Adobe Stockのライセンスで知っておきたい5つのポイント

アドビストックのライセンスは自由度が高いって聞いたけど、具体的に何しちゃダメなの?

Adobe Stockのライセンスは比較的シンプルですが、いくつか気をつけなくてはいけないポイントがありますのでご紹介します。

そもそもAdobe Stockってなに?どんなサービス?という方は以下の記事をご覧ください。

本記事の内容はAdobe Stockの利用規約に基づき執筆しております。
規約は変更される可能性があります。本記事はライセンスの内容を保証するものではありません。
規約の何条に記載してあるか明記しておりますので、ご確認の上ご利用ください。

目次

Adobe Stockのライセンスの種類と違い

Adobe Stockのライセンスの種類と違い

Adobe Stockには3つのライセンスが存在していますが、基本的なルールは同じです。

ライセンスの種類と違いは以下の表のとおりです。

使用用途通常強化拡張
商用利用を行う
WebサイトやSNSでの表示回数 無制限
アセットに変更や加工を加える
印刷物や電子広告など表示 50万回未満
印刷物や電子広告など表示 50万回以上×
アセットそのものが商品価値になる利用××
スタンドアロンファイルを配布(素材そのもの)×××

ライセンスのランクを上げると完全に上位互換になりますが、ストック素材の料金も上がっていきます。

基本的には通常ライセンスで問題ありませんが、条件から外れる場合があるのでしっかりライセンスの枠を理解しておきましょう。

スタンドアロンファイルはすべてのライセンスで禁止です。
アセット単体を配布する行為は行わないように注意してください。

通常ライセンスのカバー範囲は広い

Adobe Stockの多くの素材は通常ライセンスになっています。

商用利用が可能で、素材を加工・編集することも可能

以下の媒体で使用する場合には閲覧回数の制限なく使用可能です。

  • Webサイト
  • モバイルアプリ
  • SNSメディアサイト

しかし、それ以外の用途(印刷物、ソフトウェア、放送番組、広告など)閲覧数が50万までの制限がありますので、閲覧数が多くなる場合は後述する強化ライセンスを利用しましょう。

強化ライセンスは印刷部数が膨大な場合

印刷部数や閲覧者数が50万を超える場合には強化ライセンスを使用しましょう。

また、以下のような通常ライセンスが存在しないアセットもあります。

  • ビデオ
  • テンプレート
  • 3Dアセット
  • プレミアムコレクション

ライセンスとしての範囲の拡張は閲覧者数の緩和だけなので通常ライセンスとの差は大きくありません。

拡張ライセンスは素材が商品価値になるような用途で使用可能

アセット自体が主な購入目的となるTシャツ例
アセット自体が主な購入目的になるTシャツの例

拡張ライセンスにすることでアセットが商品価値の主体となる利用も可能になります。

拡張ライセンスの対象となる「アセット自体が主な購入目的となる商品」とは以下のようなものを指します。

  • Tシャツ
  • ポスター
  • マグカップ
  • テンプレート

※アセットを主体として利用した場合

大きく加工したものや、商品の一部に利用されているだけでアセットがなくても価値を損なわないレベルであれば通常ライセンスでも問題ありません。

拡張ライセンスは電子テンプレートに組み込んで使用することもできます(詳しくは後述)

エディトリアルライセンス

エディトリアルライセンス

前述した3つのライセンスとは別に報道機関向けのエディトリアルライセンスがあります。

エディトリアル写真は報道機関しか使用することができません。

また、エディトリアル写真は以下のような制限があります。

  • 商用利用禁止
  • 編集加工禁止
  • クレジット表記必須

一般用のライセンスとは大きく性質が異なるのでエディトリアルライセンスを利用する場合は注意してください。
本記事では軽くエディトリアルにも触れますが、基本的にはエディトリアル以外のライセンスについて扱います。

商用利用はできる?

Adobe Stockのライセンスは商用利用に対応しています。

基本となる通常ライセンスも商用利用に対応

オプション料金がかかることのない通常ライセンスも商用利用が可能です。

無料でダウンロードすることができる無料素材にも通常ライセンスが付与されているので商用利用が可能です。

以下のように媒体を問わず金銭が発生する商業的なデザインに使用できます。

  • 本や雑誌など書籍
  • 商品のパッケージ
  • 製品本体のデザイン
  • 広告やマーケティング
  • Webのランディングページ

商品のメインビジュアルとして使う場合やテンプレートに使用する場合は通常ライセンスの枠を外れるので、拡張ライセンスにアップグレードする必要があります。

エディトリアルライセンス(報道用)は対象外

一般ユーザーには関係ありませんが、報道機関向けに提供されているエディトリアルライセンスは商用利用することができません。

販売促進や、推奨、広告といったものに使用したりリサイズやトリミング以外の加工を行うことも禁止されています。

エディトリアル利用は制限が多いので報道メディア関係で使用する際は注意してください。

クレジット表記は必要?

