2022年4月27日にAdobe CCコンプリートプランの価格が上がりました。
値上げに伴う価格の変更は以下のとおり。
料金プラン | 値上げ価格 | 支払金額 |
---|---|---|
月々プラン | +402円 | 10,280円 |
年間プラン (毎月払い) | +232円 | 6,480円 |
年間プラン (一括払い) | ±0円 | 72,336円 |
値上げ幅は大きくありませんが、月々プランを契約している場合は結構きついかもしれません。
とはいえ、多くのユーザーは値上げの影響を受けません。
以下のプランは値上げの対象外です。
- Creative Cloud コンプリートプラン(一括払い)
- Photoshop フォトプラン
- Adobe CC 単体プラン(個人)
- Creative Cloud 学生・教職員版
- デジハリやたのまなのアカデミック版
本記事ではAdobe CCの値上げに伴う詳細や、値上げの回避方法について解説します。
Adobe Creative Cloud コンプリートプランが値上げ
2022年4月27日以降の請求においてAdobe Creative Cloudの値上げが行われます。
Adobe Creative Cloudの値上げ価格は?
記事の冒頭でお伝えした通り、値上げ料金は以下のとおりです。
料金プラン | 値上げ 価格 | 値上げ前 料金 | 料金 | 値上げ後
---|---|---|---|
月々プラン | +402円 | 9,878円 | 円 | 10,280
年間プラン (毎月払い) | +232円 | 6,248円 | 円 | 6,480
年間プラン (一括払い) | ±0円 | 72,336円 | 円 | 72,336
値上げ幅が最大となる月々プランは402円の値上げで年間プランの毎月払いが232円の値上げです。
米国価格では毎月プランが2ドルの値上げなので現在の円安水準を加味すると日本の値上げ幅は少ないと言えるでしょう。
値上げ対象のAdobe CCプランは?
Adobe CCの値上げ対象となるのは、Adobe CCソフトが全部使えるコンプリートプラン(月払い)と法人向けのプランです。
- 個人向けCreative Cloud コンプリートプラン(月払いのみ)
- 法人グループ版のCreative Cloudコンプリートプラン
- 法人グループ版の単体プラン
- エンタープライズ版Creative Cloudコンプリートプラン
- エンタープライズ版の単体プラン
個人向けコンプリートプランの毎月払い、または法人向けプランでなければ今回の値上げの影響は受けません。
コンプリートプランは値上げの対象ではありますが月払いのみで、一括払いなら値上げになりません。
法人プランの詳細価格はまだ発表されていませんがプランに応じて2~5ドル程度になります。
値上げにならないプランは?
値上げの対象にならず、料金据え置きなのは以下のプラン。
- Creative Cloud コンプリートプラン(一括払い)
- Photoshop フォトプラン
- Adobe CC 単体プラン(個人)
- Creative Cloud 学生・教職員版
- デジハリやたのまなのアカデミック版
個人向けのソフト単体プランは月払い・一括問わず値上げなし、Photoshopが安く買えるフォトプランも値上げの影響を受けません。
学生や教職員が買える学割も変更がありません。
社会人向けのアカデミック版も現在のところ値上げの予定はありませんので安く買うことができます。
Creative Cloud以外の料金は?
今回の値上げはCreative Cloud関係のみです。
サービス名 | 値上げの有無 |
---|---|
Adobe Stock | 変更なし |
Adobe Sign | 変更なし |
Substance 3D Collection | 変更なし |
Photoshop Elements Premiere Elements | +1,780円 |
Creative Cloudシリーズ以外のAdobeサービスの料金に変更はありません。
簡易ソフトのElementsシリーズは値上げというわけではありませんが、以前より新バージョンの価格が1,780円ほど上がっていました。
Adobeのセールは継続?値上げ対象?
