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【Photoshop】画像を参考にAI生成する参照画像の使い方

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【Photoshop】画像を参考にAI生成する参照画像の使い方

Photoshopの生成AIが強化され「参照画像」機能が搭載されます。参照画像は生成する画像の内容を指定画像を参考にして生成する機能です。

下図は参照画像によって指定した画像の内容を参照し、画像を生成しています。

参照画像を使って椅子のデザインを指定し画像生成した例
参照画像を使って椅子のデザインを指定し画像生成した例

Photoshopを持っていない場合は安く使えるフォトプランがおすすめです。詳しくはPhotoshopの料金プラン解説をご覧ください。

目次

PhotoshopのAI生成「参照画像」機能の使い方

服を参照画像で生成した画像に差し替える
服を参照画像で生成した画像に差し替える

参照画像は「生成塗りつぶし」として指定箇所に画像を生成する方法と、「画像を生成」で画像単体を生成する方法の2種類あります。

現在、参照画像はベータ版のみの提供となっており正式版への搭載はもう少し待つ必要があります。すぐに使いたい方はベータ版をダウンロードして利用してみてください。Photoshopが使えるプランに加入していれば無料で使用することができます。

生成塗りつぶしで参照画像を使用する手順

「生成塗りつぶし」として範囲指定した部分に生成する方法を解説します。

STEP

選択ツールで画像生成する範囲を選択

コートの範囲を選択

長方形ツールMや自動選択ツールWを使用して画像生成する範囲を選択します。

画像参照を使う場合はピンポイントで範囲選択したほうが生成結果が良くなりやすいので自動選択系のツールを使うのがおすすめです。

STEP

コンテキストタスクバーの生成塗りつぶしの参照画像を選択

生成塗りつぶし
  1. 範囲を選択するとコンテキストバーの生成塗りつぶしのボタンをクリック
  2. プロンプトバーの隣にあるアイコンをクリック
  3. 参照画像として使用する画像を選択
  4. 生成をクリック

コンテキストタスクバーにて参照画像として使用したい画像を選択してから生成を行います。

コンテキストタスクバーが表示されていない場合はウィンドウコンテキストタスクバーにチェックを入れてください。

STEP

生成画像のバリエーションから選択する

参照画像によって生成されたコート

生成塗りつぶしを行うと、生成レイヤーが新規で追加されます。

生成レイヤーを選択することでプロパティパネルでバリエーションの追加や生成パターンの追加が可能です。

生成レイヤーとプロパティのバリエーション選択

プロパティパネル内でもテキストプロンプトを入力したり参照画像を設定することができます。

生成塗りつぶし機能の詳細や使い方のコツは以下の記事をご覧ください。

画像の生成で参照画像からスタイルを取り入れる手順

画像を単体生成する際に参照画像を使用する方法を解説します。

前述の参照画像と異なり、こちらの方法は「スタイル」や「テイスト」を参照して画像生成を行う機能になります。

  • ツールバーから画像の生成を選択
  • 参照画像をクリック
  • 画像を選択しファイルを指定
  • 生成をクリック
  • 生成された画像のバリエーションを選択して完了

Photoshopの参照画像の効果と特徴

Photoshopの参照画像の効果と特徴

参照画像は「生成塗りつぶし」の強化機能になります。

AI画像生成時に画像を指定することでテキストプロンプトではできなかった細かい生成が可能になります。

参照画像でできること

参照画像を使うことでプロンプトでは伝えきれないニュアンスを画像で伝えることができます。

参照画像は「生成塗りつぶし」と「画像を生成」で使用することができ、使用するツールによって使い勝手や生成結果が異なります。

生成塗りつぶしの「参照画像」で合成イメージを作成

例えばファッションのコーディネートイメージやユニフォームアイディアなど、実際の写真を基準に生成AIではめ込むことで雰囲気を伝えやすくなります。

ざっくり範囲選択して商品画像を指定して生成するだけの単純作業なので気軽に商品の着用イメージをクライアントやチームメンバーに共有することができます。

現段階ではあくまでも「雰囲気がわかる」程度で商品ページの画像などに使えるレベルではありません。

画像を生成で「参照画像」を使い類似スタイルの画像を生成

画像内に生成画像を自然にはめ込みたい場合は前述した「生成塗りつぶし」で部分的に生成画像を挿入しますが、参照画像を元に画像を単独で生成する場合は「画像を生成」を使用します。

