Webデザインを勉強してフリーランスになりたいけど、どうやって仕事とったらいいの?
クラウドソーシングとか直接営業とかいろいろあるけど、どれが一番よい?
仕事をとりやすくするためのコツとかはあるの?
Webデザインを学んだり、会社員としてスキルを身に着けたら実際にその技術をお金にするためにはどうしたらいいのか?
本記事ではWebデザインでフリーランスになりたい人向けにフリーランスWebデザイナーの仕事の取り方について解説します。
フリーランスWebデザイナーの仕事の取り方 6選
- クラウドソーシングで案件を探す
- 能動的な営業活動(メールやDM営業)
- SNSやYouTubeでの受動的な仕事募集
- 友人や企業からの仕事紹介
- Webデザインスクール経由で案件受注
- フリーランスエージェントに仕事を探してもらう
副業やフリーランスとして仕事を受注するための具体的な方法を順番に解説します。

クラウドソーシングで案件を探す

近年では一番イメージしやすい仕事の探し方であるクラウドソーシング。
サイト上に掲載された案件から好きなものを選んで募集、発注者に承認されれば仕事開始となります。
Webデザインの仕事に適したクラウドソーシング3選
主なクラウドソーシングサイトは以下のとおり。
上記に限らず、クラウドソーシングサイトは大きな企業の運営するサイトであれば基本的にどこを選んでも全く問題ありません。
一つに絞って評価を高めていくのも良いですし、複数のサイトに登録し数多くの仕事を探すのもあり。
複数のサイトを使うと評価が分散してしまうのと、案件の管理が面倒になってしまうので私はクラウドワークス1つに絞って使用していました。
クラウドソーシングは仕事も多いが、競合も多い
クラウドソーシングは利用者が多く競争が激しいため、仕事が取りにくく単価が低くなってしまいます。
消耗戦になるのでフリーランスとしてクラウドソーシングを収入のメインとするのは少し厳しいところがあります。
クライアントソーシング内の評価が高まりクライアント側から依頼をもらえるレベルになれば良い仕事を取れますが、難易度はかなり高めです。
クラウドソーシングはかなり気軽に始められるので実績作りやちょっとした副業におすすめです。
能動的な営業活動(メールやDM営業)

能動的な営業活動は直接営業を行う、昔ながらの足で稼ぐ営業スタイルです。
直接訪問は効果的だったが現在では下火
直接訪問したところで大きな企業では話すら聞いてもらえませんが、小さな個人店やWebデザイン事務所は営業トーク次第で効果的に仕事を受注することが可能です。
しかし、現在はリモートワークや面会を避ける時勢柄、直接会いたがるのは迷惑になりますので控えたほうが良いでしょう。直接訪問する飛び込み営業は合ってもらえない可能性も高く、時間の浪費になりかねません。
現在は企業のお問い合わせフォームやSNSに直接メールやDMを送る方法が一般的です。
メール営業を行う場合の文面テンプレート
営業活動用のテンプレートを掲載しますので参考にしてみてください。
営業メール テンプレート
株式会社○○ 御中
突然のご連絡失礼いたします。
(住所)在住のWebデザイナー(本名)と申します。
この度、御社のホームページを拝見し、(仕事内容)でお力添え出来ればと思いご連絡させていただきました。
私は現在フリーランスのWebデザイナーとして、(仕事内容)を中心にデザイン業を行っております。
(アピールポイント)
以下に私のプロフィールと制作費の目安を記載いたします。
ご多忙の中恐れ入りますが、お手すきの際にご一読いただければ幸いです。
〜〜〜以下にプロフィールを記載〜〜〜
● 経歴
● スキル
● ポートフォリオ(URL)
● 制作費の目安
● 稼働可能時間の目安
何卒ご確認ご検討の程よろしくお願い申し上げます。
名前 / 住所 / 電話番号 / メールアドレス
メール営業を行う際のポイント
多くの企業は、飛び込み営業メールには採用の見込みが強くない限り返信は行いません。
「少し気になるけど知りたい内容が記載されていない」という場合は返信で質問せずにメールを破棄されておしまいです。
チャンスを逃さないためにも以下の内容はしっかり記載しておきましょう。
- ポートフォリオ(実際に作ったものを知りたい)
- 制作費の目安(どれくらいの費用がかかるのか知りたい)
- 稼働可能時間の目安(依頼したい作業が可能か知りたい)
文章は短く簡潔にしつつも、相手が疑問に思うような内容はしっかりと記載しておきましょう。
そして返信が来なかったり、お断りの返信がくることが多いというのは覚悟しておく必要があります。
SNSやYouTubeでの受動的な仕事募集

