Adobe InDesignは有名なソフトですがInCopyはよく知らないし、使ったことがないという人が大半だと思います。
- InCopyって何に使うの?
- InCopyとInDesignは何が違うの?
- InCopyを使うメリットってなに?
本記事ではこのような疑問を解消します。
Adobe InCopy CCは編集者やライター向けソフト
Adobe社が販売しているAdobe Creative Cloudシリーズのひとつ「Adobe InCopy CC」
Adobe InCopy CCとは文章入力および編集に特化した編集者・ライター向けのソフトです。
InCopyでできること
本や雑誌の制作においてはAdobe InDesignが使われますが、InDesignは高価なソフトなので編集者や執筆者はデータの入力や編集ができずデザイナーが入力・編集をしていました。
しかし、InDesignがなくてもInCopyを使えば低コストで編集者やライターが文章の直接編集が可能になります。
デザイナーがInDesignで作業中でも編集者やコピーライターが同じドキュメントの編集を行うことが可能で、複数の編集者が同時に作業を行っても情報が上書きされることがないワークフローシステムなので複数人での作業に最適です。
InCopyがあればこんなことができる
- デザイナーがPDF書き出しをしなくても閲覧できる
- 画像やテキストの配置や、テキスト検索
- InDesignデータを共有してもらえばコメントの入力が可能
- Adobe Fontsの利用
InDesignとInCopyの違い
InDesignとInCopyの違いは以下の通り。
ソフト | InDesign | InCopy |
---|---|---|
用途 | デザイン用 | コピーライティング用 |
機能 | レイアウトから文章まで網羅 | 文章関連に特化 |
価格 | 円 (月々プラン) | 4,9801,080円 (月々プラン) |
InDesignはInCopyの完全上位互換になっており、大部分はデザイナーがInDesignで作業を行いますが、文章の入力や校正を行ったりする際は編集者やライターがInCopyで文章を編集します。
InCopyはデザイナー以外の人が編集・校正する際に使用するというイメージですね。
InCopyは文章関係に特化しておりデザイン・レイアウトの作成はできませんが、低コストで導入可能というメリットがあります。
InCopy CCとCSの違い
InCopy CCの「 CC 」はCreative Cloudの略で、最新のAdobe CCシリーズのソフトウェアということです。
現在はCCシリーズしか発売されておらず、旧CSシリーズはサポートも打ち切られているので新たに購入する場合はCC一択。
CSシリーズは最終バージョンがCS6になり、以下の新しい機能は搭載されていません。
InCopy CCだけの機能(CSに無い機能)
- 文末脚注のサポート
- 段落囲み罫の追加
- 似たようなフォントの検索
- 高度なフォントの絞り込み
- 段抜きの脚注
- OpenTypeの機能強化
- 最新のユーザーインターフェイス
- 字形を簡単に変更する
- 表内に画像を配置
- シェーディングをテキストに容易に適用
- オフセットコントロール
- Adobe Fontsとの連携&同期
- 表に境界線を追加するためのプレースガン
- 新しい「前を検索」コマンド
- ショートカットと環境設定の保存
- 脚注の機能強化、テキストの回り込みに対応
- スウォッチ管理
- ドラッグ&ドロップによる表編集
- HiDPIおよびRetinaディスプレイのサポート
- フォントの高速検索
- 効率的なハイパーリンク作成
- 編集中に別のページを表示
- コピーフィットの機能強化
- どのデバイスからでもファイルにアクセス可能
Adobe InCopyを使う3つのメリット
Adobe InCopyを使う大きなメリットは以下の3つ
- 価格がすごく安い
- 編集・校正が手軽
- 同時作業が行える
InCopy CCは価格がすごく安い
InCopyは上位互換のInDesingと比較して圧倒的に安くなっています。
ソフトウェア | 月額 (月々払い) | 年間 (毎月払い) | 年間 (一括払い) |
---|---|---|---|
InDesign CC | 4,980円 | 3,280円 | 34,680円 (2,890円/月) |
InCopy CC | 1,080円 | 680円 | 6,780円 (565円/月) |
InDesignと比較して1/4以下の料金になっているので編集者やコピーライターが多い場合はInCopyにすることでコストカットが可能。
ライター自身でソフトを用意する際もInCopyなら導入しやすくなります。
\ InCopyは月額680円 /
一括払いなら月額565円相当!
InCopyでなくInDesignが欲しい場合はこちら
編集・校正が手軽
編集や校正に関してはInDesignでなくてもInCopyだけで十分な場合が多いのでシンプルなInCopyのほうが使いやすいというのもメリットの一つ。
InDesignは紙面デザインを主として行いますが、InCopyはInDesignの簡易版なので使い方を覚えるのが簡単。
実際のレイアウトに文字を流し込んで確認することができ、テキストエリアに文字が入り切らなかった際はコピーフィットエリアの色が赤くなり教えてくれるので安心です。
InCopyは複数人で同時作業できる(上書きの心配なし)
InDesignで作成するコンテンツは多くの場合、「デザイナー」「ライター」「編集者」など複数人が関わるプロジェクトになります。
InDesignおよびInCopyを使うことで作業者全員が同じドキュメントで同時に作業するワークフローを実現できます。
InCopy CCの購入方法
InCopyを単品で購入可能なのはAdobe 公式サイトのみ。Amazonや楽天での販売はありません。
公式サイトのInCopyの価格は3種類
InCopy CC単体プランは以下のとおりです。
InCopy CCプラン | 月間料金 | 年間料金 |
---|---|---|
年間プラン (月々払い) | 680円 | 8,160円 |
年間プラン (一括払い) | 565円 (参考値) | 6,780円 |
月々プラン | 1,080円 | 12,960円 |
年間プランは1年単位での更新となり、途中解約はできませんが料金は安くなります。
月々プランは1ヶ月毎の解約が可能ですが、割高。
しばらく使い続ける予定があるなら年間プラン、利用期間が半年以下なら月々プランを選びましょう。
実はInCopyはAdobe Fontsを最安で購入可能
InCopyを使わないにも関わらずInCopyを購入する人もいます。
なぜかと言うとInCopyにもAdobe Fontsが付属するためです。
Adobe Fontsがほしいけど、他のソフトは不要っていう人が一番安いサブスクプランのInCopyを購入するんですね!
InCopyはAdobe CCコンプリートプランにも付属
Adobe CC全ソフト45種類が使い放題になるコンプリートプランにもInCopyが付属しています。
コンプリートプランには上位互換となるInDesignも付いてくるのでお得。
Adobe CCを格安購入できる裏技を使えば月額3,331円で全ソフトが使い放題になりますよ。
PhotoshopやIllustratorも使い放題になるのでコスパ最強
ダウンロードはCreative Cloudソフトから
InCopyのダウンロードはCreative Cloudソフトから行えます。
購入後のダウンロード先のリンクからダウンロードしてください。
InCopy体験版も用意されているので7日間は無料で使用することもできますよ。
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