Adobe Stockの素材にはクレジット表記することなく利用が可能です。

基本的には不要ですが、一部の例外があるのでご紹介します。

他のストックコンテンツにクレジット表記をしている場合は必要

他の素材にはクレジット表記を行い、Adobe Stockの画像にだけクレジット表記をつけないということはできません。

例えばShutterstockPixtaなど別のストックフォトにクレジット表記を行っている場合は、それにならってAdobe Stockの素材にも帰属表記を行いましょう。

他のストックコンテンツの提供者について帰属表示がおこなわれている状況で本Stockアセットが使用される場合、お客様は、Adobe Stockについてもほぼ同様の帰属表示を行う必要があります。

帰属 8条 A

社説で写真を使用する場合はクレジット表記を行う

社説で写真を使用する場合はクレジット表記が必要です。

社説とは社会問題や時事についての社の意見や主張を新聞などのメディアで公開するもののこと

社説は後述するエディトリアルに関連してくるためクレジット表記が必要になります。

エディトリアルライセンス(報道)はすべてクレジット表記が必要

報道機関専用のエディトリアルライセンスはWeb、ブログ、印刷物すべての媒体においてクレジット表記が必要です。

クレジット表記は「エージェンシー名/作成者 – stock.adobe.com」といった形式で明記しましょう。

その他の通常ライセンス、強化ライセンス、拡張ライセンスには当てはまりません。

Adobe Stockのライセンス譲渡は可能?

ライセンスの譲渡・移転・代理購入が可能になっていますが、利用規約では厳格な対応が必要とされています。

クライアントにライセンスを譲渡または代理購入する

クライアント用にAdobe Stockアカウントを作成しなくても、ライセンスの譲渡や代理購入することができます。

ライセンスを顧客や雇用主に譲渡することができますが、別の顧客が同じアセットを使用する場合は再度ライセンスを取得する必要があります。

1ライセンスしか取得していないアセットを別のクライアントに使いまわしたりしないように注意しましょう。

従業員や契約業者と共有する

オリジナルの未変更のアセットを従業員や顧客と共有することができます。

下記規約に則り書面での同意をとり、アセットの使用に関する責任をおうことが必要になります。

(1)当該従業員および契約業者が、本条件の制限に従うことを約する強制力を持つ書面に同意すること
(2)当該従業員や契約業者が、お客様の代理としてのみ本 Stockアセットを使用すること
(3)お客様が、雇用者または契約業者による本 Stockアセットの使用に対して一切の責任を負うこと

その他の権利 6条 B

会社やクライアントによる使用

雇用者または一人のクライアントの代理でライセンスを取得・移転することができます。

下記規約に則り、使用する必要があります。

(1) お客様が、当該雇用者またはクライアントを本条件に拘束する完全な法的権限があることを表明およ
び保証すること
(2) 当該雇用者またはクライアント(該当する場合)による本 Stockアセットの使用に関して、お客様が
一切の責任および賠償責任を負うこと
(3) 本条件と同等以上の厳格な条件を定めた、強制力を有する書面の契約を介して、クライアントまたは
雇用者にライセンスを移転すること
(4) お客様またはお客様の雇用者がお客様自身、お客様の雇用者、または他の顧客(該当する場合)のた
めに同じ Stockアセットを使用する場合は、同じ Stockアセットの追加ライセンスを取得する場合

その他の権利 6条 A

テンプレートやデザインアプリに組み込める?

拡張ライセンスに限り、テンプレートやデザインアプリケーションにAdobe Stockのアセットを利用することができます。

通常ライセンスおよび強化ライセンスではテンプレート使用はできないので注意してください。

テンプレート内での使用に限り利用可能

テンプレートファイルとして使用する場合は商品自体に組み込まれている必要があります。

(1)販売または配布を目的とした商品およびテンプレートファイルに組み込む場合。複製数または閲覧
者の数に制限はありません。ただし、受け取った者が商品またはテンプレートに組み込まれた状態での
本作品の使用またはアクセスのみを許可されていることを条件とします。

拡張ライセンス 3.3条 A-1

素材の取り出しができない仕組みが必要

独立したファイルとしてダウンロードしたり抽出できるような方法で使用することはできません。

一般的な制限 お客様による以下の行為は、これを禁止します。
(A) 第三者が、本Stockアセットを独立したファイルとして使用、ダウンロード、抽出もしく
はアクセスできるような方法で、または本Stockアセットのライセンス範囲を逸脱して使用、ダウ
ンロード、抽出もしくはアクセスできるような方法で、本Stockアセットを使用すること

制限 7.1条 A

アセットファイルをそのままダウンロードできてしまうようなテンプレートでの使用は禁止されているので注意してください。

Adobe Stockの素材を使って商標登録やロゴ作成はできる?

結論、商標登録やロゴ作成にはAdobe Stockのデータを利用できません。

商標登録はできない

本Stockアセットの全部もしくは一部を使用した商標、デザインマーク、サービスマーク、サウンドマーク、称号を登録し、もしくは登録申請すること、または第三者による本Stockアセットの使用を妨害するために所有権を主張すること。

制限 7.1条 一般的な制限 C

Adobe Stockのライセンスは使用権が与えられているだけで、所有権は保有していません。

独占的に使用可能になる商標登録は所有権がないデザインで登録することができないため、商標登録は不可となります。

ライセンス購入したアセットは排他的に利用できない

Adobe Stockのアセットはすべて利用可能になるだけで、独占的な権利を得ることはできません。

排他的に利用したい場合はストックフォトではなく独自に写真撮影やデータの制作を行う必要があります。

ロゴも商標登録を行いたい場合はIllustratorを使用して独自のものを作成しましょう。

解約後のライセンスの扱いについて

解約後も取得したライセンスは利用可能です。

Adobe IDにアセットの購入履歴が残るので再ダウンロードも可能です。

しかしアセットを取得できるポイントは解約すると消えてしまうので解約前にアセット点数は消化しておくと良いですよ。

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