SNS、YouTube、ブログ、コミュニティで情報発信をしている人は、積極的に仕事を募集していなくても「仕事を引き受けてください」と依頼として仕事が舞い込みます。
人気が出れば自分から仕事を探す必要がなくなる
インフルエンサーと呼ばれるほどの人気者になれば依頼案件のみで自分から仕事を探す必要はなくなります。
仕事を取るための営業活動には作業時間や手間がかかりますがフリーランスに給料は発生しません。
相手からの依頼で仕事を受けるようにすると営業コストを大きく抑えることができるだけでなく「あなたにやってほしい」という付加価値がつくため、高単価で仕事を受注しやすくなります。
SNS経由で仕事依頼がくるレベルになるのは難しい
メリットの多いSNS経由の仕事受注ですが、相手側から仕事を依頼してくるアカウントを育てるのはハードルが高く、以下のような条件を満たさない場合は難しいのが現状です。
- フォロワーがすごく多い
- ツイートの質がすごく高い
- ブログのアクセスが多い
- YouTubeのチャンネル登録者が多い
- ポートフォリオが優れている
- アクティブなアカウントと認識されている
SNSのプロフィールに「仕事募集中/ご依頼はDMまで」と記載したり、仕事募集している旨の投稿を行うのは有効ですが、アカウント自体の品質がかなり高くなければ仕事はきません。
しかし、頻繁にタイムラインに表示されると単純接触効果で親近感が湧くため「あなたに頼みたい」となる可能性も高いのでSNSでの情報発信は積極的に行うとプラスに働きます。
SNSで積極的に仕事を探すことも可能
「仕事募集中」と発信する受け身の受動的な方法はコストが掛からずに効果的ですが、難しいです。
TwitterなどのSNSでは逆に「仕事を請けてくれる人募集」というツイートをしている発注者も多々います。
「Web制作 募集」「Webデザイン 募集」などで検索してみるとフリーランスを探しているクライアントが見つかるので自分からやりたいですと声をかけていくのも良いでしょう。
SNSでの仕事受注は相手の素性や契約に注意
SNSで仕事を受ける場合は相手の素性がはっきりしているのかプロフィールやツイートからよく確認しておく必要があります。
相手がある程度しっかりした企業であれば契約なども相手側からわかりやすく説明してくれますが、相手が匿名個人の場合はトラブルになることも多いので慣れない場合はクラウドソーシングなどのプラットフォームを利用することを検討してみてください。
友人や企業からの仕事紹介

安定した良い仕事を得るのにもっとも適している方法です。
紹介案件は成約率が高い
クラウドソーシングやネット経由での仕事は受注につながらないことも多いですが、紹介案件は受注に繋がりやすいのが特徴。
会社員と違いフリーランスは案件に提案したり、見積書を作るのに労力をかけても受注につながらないと収入にはなりません。
しかし、紹介案件の多くは競合がおらず、発注前提で話を持ちかけてくるため高確率で仕事を発注してくれるので成約率が高く、紹介者との関係や信頼もあるので話し合いもスムーズに行えることが多いです。
仕事の紹介は連鎖しやすい
良い仕事をして評判が上がってくると、多くの人から紹介してもらえるようになります。
A社の仕事を受ける→B社の仕事を紹介してもらう→B社からC社の仕事を紹介してもらう…といった感じで仕事をした会社に気に入られると紹介の連鎖がおきることがあります。
以下の特徴に当てはまる人は仕事を紹介してもらいやすい印象があります。
- 友人に仕事内容を話している
- 即レス(メールの返信が早い)
- 地域のコミュニティーに参加している
- しっかりお礼をしている(折り菓子など)
- クライアントに喜ばれる仕事をしている
- SNSなど自分の仕事実績を定期的に発信している
仕事の成果や、リアルでの交流から仕事につながることも多いのでコミュニケーションは大事にしましょう。
紹介案件は低単価での受注に注意
駆け出しフリーランスがやりがちな「友達価格」には十分注意してください。
最初の頃は案件が欲しかったり、知り合いから仕事をもらえたりすることが多いですが友達価格や知り合い価格で採算が取れないような低単価で請けてしまうことがあります。
「あの人は安くやってくれる」という評判は仕事が増えるという意味では良いかもしれませんが、単価を上げにくくなり後々自分の首を絞める事になりかねません。
フリーランスになるなら辞める前の職場の関係も大事にしよう
多くのWebデザイナーフリーランスが以前からの関係で仕事を受注しています。
離職した職場から外注という形で仕事をもらったり、以前の会社で付き合いのあった人が仕事をくれたりと仕事につながることが多いので円満退社にしてフリーランスになるということを周りに伝えておくのがおすすめです。
以前の職場とは関係を切りたいという人も多いかもしれませんが、仕事を取る上ではかなり効果的なので可能であれば実践してみてください。
Webデザインスクール経由で案件受注

