「Adobe体験版を利用したいけど、仕組みがわからない」そんな方向けにAdobe公式の無料体験版の仕組み、具体的なダウンロード方法から体験版の制限や注意点、期間終了後の対応までを徹底解説していきます。
この記事でわかること
- 無料体験版の仕組み
- 体験版のダウンロード・インストール手順
- 7日間の無料期間を安全に利用するコツ
- 期間終了後の自動課金や解約方法
「無料期間中に損しないためのポイントを押さえたい」「課金されるタイミングはいつ?」「体験版で作成したデータはどうなるの?」といった不安も本記事を読めばばっちり!
最初に図で簡潔に解説しておくと、体験版は7日間は完全に無料で使えますが、無料期間中に解約手続きを行わないと自動で有料プランに移行します。

体験版について詳しく解説していきます。
Adobe CCの体験版とは?(Photoshop / Illustrator / Premiere Pro…)

最初にAdobe CC体験版について簡潔にわかりやすく説明します。
Adobe CC体験版について
Adobe体験版の特徴は以下のとおりです。
- Adobe公式が提供している体験版
- 無料で利用できる期間は7日間
- 無料期間内に解約しなければ自動で有料契約に切り替わる
- 体験版の利用は1回のみ
- Photoshop、Illustrator、Premiere Proなどほぼ全Adobe CCソフトが対象
- バージョンは最新版が対象(ベータ版は不可)
- 機能制限はなく、製品版と同等の機能を試せる
- 商用利用は不可(あくまでも試用版)
体験版とはいえ、製品版と全く同じ機能を使えるので「ソフトがちゃんと動くのか?」「思ったような作業はできるのか?」などの試用は完璧に行うことができます。
体験版の対象ソフトと単体プランとコンプリートプランの違い
Photoshop、Illustratorはもちろん、InDesignや動画編集ソフトのPremiere ProやAfter Effectsなどほぼ全部のCreative Cloudアプリが体験版の対象です。
単体ソフトごとの「単体プラン体験版」と、全ソフトを含む「Creative Cloudコンプリートプラン体験版」の2種類があります。
体験版種別 | 利用できるアプリ | 特徴 |
---|---|---|
単体プラン体験版 | 選んだ1つのアプリのみ | Photoshopだけ、Illustratorだけ、といった個別利用 |
コンプリート体験版 | Creative Cloud全ソフト | Photoshop・Illustratorを含むすべてのソフトを一括で試せる |
Photoshopの体験版を利用したことがあったとしても、Illustratorの体験版は別途試すことが可能です。
使用したいソフトが一つの場合は単体プランを選ぶのが良いでしょう。
単体プランはソフトによって価格が異なります。
プランの価格については以下の記事で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
体験版のメリット
体験版の最大のメリットは短期間といえど、無料でAdobe CCが使えるという点です。
他にも以下のようなメリットがあります。
- 有料版と同じ機能を無料で丸ごと試せる
- ファイルの保存や書き出しも制限なし
- 自分に合うソフトかどうかを事前に見極められる
- 公式キャンペーン次第では体験版解約時に割引がある場合も
- 体験版の期間が終了した後もそのままインストールしたソフトが使えるので再設定不要
体験版のバージョンは最新版なので最新機能を試すことも可能です。
体験版のデメリット
体験版は試用目的ということなのでデメリットも数多く存在しています。
- 7日間という利用期限
- クレジットカード必須
- 1アカウント1回限りしか体験版を利用できない
- 試用終了後は自動的に有料プランへ移行する(解約忘れに注意)
- 商用利用は認められていない(あくまで評価目的にとどめる必要あり)
体験版はあくまでもサブスク契約を前提として試用する目的のサービスです。体験版を使用する前にクレジットカード情報を入力し、プランを仮契約することになります。
7日間の体験期間内に解約手続きを行えば請求は一切行われませんが、そのままにしていると8日目には有料移行してプラン加入状態になります。
体験版のダウンロード方法・インストール手順

Adobeの体験版をダウンロード&インストールする方法を解説します。
体験版を使用する前にシステム要件をチェックしておこう!
「試用期間が開始しちゃったけど、スペック不足で使えなかった……」とならないように、PCの対応スペックを事前に確認しておきましょう。
ある程度新しいパソコンであればスペック不足で動かないということはないはずですが、古いパソコンの場合はソフトによってはスペックが足りなかったり、OSバージョンの制限があったりします。
体験版を使用したいソフトを選択
体験版を利用したいソフトが1つだけの場合はPhotoshopやIllustratorなどの単体プランを洗濯します。
ダウンロードしたい製品の「無料で始める」をクリックしましょう。

