コードを一つずつAIへ貼り付けるより作業を進めやすくなります。
Codex・Claude Codeの注意点
- Dreamweaverのライブビューやサイト管理を置き換えるものではない
- HTMLやCSSを少し修正するだけなら機能が過剰になりやすい
- 複数ファイルが変更されるため、差分と影響範囲の確認が必要
- コマンド、権限、Gitなどの基礎知識がないと結果を判断しにくい
- テストに合格しても、実際のブラウザー表示や操作結果は別途確認する必要がある
CodexやClaude Codeは、AIがすべて正しく完成させてくれるツールではありません。
変更内容を確認できる開発作業を、プロジェクト単位でまとめて任せるためのツールです。
簡単なHTMLやCSSの編集ではVS CodeやCotEditor、AIと相談しながらコードを書くならCursor、リポジトリ全体の修正やテストまで任せるならCodexやClaude Codeを使用します。
Macで軽い修正をするならCotEditor
CotEditorはmacOS向けの無料テキストエディターです。
起動が速く、HTML、CSS、PHP、JavaScript、Markdownなどのシンタックスハイライトと、正規表現による検索・置換を利用できます。
HTMLやCSSを少し修正する用途には使いやすい一方、Dreamweaverのライブビュー、テンプレート、サイト管理をそのまま置き換えるソフトではありません。
WordPressやノーコードでは代替エディター自体が不要なこともある
WordPressのブロックエディターやノーコードツールだけでページを作る場合、Dreamweaverの代替コードエディターを探す必要がないこともあります。
テーマや独自CSSを編集するときだけ、VS Codeなどのコードエディターを使用します。

Dreamweaverを使うべきかは制作環境で決める
Dreamweaverは開発終了しておらず、現在もコード編集、ライブビュー、テンプレート、Git、サイト管理などを利用できます。
ただし、すべてのWeb制作者が使うべき必須ソフトではありません。

私自身も以前はDreamweaverを便利に使ってきました。しかし、Dreamweaverを使わないことが遅れているわけでも、Dreamweaverを使うことが古いわけでもありません。
担当するサイトを安全に更新でき、チームの制作方法へ合っているソフトが、その人にとっての正解です。
Dreamweaverの具体的な機能、料金、無料体験については、別記事で詳しく解説しています。


コメント
コメント一覧 (3件)
「頼り切るとコードが覚えられない」という部分はかなりナンセンスかと。
今時、「インテリセンスやスペルチェックなんてけしからん!断固使わない!」なんて人がどれくらいいるんでしょうかね。
DWの代わりなにがいですか?
DWを使ってもいいと思いますが、無料のVisual Studio CodeやCotEditorなどが軽くて人気です。