これからWebデザインを勉強してフリーランスになりたい人におすすめの方法です。
スクール卒業生へ仕事の斡旋がある
Webデザインスクールによっては受講生・卒業生を対象とした仕事案件サイトが用意されています。
スクールを卒業している場合でも、スクール側から卒業生向けに仕事の案件募集のメールを送ってきてくれます。
Webデザインスクールを卒業していきなりフリーランスになるというパターンだとスクールからの紹介がメインになる場合も多いのでフリーランス向けの仕事の斡旋があるスクールを選ぶのも良いでしょう。
スクールから案件紹介をうけられない人でもOK

もしスクールから紹介を受けられない場合は1ヶ月だけの受講で卒業後も案件紹介があるAdobe公認デジハリのAdobeマスター講座がおすすめです。
Adobeコンプリートプランを購入できるので仮に案件紹介がなかったとしても受講価値ありのおすすめ講座です。
フリーランスエージェントに仕事を探してもらう

完全未経験者だと登録不可の場合もありますが、一番おすすめできるのがフリーランスエージェントの利用です。
フリーランスエージェントとは?
フリーランスエージェントとは、専用の担当者がつきあなたに向いている仕事を探してきてくれる就職エージェントのフリーランス版です。
フリーランス向けのマッチングサービスはクラウドソーシングとは違い、サポートも手厚くエージェントがあなたに合った仕事を探してきてくれるので営業コストが大幅に削減されます。
フリーランスエージェントの大きな特徴は以下の3点
- エージェントが徹底的にサポート
- エージェントに仕事探しや契約をおまかせできる
- 成果報酬だから仕事が決まらない場合は無料でノーリスク
自分に変わって仕事を探してきてくれたり、企業の間に入って話を進めてくれるので専属の営業マンができるようなイメージです。
成功報酬なので仕事が成約しなかった場合は一切料金を払う必要もなく、仕事を探す手間がはぶけるし単価高めな案件も多いので収入は安定しやすいです。
仕事が無事決まった場合には報酬発生時に手数料が20%程度発生するのでデメリットとも言えますが、自分で営業しなくて済むので必要経費として考えたら割安な気がします。
デザイナー向けの大手のフリーランスエージェント

フリーランスエージェントを一度も使ったことのない人はミッドワークスがおすすめ。
ITエンジニア・Webデザイナーに特化しており、フリーランスとして独立間もない人を手厚くサポートしてくれます。
- スキルや希望に合わせた最適な案件を提案
- クライアント側との契約や条件交渉等を代行
- 案件が途切れた場合の補償もあり
ミッドワークス以外だと「レバテック」や「クラウドテック」などがあります。
レバテックは高単価案件が豊富ですが、客先常駐型の案件が多くなっているので上級者向け。
クラウドテックは在宅ワークが可能なリモートワーク案件が多めですが単価は低めなので働き方を重視する人向けですね。
Webデザイナーフリーランスの仕事の取り方まとめ
フリーランスがどのように仕事をとるのか解説しました。
最後に6つの仕事の受注方法をまとめます。
どの方法も一長一短があります。
自分に向いている方法で仕事を受注してみてください。
新人フリーランスにおすすめの仕事受注ロードマップ
どれから初めて良いかわからない人向けにおすすめの順番を解説します。
- 卒業スクール経由の案件を請けられそうなら請けてみる
- 最初はクラウドソーシングで低単価だけど簡単な案件で仕事に慣れる
- SNSでの受動的な営業活動と情報発信を継続しつつスキルを磨く
- フリーランスエージェントを利用して仕事を斡旋してもらう
- 紹介案件や継続案件が増えるように信頼を積み重ねていく
あくまでも一例ですが、まずは簡単な仕事からはじめて紹介案件や継続案件を増やせるように意識してステップアップしていくと良いと思います。
未経験からWebデザイナーになりたい人が知っておきたいこと
まだフリーランスになるか決めていない人や未経験だけどWebデザイナーに興味があるという人は以下の記事も参考にしてみてください。
時間と場所を選べる自由、仕事を選べる自由などが魅力的にうつるフリーランスですが安易な気持ちで始めると後悔することになりかねません。
あとで後悔しないようにWebデザイナーとして働くことについてしっかり理解してからはじめてみてください!

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