下図は画像参照を使用した場合と使用していない場合の比較です。

参照画像
参照画像を指定して生成

通常の生成画像

(プロンプト:海岸の抽象画)

参照画像を使って生成した画像

(プロンプト:海岸の抽象画+参照画像)

参照した画像のスタイルや雰囲気が取り入れられて生成されているのがわかります。

参照画像で完全に同じものが生成されるわけではない

参照画像は参照した画像の要素を参考に再生成するため完全に同じものが生成されるわけではありません。

例えば下図のように特徴的なアイテムを参照画像としてAI生成した場合、主要な要素は引き継いである程度自然に生成&合成してくれますが元となったアイテムと同一ではありません。

単純なアイテムであればかなりそっくりに生成してくれますが、複雑なアイテムの場合は「似ている」アイテムとして生成されます。

現在はベータ版のため、今後のアップデートでより精度が上がり同じものと見分けがつかないレベルで生成できるようになる可能性はありますが現在のところは指定したアイテムと全く同じものを生成できるわけではないという点に注意して使用しましょう。

構成参照との違い

参照画像と構成参照の違いイメージ
参照画像と構成参照の違いイメージ

画像そっくりの構図で生成する「構成参照」とは異なり、本記事で解説する「参照画像」は構図ではなく参照画像の内容ベースで生成する機能です。画像内の要素やスタイルを生成に取り入れることができます。

いわゆるimg to imgとして画像から画像を生成するには「構成参照」を使用します。

写真の構図を利用して構成参照でイラストを生成
写真の構図を利用して構成参照でイラストを生成

同じ構図で類似画像を生成する構成参照の使い方は以下の記事をご覧ください。

参照画像の便利な使い方や使いこなしのコツ

参照画像の便利な使い方や使いこなしのコツ

Photoshopの生成塗りつぶしで参照画像を使用する場合のコツを紹介する。

生成前のターゲットのサイズを揃えるとうまくいきやすい

選択範囲に応じてサイズが変わる

参照画像による生成塗りつぶしは選択した範囲に応じてサイズが変わりやすくなっています。

選択範囲を大きめに取れば楽に生成ができますが、参照画像として指定した画像のサイズ感と比較して大きく生成されてしまうことが多くなります。

生成範囲を変更して生成する流れ
生成範囲を変更して生成する流れ

以上の手順を踏むことでサイズ感をある程度コントールして生成することが可能になります。

大きなものを生成する場合は解像度を高くしてから

AIによる画像生成は範囲選択したエリアの解像度に応じて生成されるものの解像度やクオリティが変化します。

うまく生成できない場合はPhotoshopの解像度設定を上げてみてください。

とはいえ現段階では大きなものを生成すると粗が目立つので小さいものに使用するのが良さそうな印象です。

新機能「ディテールの向上」という生成AI画像の画質を向上させる機能を使うことで少し改善されます。

再生成&参照画像を使用して部分補完

再生成を繰り返す

参照画像による画像生成は前述した通り完全に同じものになるわけではありません。

1回の生成では「似ている」レベルにとどまりますが、参照画像による生成を繰り返すことでよりイメージに近づけることができます。

  1. 参照画像を指定して生成塗りつぶし
  2. 生成されたものの修正したい部分の範囲を選択
  3. 修正したい部分を切り抜きした画像を参照画像に指定
  4. 生成塗りつぶしを繰り返す

細かい部分を範囲選択して同じ作業を繰り返すことでどんどんイメージに近づいていきます。


その他、Photoshopで使えるAI機能は以下の記事にまとめてありますので合わせてご利用ください。

Photoshopの使い方の基礎は以下の記事をご覧ください。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • かなり便利ですね!
    完全に同じものが作れるようになればメチャクチャ楽になりそうです

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