未経験Webデザイナーの求人が少ない5つの理由と採用率を上げる方法

Webデザイナーの求人、未経験歓迎って少なくない?
実務経験なしで転職するのは不可能なの?

無理ではありませんが、現在はかなり厳しい環境になっています。なんで需要はあるのに採用されないのか?原因と解決方法を解説します

本記事では経営者目線で「なぜ未経験向けの求人を出さないのか」「未経験者が採用されやすくなるコツ」を解説します。

ある程度、Webデザインできるようになったけど転職活動がうまくいかないという未経験者はぜひ参考にしてみてください。

未経験でゼロからWebデザイナーになりたいと考えているっていう人は以下の記事をご覧ください。

目次

WEBデザイナーの未経験者の求人が少ない5つの理由

WEBデザイナーの未経験者の求人が少ない5つの理由

現在、未経験者からWEB制作会社への転職を希望する人が多いのに対し未経験歓迎の求人が非常に少なくなっています。

結論から言うと、実務経験なしのWEBデザイナーの求人を出さない理由は以下の5つが大きな原因です。

未経験採用が減る理由インフォグラフィック
  • リモートワークで教育することが難しくなった
  • 独学で学んだ未経験者が多く求人倍率上がったため
  • 優秀なフリーランスが増えて正規雇用の必要が減ったため
  • 教育コストかけてもすぐに辞められてしまうリスクが高い
  • 継続できずに辞めていく人が多いため

順番に解説します。

リモート業務では教育しにくい

WEB制作業界は他業種と比較してリモートワークの対応率が非常に高くなっています。

実際に弊社や協力会社もすべてリモートワークを導入しており、従業員の多くがリモートを選択しています。

しかし、リモート環境下だと未経験者に丁寧に教えることが難しくなってしまいます。

  • コミュニケーションが取りにくい
  • 社員の評価基準が時間から成果に変わる
  • リモートワーク時の教育コストが非常に高い

オフィスで仕事をしなくなると社内の人と合う機会が減り、気軽に相談しにくくなります。

また、リモートワーク時は作業時間よりも成果で評価されるので先輩社員は教育に時間を割く事を良しとしません。

もちろん、上記はすべて企業の方針や努力で解決できる問題です。しかし、そこまでの教育コストをかけてまで未経験者を入れたい企業は稀です。

未経験からWebデザイナーを目指す人からしたらリモート業務に憧れるかもしれませんが、リモートワークが促進された結果、未経験採用が難しくなっているという現実があります。

独学で学んだ未経験者が増えすぎて求人倍率が高い

独学で学んだ未経験者が増えすぎて求人倍率が高い

2020年から2021年の間に未経験からWebデザイナーを目指す人が急増しました。

WEBデザイナーになる敷居は非常に低くいので、最低限の基礎を学びWebサイトを一人で立ち上げる事ができるようになるまで数ヶ月しかかかりません。

Webデザインをかんたんに学ぶことができるのは大きなメリットですが、競合が増えすぎるというデメリットもあります。

誰でもが独学で気軽に学べるので未経験者は玉石混淆(当たり外れが大きい)と企業側に思われているところがあります。

未経験向きの求人があっても応募が殺到するためすぐに募集終了してしまう事が多い

フリーランスが増えて雇用の必要性が減った

優秀なフリーランスのWebデザイナーがものすごく増えました。

正社員として自社で雇うことも重要ですが、近年はフリーランスに受注する企業も増えてきています。

正社員を雇わずフリーランスに依頼することで以下のコストを下げることができます。

  • 採用コスト
  • 教育コスト
  • 備品コスト
  • 毎月の基本給
  • 残業代
  • 有給休暇費
  • 福利厚生費
  • 社会保険料

労働基準法による制限もないため、未経験の正社員よりもフリーランスのほうが固定費を抑えることができます。

正社員雇用もまだたくさんあるけどフリーランスを選ぶ企業が増えたことで求人枠は減っています

すぐ辞められてしまうリスクが年々増加

フリーランスを目標としている未経験者も多く、教育コストをかけてやっと一人前になったと思ったらサッと辞めていく事例が多々あります。

もちろん労働者には職業選択の自由があり、いつ会社を辞めるのも自由です。会社に教育コストを返却する必要もありません。

しかし、採用コストと教育コストをかけて育てた社員にやっと黒字転換したタイミングで辞められてしまうと「もう未経験者の採用は赤字だから辞めよう」という判断になり求人が減ることになります。