どのプランも無料期間は7日間で、ソフトごとに体験版を利用することが可能です。
プランを選択する

前述した通り、体験版は無料期間が過ぎたら自動的に有料プランに切り替わります。その際に、どの有料プランを選ぶかをこの画面で選択します。(買い切り版は10年以上前に販売終了しているのでサブスクのみです)
解約前提の場合は「月々プラン」を選び、もしかしたら使い続けるかもしれない場合は「年間プラン」を選ぶのがおすすめです。
月々プランは解約しても違約金が発生しないが割高です。年間プランのほうがコスパが良いです。
体験版の利用期間が表示される(要確認)

無料体験の利用期間が表示されます。ここに表示されている前日までに解約を済ませなかった場合は選択した有料プランに自動で加入されます。
よく確認しておきましょう。
Adobe IDの作成・ログイン

体験版を始めるには、Adobe ID(アドビアカウント)とクレジットカードの登録が必須です。
新規作成の場合はメールアドレスを入力し、パスワードを登録しましょう。すでにIDを持っている方はログインして進めます。
Adobe IDは無料で取得できます。体験版終了後もAdobeの無料サービスで利用可能なのでパスワードを忘れないようにしておきましょう

クレジットカード情報の登録
Adobe体験版を利用するには、有効なクレジットカード情報の登録が必要です。
期間中に料金は発生しませんが、7日目を過ぎると自動で有料契約に移行します。
※デビットカードなどは使用できない場合があります。
インストーラーのダウンロード・実行
Creative Cloudデスクトップアプリのインストーラーのダウンロード画面が表示されるので、PCにインストールを行います。
「次へ」を押していくだけなので、案内に沿ってインストールを進めてください。
ネット回線が遅い環境だと少し時間がかかるかもしれません。
インストール後の初回起動
インストール完了後、Creative Cloudデスクトップアプリ上に対象ソフトが表示されます。
ソフトを起動した時点で7日間の無料カウントダウンが開始されます。
もしインストールが途中で止まるなどのトラブルがあれば、セキュリティソフトや回線状況を確認してみましょう。
解約時期の管理
解約する予定があるならリマインダーアプリなどを設定しておきましょう。
次回請求日はAdobe公式サイトのアカウント管理画面で確認できます。
いつから無料期間がスタートしたか、課金開始日はいつか?を把握しておきましょう。
無料期間内に解約する方法

「使い続ける予定がない」という方は、7日以内に解約手続きを済ませる必要があります。
解約後はソフトが起動できなくなりますが、作成ファイルは残ります。

解約の流れは上図の通りです。具体的な解約方法を解説していきます。
「ご利用のプラン」にあるプランを管理
ボタンをクリックすると解約を行うことが可能になります。
プランに間違いがないか確認したらプランを解約
をクリックし解約手続きを行いましょう。