Adobe CCは公式サイトおよびAmazonにて年に数回セールを開催しています。
今回の値上げによるセールへの影響は以下のとおりです。
- セール価格:変更なし
- セール開催数:年2回ほど減少
- セール対象の減少:単体プランや月々払いが非対象に
値上げ発表直後のセールにおいて値引率の変化はありませんでした。
セール価格の価格変更はありませんでしたが、セール開催回数は減少し、単体プランや月々払いなど一部のプランがセール非対象になっています。
Adobeのセールの最新情報は以下の記事にて解説しています。
値上げの影響を受けないためにすること
値上げ対象になってしまった人向けに値上げの影響を避ける方法を解説します。
値上げ対策を行うべき人
値上げプランの対象となっているユーザーはコンプリートプランの支払いを毎月行っている人です。
年間料金を一括で払っている人は値上げの対象ではないので何もしなくて大丈夫です。
法人プランのユーザーも対象となりますが、こちらは企業宛に正式な連絡が届くと思いますのでそちらで対応したほうが良いでしょう。
年間プラン(一括払い)にプラン変更を行えば値上げを避けられる
値上げ対象の月々プランに加入している人は年間プランに変更し、支払い方法を一括払いに変更しましょう。
年間プランを契約していて毎月払いをしている人は一括払いに変更することで値上げを避けることができます。
- https://account.adobe.com/plans にアクセス
- プランを管理を選択
- ご利用プランの中にある「プランを変更」
- 契約プランを「年間プラン(一括払い)」に変更
以上の手順で一括払いに変更することができます。
アカデミック版がおすすめ
オンラインスクールに入会し、Adobe CCを購入することで「学習講座」+「Adobe CC 1年分」が入手できちゃうアカデミック版がお得です。
- Adobe Creative Cloud 年間一括:72,336円
- Adobe CC講座+Adobe CC1年分:39,980円
圧倒的にお得です。
こっちも期間限定で値上げされる可能性が高いので早めに購入しておくと良いですよ(早めに買ってもライセンスコードは有効期限なしだから安心)
Adobe CC 値上げ まとめ
2022年の値上げは「月払い」や「法人向け」のプランで月数百円の値上げが行われました。
しかし、個人向けのプランの多くは値上げの対象外となりました。個人ユーザーにはほぼ影響がなかった今回の値上げですが、今後はどうなっていくのでしょうか。
今回値上げしたのでしばらくの間は無さそうなので一安心ではありますが、物価の上昇が続くと今後の値上がりもありえますね。
2022年 Adobe CC値上げ情報まとめ
2022年4月27日からはじまった値上げのポイントは以下の3つ
- 法人プランはすべて値上げの対象
- 個人はコンプリートプランの月払いのみが値上げ対象
- 単体プランやコンプリートプランの一括払いは値上げなし
月払いにしている人はコスパがさらに悪くなったので一括払いへの変更を検討してみてください。
36カ国で値上げが行われる
- オーストラリア
- オーストリア
- ベルギー
- ブルガリア
- カナダ
- クロアチア
- キプロス
- チェコ
- デンマーク
- エストニア
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ギリシャ
- ハンガリー
- アイルランド
- イタリア
- 日本
- ラトビア
- リトアニア
- ルクセンブルク
- マルタ
- メキシコ
- オランダ
- ニュージーランド
- ノルウェー
- ポーランド
- ポルトガル
- ルーマニア
- スロバキア
- スロベニア
- スウェーデン
- スイス
- スペイン
- 連合王国
- アメリカ合衆国
値上げは日本だけでなく、世界の多くの国で価格変更が行われます。
日本が円安だから日本だけが値上げというわけではありません。
(参考:値上げ発表時のドル円レート 1ドル120~121円)
前回のAdobe価格の値上げは2019年
Adobeの前回の値上げは2019年2月に行われています。
比較項目 | 2018年 | 2019年 | 2022年 |
---|---|---|---|
毎月払い (税抜) | 4,980円 | 5,680円 | 5,890円 |
値上げ幅 (税抜) | ±0 | +700 | +200 |
消費税 | 398円 (8%) | 568円 (10%) | 589円 (10%) |
支払額 | 5,378円 | 6,248円 | 6,480円 |
前々回の値上げの前と比較すると約900円の差が出ていますね。その間に消費税の引き上げもあったため実際の支払額はもっと増えています。
一括払いの場合は値上げ無しのため2019年と現在の価格は同一です。
値上げは品質に転嫁されるのか?
値上げは実施されますが、以下の機能の充実が行われています。
- Adobe Fontsへフォント増加
- 既存機能の強化
- AIを使ったニューラルフィルターの強化
- AIによる画像生成システムFireflyの導入
Adobe Creative Cloudは年に何度もアップデートが行われ、最低1度は大きな進化のあるメジャーアップデートが行われています。
新しい機能がどんどん追加されていくAdobe CCは非常に便利なので開発に力を入れて今後もどんどん便利にしていってほしいですね!
コメント
コメント一覧 (6件)
Adobe税がまた上がるのか???とビックリしましたが杞憂だったみたいでホットしました笑
切り抜きや自動テロップみたいな作業を楽にする機能が増えているから値上げ分くらいは元がとれていそうですがこれ以上上がらないで欲しいです
CS6までは好きな会社でしたが、CCになって色んな企業を買収しだして、それをいいことに守銭奴に成り下がってしまったので嫌いになってしまいました。
元々高かったですが、さらに高額になった印象があります。
渋々使っていますが、ホント嫌いです。
Quark社の二の舞になればイイのに!!
同意です~。
120%値上げはホントえげつない。
そして牛耳られててコワイです。
MacromediaのFireworksかえしてほしい。
品質さえ向上させてくれれば値上げはしてもいいかなと思いますけどね。
物価上昇とは関係ないITとはいえ、従業員やクリエイター支援とかにも力入れてくれてますし個人的には多少の値上げはいいかなと思います。
ただ、最近は高くて他のソフトを考え始める人も増えてるように見受けられます。
あまり値上げばかりしているとどんとん人は減っていきそうですね。
特に日本人は値上げに厳しいのでシェア落ちる可能性もありそうです。
Webサービス運営している弊社はAmazon(サーバー)、Apple/Google(販売)、Adobe(製作)などで米企業にどっぷりなので値上げしようが今更移行することすらできないです。
製品の品質下げられるよりは値段上げられるほうがマシですが、毎年上がっていくようだと使用台数が多いので大変です。
これ、円安が続くと1,000円くらい値上げもありえるんじゃ…
Web系は海外企業に依存してるから円安はマジでやばい。
ここまで円安なのに価格変更ほぼなしって実質的に値下げともいえるかもね。
(Adobeコンプリートプランはアメリカだと599.88ドルだから77,000円くらい)