日本企業の多くは未経験者に多大な教育コストをかけても数十年も継続して働いてくれたので成り立っていましたが、勤続年数が減るとアメリカのように実力主義の採用にせざるを得なくなってきます

継続できずに辞めていく人も多い

未経験Webデザイナーを即戦力にしようと思って教育コストを費やす会社はほぼありません。

そのため、すぐにでも働ける以下のような単純作業がメインになります。

  • サイトの更新作業
  • テンプレートデザイン
  • バナーや広告画像の制作
  • PhotoshopXDでパーツスライス
  • 複数ブラウザ&デバイスでデバッグ

入社時にイメージしていたようなデザイン作業は行わずに、あまりクリエイティブでない仕事が続きます。

ある程度続けていくとWebサイトの制作の仕事も任されるようにはなっていくのですが、その時までには独学で学んでおく必要があります。

ピンポイントに質問する力があれば、先輩社員も教えてくれますが質問が大雑把となると「◯◯に関してはこの本を読んでおくといいよ」と本や動画で学ぶように指示されるだけなので自分で学べず挫折してしまう人も多々います。

大企業は別として、多くの企業ではいたれりつくせりな勉強環境は用意されていません。
会社によっては勉強会やセミナーがありますが自主参加だと給料が出ない場合もあるようです。

未経験Webデザイナーの採用率を上げるためのコツ

厳しい環境下なのはわかった、それで実務経験のないWebデザイナーが少しでも採用率を上げるためにはどうすればいいの?

スキル不足の未経験者が最大限アピールすべきはズバリ、熱意です

なんだそれ、熱意なんて誰でも持ってるでしょ…

熱意が大事と言われても、そんなの精一杯アピールしてるよ!と言いたくなるかもしれません。

しかし、大事なのは強い熱意を伝えることではなく、熱意が伝わることです。

  • やる気を言葉で表現:熱意は伝わらない
  • やる気を行動で表現:熱意が伝わる

これだけだとわかりにくいと思うので、採用したくなる人の特徴と効果的なPR方法の具体例を紹介します。

地域の小さなお店のサイトを制作してポートフォリオに組み込む

未経験者の提出する質の悪いポートフォリオの代表例は以下のようなものです。

  • 模写したサイト
  • ペラペラな架空サイト
  • テンプレを使用したサイト

もっとしっかりしたポートフォリオを作っている人もいると思いますが、低品質なものが目立ちます。

そんな中でも目を引くのが実際に運用されているサイトを掲載したポートフォリオです。

架空サイトと実際に運営されているサイトには天と地ほどの差があります

実在サイトはクライアントや閲覧ユーザーがいるので「どのような目的で作成したのか?」「目的を達成するために工夫したポイントはどこか?」など、デザインの理由を説明できる質の高いポートフォリオになりやすいです。

知り合いや近所のお店にポートフォリオ掲載させてもらうことを条件に格安・無料で交渉してみるのも1つの手です。

クラウドソーシングで制作実績を作る

未経験者がいきなりクラウドソーシングで案件を受注するのは少し難しいかもしれませんが、簡易的なデザイン制作からはじめてみて少しでも実際の制作物を作るのも有効です。

サイト制作に不安がある場合は以下のようなデザインデータだけで完結するようなものからスタートしてみてはいかがでしょうか?

ポートフォリオに載せるバリエーションが増えるのでサイト制作以外の実績も無駄にはなりません。

仕事がたくさんあるクラウドソーシング

ココナラ(初心者向け)

クラウドワークス(案件数多め)