プランを解約するとソフトが使えなくなるという旨の警告が表示され、解約の理由などのアンケートに答えれば解約終了です。
体験版の利用期限内であれば料金は一切、発生しません。
継続する場合は何もしなくてOK
体験版期限(7日間)を過ぎると、自動的に有料プランへ移行します。
体験版をダウンロードする際に入力した情報に基づいて料金が請求されます。年間プランの場合は1年毎の契約更新になるのでずっと継続しない場合は解約月などをしっかり把握しておきましょう。
体験版でよくある不安・疑問
- 7日間無料って本当?勝手に課金されたりしない?
-
公式サイトからダウンロードすれば、7日間は完全無料です。
ただし、期間終了前に解約しないと8日目から自動的に有料プランへ切り替わる仕組みなので放置していると勝手に課金されます。
- 無料期間の7日間は具体的にはどれだけの時間使えるの?
-
無料の体験版の使用から7日間となります。
例えば1月1日の8:00に体験版を開始した場合、1月8日の8:00になった時点で有料プランに加入し課金されます。
余裕を見てマイページに記載されている課金開始日の前日には解約手続きを終えておきましょう。
- クレジットカード情報は必須?
-
体験版終了後に有料へ移行するため、基本的にクレジットカード必須です。
また、デビットカードやバーチャルカードは使用不可な場合があります。
- 体験版と製品版の機能差はあるの?
-
機能制限なしで有料版と同じフル機能が利用可能です。
一部オンラインストレージや生成AIクレジットの使用量が制限される場合があるものの、基本的な編集機能はまったく同じと考えてOKです。
体験版の期間が終了した後もそのままインストールしたソフトが使えます。
- 体験版の期間を延長できる?
-
延長はできません。自動的に有料プランに移行されます。
ただし、裏技として有料に移行した後は14日以内なら全額返金可能というルールがあるので、実質的に延長が可能というグレーな方法もあります。(解約を前提とした返金利用は非推奨です)
- 体験版を使ったデータは保存・引き継ぎできる?
-
体験版でも通常通りローカル保存やクラウド保存が可能です。
有料版へ移行してもそのままデータを使えますし、解約後もファイル自体は手元に残ります。 - 体験版は複数回使えるの?
-
同じAdobeアカウントでは1回限りです。
別のPCや新しいAdobe IDを作れば……と思うかもしれませんが、不正利用になるため注意してください。
また、体験版の再インストールやパソコンのシステム日時を変更によって期限がリセットされることはありません。 - 無料体験期間が過ぎてしまった。救済処置はある?
-
Adobe CCには契約から14日以内は全額返金可能なクーリングオフ的な措置があります。
クレジットカードには一度課金されてしまいますが、返金されます。
(ただし悪用として認められた場合、今後Adobeのサービスを使えなくなる可能性があります) - 過去のバージョンやベータ版を試すことはできる?
-
体験版で利用可能なのは最新バージョンのみです。
過去の古いバージョンやベータ版を使うことはできません。
- 体験版でもAdobeサポートを利用できる?
-
体験版のダウンロードやインストールに関するトラブルはAdobeサポートで対応してもらえます。
ただし、ソフトの使い方や不具合に関するトラブルはサポート対象外となっています。
- 1週間だけ仕事で使うことはできる?
-
体験版は商用利用できません。
体験版で作成したものを販売したり、クライアントに納品するような行為は禁止されているため有料版を使用しましょう。
- 複数デバイスにインストールして別のパソコンで利用できる?
-
製品版と同様に、複数デバイスにインストール可能です。同時起動の制限など、ライセンスに関するルールは有料版と同じ扱いになります。
「MacのノートパソコンとWindowsのデスクトップパソコン、両方で動作チェックしたい」みたいな場合でも問題なく試用することができます。
複数インストールについては以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
あわせて読みたいAdobe CCの認証を別のパソコンに変更する方法 【3台以上インストール可能】 Adobe CCのライセンスでよくある質問 新しいパソコン3台目だけどインストールは何台まで?どのパソコンを認証したのか覚えてない、調べ方は?Adobe CC使ってたパソコン…
まずは体験版でAdobe CCを使ってみよう
Adobeの体験版は、ちょっとだけ使ってみたい人や、購入前にじっくり検討したい人におすすめです。製品版と同じ機能を無料で試せる貴重な機会ですが、いくつか重要な注意点があります。
体験版で抑えておきたい7つのポイント
体験版を使う際も以下の7つのポイントさえ抑えておけば大きな失敗を避けることができます。
- 無料で利用できる期間は7日間
- 無料期間内に解約しなければ自動で有料契約に切り替わる
- 体験版の利用は1アカウント1回のみ
- 商用利用は不可(あくまでも試用版)
- 解約手続きは余裕をもって
- 自動更新に注意(有料契約後も毎月/毎年の自動更新があることを忘れずに)
- 互換性の確認(古いPCの場合、事前にシステム要件を確認すること)
無料期間が7日間しかないのと、それを過ぎると自動的に課金されるというのをしっかり理解してから始めましょう。
7日間を最大限活用するためのコツ
- 計画的に使う:初日から全力で使い倒し、基本機能から応用機能までしっかり試そう
- チュートリアルを活用:Adobe公式の無料チュートリアル等を活用して短期間で基本をマスター
- 解約リマインダーを設定:カレンダーやスマホのアラームに解約期限を登録しておく
- データのバックアップ:作成したデータは必ずパソコンに保存しておく(解約後も保持されます)
当サイトでもAdobeソフトの使い方を解説しているのであわせてご覧ください。
コメント