Adobeのプレミアシリーズには下記の3種類が存在します。
- Premiere Pro
- Premiere Rush
- Premiere Elements
これら3つの特徴と違いについて、具体的にどう違うのか?どう使い分ければいいのか解説します。
Premiere ProとPremiere Rushの違い

Premiere ProとRushの違いは簡単、Premiere Proの簡易版がPremierer Rush(プレミアラッシュ)です。
- 簡易編集向け
- Rushは価格が半額以下
- Rushは機能が大きく半減
どっちが良いかって言われたら間違いなくPremiere Pro
ProとRushを比較した際のRushのメリットは『安い』と『簡単』
単純に見たらPremiere ProはRushの上位互換です。
Premiere Rushのデメリット
Premiere Rushの目立った制限とデメリットは下記のとおり。
- Premiere Proの劣化版
- 保存先がクラウドのみ
- 書き出しがH.264のみ
- レイヤー上限が4つまで
- 解像度が最大 2160P
- エフェクトがプリセットのみ
動画編集したデータをパソコン本体に保存することができず、Adobeクラウドに保存することになるのがとても不便。

クラウド保存はとても便利だけど直接保存という選択肢がないのは残念ですね
Premiere Rushのメリットは簡易性
Rushの大きなメリットは下記の3つ
- 機能が制限されているため操作が簡単
- スマホアプリからも簡単に編集可能
- 価格が安い
スマホだけで全行程を終わらせることができるのでパソコンを持っていない人に最適。
- スマホで撮影
- スマホで編集
- スマホでSNSに投稿
こんな風にスマホのみで完結させることも可能っていうのがRushの最大のポイント。

特にインスタやTikTokなどのSNS用のショートムービーの編集に適してるよ
Premiere Rushで出来ることはすべてPremiere Proで出来る
プレミアラッシュも動画編集ソフトとしての必要最低限の機能が揃っています。
- 調光
- 音調整
- トランジション
- レイヤー機能(4レイヤー)
最低限の機能が整っているとはいえ、Premiere Proと比較したら出来ることが圧倒的に少ないので使用している人は稀。
Premiere RushのファイルはProでも開ける
Premiere Rush 2019以降のバージョンではProとの連携が可能になっています。
方法は簡単
- Rushで「プロジェクトの同期」をON
- Proで「Premiere Rushプロジェクトを開く」
これによりRushで編集したデータをProにてリマップ、調整レイヤーカラーグレーディング、エフェクトなど複雑な処理が可能になります。
Proで開いたデータは自動的にドキュメントフォルダーに保存されます。

外出先ではRush、自宅ではProっていう使い分けもできます
Premiere Rushについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
Premiere ProとPremiere Elementの違い

Premiere ProとPremiere Elementsとの違いは『プロ向け』か『超初心者向け』の違いです。
Premiere Elements 2020の特徴
Premiere Elementsの主な特徴は下記の通りです。
- 処理が遅い
- 単純操作のみ
- 買い切り版のみ
- アップデート不可
一度購入してしまえばサブスクではないので追加料金がかからないというメリットはあるものの、アップデートができません。
また、ソフトが非常に重いためパソコンのスペックはPro以上のスペックが必要になってきます。
Premiere Elementsは超初心者向け
Premiere Elementsは動画編集はおろかパソコンも満足に使えない人向けのソフトです。
スマホアプリのようにボタンを押していくだけで動画編集が完了する『らくらく動画編集ソフト』
動画編集の基本機能はあるものの、操作方法がPremiere Proとは大きく異なります。

らくらくフォンと同じで、逆に使いにくいので超初心者にしかおすすめしません
Premiere Elementsは買い切り版がある
Premiere ElementsはPremiere ProやRushと違い、ソフトを購入する買い切りタイプになっています。
Premiere Proには買い切りプランが無いため買い切りソフトとして欲しい場合にはElementsしか選択肢はありません。
\Amazonで購入すると少し安い/
Premiere Pro/Rush/Elementsの料金比較

料金はソフトの格に応じて異なります。
Premiereシリーズの料金比較(年間)
年間プランで比較してみると下記のようになります。
Premiere Pro | 28,776円(年) |
Premiere Rush | 11,760円(年) |
Premiere Elements | 17,800円 |
Premiere Proと比較するとRushは半額以下になっています。
Premiereシリーズの料金比較(月間)
月間プランの場合下記のようになります。
Premiere Pro | 2,480円(月) |
Premiere Rush | 980円(月) |
Premiere Elements | 17,800円 |
実は超お得なアカデミック版がある
学生じゃなくても社会人でも利用できるAdobe公認スクールを利用したアカデミックプランを使えば超お得にコンプリートプランを入手可能です。
わずか月額3,300円で全部のソフトが使えます。
Premiere ProとRushだけでなく、PhotoshopやIllustratorなど全部のAdobe製品が使える全部入りプランの事
オンライン講座がついて更にソフトも安く手に入るという知らないと確実に損する裏技。
Premiere体験版は無料
Premiere ProもRushも1週間はタダで体験版を利用可能。
利用後にいきなり課金されるということもないので迷ったら体験版を利用してみるのが良いと思います。
\無料体験版あり!/
プレミアシリーズはどれを選ぶのが正解?
それぞれ特徴はありますが、私のおすすめはPremiere Pro一択もう完全に別格。
Premiere RushもElementsも初心者向けソフトということでスキルとしての価値はゼロ。
せっかく動画編集をするなら資産価値のあるスキルを得たほうが良いですよね。
Premiere Proの特に優れている3つのポイント
あらゆる面からみてPremiere Proを選んでおけば間違いないんですが、特におすすめできる3つのポイント。
- 作業効率がめちゃくちゃ良い
- 動作がめちゃくちゃ軽い
- 業界標準
業界標準ということでプラグインやテンプレートも豊富だし無料教材も豊富なんで上記の3つのメリットだけでも価格分の元は取れちゃいますよ。
Elementsは簡単に見えるんですが、慣れちゃえばProのほうが効率がよく書き出し速度も圧倒的に早い。

要はらくらくフォンとiPhoneの違いみたいな感じ
その他Adobeの動画編集ソフト
Adobeの動画編集といえばPremiere ProとAfter Effectsですよね。
今回はプレミアシリーズの比較をしましたが、Premiere ProとAfter Effectsの違いについては下記の記事にて詳しく解説しています。
プレミアシリーズはProだけあれば十分ですが、Premiere ProとAfter Effectsは両方使う事が多いのでそれぞれの特徴をしっかり把握しておきましょう!
Premiere Proを安く買う方法について
Premiere Elementsと違って、ProとRushには買い切り版はなく、Amazonでの取り扱いもありません。
そのため公式サイトでの購入しか方法がありませんが安く買う方法も存在します。
Premiere Proを安く買う方法については下記に詳しく記載してありますので合わせてご覧ください。
After EffectsやPhotoshopを使いたいならコンプリートプラン
Premiere ProだけじゃなくAfter Effectsや別のAdobeソフトを利用したい場合は全てのソフトが利用できるアカデミックプランを利用したコンプリートプランがおすすめ。
コンプリートプランを利用すればPhotoshopで編集した画像を動画内に挿入したり、After Effectsで加工したエフェクトを合成するとか出来るようになるので応用性が大幅に向上しますよ!
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