ただし、単価が安く仕事も受注しにくいので副業としての利用はあまりおすすめしません。

実績作りと割り切ってやるのが良いんじゃないでしょうか。

SNSで勉強したことや活動したことを公開する

近年ではTwitterで求人募集をする企業やデザイン事務所が増えています。

  • 毎日学んだことをSNSにアウトプットする
  • 就職希望のエリアや会社で働いている人をフォローする
  • 積極的にリプライや引用RTをして認知してもらう

ある程度SNSを続けていれば「あぁこの人か」「頑張っているな」という印象を持ってもらいやすくなり求人募集をした際には面接してもらいやすくなります。

仮にSNSで求人募集していなかったとしても、面接の際に話のネタにもなるのでSNSアカウントで情報発信や交流をするのは人柄や熱意を知ってもらう意味でも有効です。

Web制作以外の付加価値をつける

Web制作は技術変動が激しい業界なので、学習意欲をアピールするのが非常に有効です。

新しい技術や別の職種の技術を学んでいると評価が上がりやすいです。

例えば「簡易的な動画編集もできます」と言えるだけでも付加価値が上がるので独学の範囲内でも勉強する価値はあります。

Adobe CCのコンプリートプランであればPremiere ProなどのAdobeの動画編集ソフトが付属しているので数日程度でも学んでみるのも良いと思います。

インハウスデザイナーの求人に応募してみる

「スキルを得るためにWeb制作会社に就職したい」という考えの人が非常に多いですが、選択肢を狭めてしまっています。

もちろん希望通りにWeb制作会社に入社できるのであれば問題ありませんが、求人が見つからず採用されないようでしたら中小企業のWebデザイン担当(インハウスデザイナー)という選択肢も検討してみてください。

Web制作会社とは業務内容が大きく異なりますが、Web制作会社では学べないクライアント側の運用に携わることができるのでそこから実務経験を得ていくというルートもありますよ。

Webデザインの職業訓練校にはあまり期待しないこと

職業訓練校はお金をもらいながら学べるという大きなメリットがあります。

しかし、以下のようなデメリットもあります。

  • 卒業してもあまりスキル評価されない
  • 応募倍率が高く落選しやすい
  • 受講時期に合わせるのが難しい
  • 雇用保険の受給資格が必要

Web関係の職業訓練校に通えば採用されやすくなるんじゃないかと考える人が多いです。

コースの内容や地域にもよるので一概には言えませんが、基本的に職業訓練校を出ただけではまず採用されません。

職業訓練校を卒業しただけでは実績になりません。学んだ内容をしっかり自分のものにしていればスキルとしては評価されますが、独学と比較した時の優位性はほぼありません。

職業訓練校のカリキュラムだけじゃなく、追加で学ぶ努力を欠かさないようにしましょう。

Webデザイン関係の資格は取得する価値ある?

「Webデザイナーとして転職するのに資格があったら有利ですか?」という質問をいただくことがあります。

企業によって異なりますが、多くの企業が資格を評価していません。

履歴書に書ける資格が欲しいという人も多いかもしれませんが、唯一の国家資格であるウェブデザイン技能検定ですらあまり評価されないので「転職に有利になるから」という理由だけで受講するのはおすすめしません。

当然ながら資格を評価する企業も存在しますが、資格があっても採用されるわけじゃないので過度な期待はしないようにしましょう。

転職サポート付きのスクールに通う

スクールで学ぶのであれば転職サポートのあるスクールに入るのも一つの手です。

  • 企業を紹介してくれるスクール
  • 転職の相談に乗ってくれるスクール
  • 転職成功しなければ全額返金のあるスクール

いろいろな転職サポートがあるので、学びたい内容と転職サポートが一致している場合はスクール経由での転職を目指してみるのもいいかもしれません。

とはいえ質の高い講師から学ばないと価値がないのでスクール選びは無料体験などを行ってから慎重に決めましょう。

未経験Webデザイナーの求人は厳しいがチャンスはある

未経験者の転職が厳しい理由と、採用確率を上げる方法について解説しました。

未経験者の転職難易度が上がっている

リモートワーク推進から一気に、採用環境の変わったWeb業界。

  • リモートワークでは教育するのが難しい
  • 独学で学んだ未経験者が多く求人倍率上がった
  • 優秀なフリーランスが増えて正規雇用の必要が減った
  • 教育コストかけてもすぐに辞められてしまうリスクが高い
  • 継続できずに辞めていく人が多い

上記のような理由からかんたんには転職できなくなってきています。

採用確率を上げるためにやっておきたいこと

求人倍率が高く、企業の採用が減っている中で少しでも採用確率を上げるためにもやれることは全部やっておきましょう。

  • 技術を磨いてスキルを増やす
  • ポートフォリオの完成度を上げる
  • 就職へのいろいろなルートを試してみる
  • 自分の活動をSNSなどで発信して認知度を上げる
  • 実際の制作物を作る機会を作って実績を積み重ねる

基礎を学んだだけではその人の本当の実力が判断しにくいです。

実際に採用担当者が見たいのは実践での対応力や応用力です。

実際に運用されているサイトや広告デザインを何件もポートフォリオに組み込むことができれば目を引きやすくなるのでぜひ、架空サイトだけではなく質の高い実在サイトを掲載できるように挑戦してみてください。

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