Premiere Proってどんなソフト?
動画編集といえばPremiere Proと言われるほど有名で、世界中のクリエイターに愛用されているソフトです
- 世界中で使われている動画編集ソフト
- 初心者からプロまで利用層の幅が広い
- 実際に映画の制作にも使用されている
- すべての動画編集のベースとなる母艦的なソフト
本記事ではPremiere Proについて詳しく解説します。
Adobe Premiere Proとは?
Premiere Proとはアドビ社が販売している動画編集ソフトで、世界中の動画クリエイターに愛用されています。
Premiere Proの読み方は「プレミアプロ」です。(プレミアム プロと読み間違えしてる人もいるので注意)
初心者からプロまで満足できる動画編集ソフト
Premiere Proの良いところはプロだけでなく、初心者でも満足できる点
- 動画編集初心者でも使いやすいUI
- プロ仕様の充実した機能
- AIテクノロジーによる大幅な時短効果
Premiere Proはプロ仕様になっており、一般的な動画編集業務だけでなく映画制作にも採用されています。
日本映画では「シン・ゴジラ」や「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ウルトラマン」でPremiere Proが使われ、素晴らしい作品が生まれました。
このような映画にも使えるプロ向けのソフトウェアにもかかわらず、使いやすいUIなので動画編集初心者でも基本機能だけで編集することが容易です。
近年では在宅ワークやリモートワークの需要が急増しており、Premiere Proを利用して動画編集の副業を始める人も増えています。
誰が使っても使いやすく便利なPremiere Pro、これから動画編集をはじめるならPremiere Pro一択でしょう。
Premiere Proの料金について
Premiere Proの料金は以下のとおり。
Premiere Pro単体プラン | 月額料金 | 年間料金 |
---|---|---|
月間プラン | 4,980円 | 59,760円 |
年間プラン(毎月払い) | 3,280円 | 39,360円 |
年間プラン(一括払い) | 2,890円 | 34,680円 |
いちばんコスパが良いのは月額2,890円になる年間契約の一括払いですね。
- 現在はプレミアの買い切り版は無し
- 1ライセンスで2台まで利用可能(3台目に移行も簡単)
- 1ライセンスでWindowsもMacも利用可能
Premiere Proの料金についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
Premiere Proはサブスクリプションのみの販売
Premiere Proは月額2,398円〜利用できるサブスクリプションプランでの販売のみ。
買い切りのパッケージ版(CS)もありましたが、10年ほど前に販売終了しています。
サブスクを嫌いな人もいますが、買い切りのCS6は98,175円もしていました。
さらにアップデートは有料だったので現在のアップデート無料で使い放題のサブスクプランのほうが圧倒的にお得です。
1つのライセンスでWindowsもMacも両方使えるし、2台のパソコンで認証が可能です。
最新バージョンは新しいMacのApple製M1/M2チップにもネイティブ対応しています。
はじめて動画編集を始める人でも気軽にプロ向けのソフトを使用できるようになったのはサブスクのおかげ。
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提供:Adobe Inc.
Premiere Proの特徴とできる事
定番の動画編集ソフトのPremiere Proですが、使ったことがない人には魅力が伝わりにくいかもしれませんね。
- 具体的にどんな事ができるのか?
- すごいと唸るような革新的な機能
- 便利なポイントの具体例など
Premiere Proの魅力を解説します。
やりたいことは基本的になんでもできる
動画編集で「こんなことがしたい」っていう要望は基本的にPremiere Proのみでできちゃいます。
操作がかんたんなPremiere Proですができることは多岐にわたります。
動画編集ができればな〜って思ったことがある人はぜひPremiere Proを学んでみてください。
思い通りの動画が作れるようになりますよ。
オートリフレームで多くのメディアに対応可能
近年はシェアするSNSが多すぎてそれぞれ最適なサイズ・比率の動画を作成する必要があります。
それぞれのサイズで見栄え良く見える映像をいちいち作成するのは大変ですよね。
Premiere Proのオートリフレーム機能なら自動で最適な縦横比で被写体の位置を調整してトリミングしてくれるので手間いらず。
- YouTube
- TikTok
単純に中心でトリミングするわけじゃなく、人物や風景など最適なポイントをAIが自動で調整してくれるのがポイント。
また、書き出しのファイル形式やサイズも自由自在。作成した動画を思いのままにシェアできます。
AIが自動でテロップ入力
文字起こし機能を使えば、Adobe Senseiが音声データを解析してテキスト化してテロップとして挿入してくれます。
話している人物が複数だとしてもそれぞれ人を認識してくれ、発声タイミングに合わせて表示してくれるので作業時間がびっくりするほど短縮されます。最新バージョンでは「えーと」「あ〜」といった言い淀みの不要箇所をAIが自動認識して削除してくれる機能もついています。
テロップ関連の自動機能は毎年大幅に進化しているため、文字入力の時短効果があるだけでもPremiere Proを買う価値ありなレベル。
AIで文字起こししたテキストを編集するだけでカットや削除編集
前述した自動文字起こし機能で生成したテキストを「カット」「ペースト」「削除」を行うだけで同時に動画編集を行うことが可能です。
文字起こししたテキストを編集するだけのため、音声を聞きながら再生位置をあわせたりする必要がないので作業効率が大幅にUPします。
テキストをドラッグするだけでインポイントとアウトポイントが指定されるので範囲をまとめて移動させたり削除するのも楽です。
AIによる不要部分の自動カット
Premiere Proには「あのー」「えーと」といったフィラーワードや、言葉と言葉の間に生まれる無音部分などの不要な音声をまとめて自動削除する機能も備わっています。
撮影したままの動画から上記のような不要部分をカットすることで不要な情報が減り、見やすい動画になります。
AIが自動で編集ポイントを検出
手間のかかるマーカー処理もアドビのAIテクノロジー、Adobe Senseiにおまかせ。
シーン検出機能で自動でカットしたりクリップマーカーを作成することが出来ます。
数時間かかるような面倒な作業もAIに任せれば手間いらず、圧倒的な時短効果を実感できます。
外出先でもスマホやタブレットから動画編集
Premiere ProにはiOSやAndroidでも使えるモバイルアプリ「Premiere Rush」が付属しています。
Premiere Rush(プレミアラッシュ)はPremiere Proと比較すると機能は劣りますが、モバイル端末から動画編集するには十分すぎるほどの機能を有しています。
また、Premiere Rushはクラウド保存のため、ファイル移動を行うこと無くPremiere Proで続きを編集する事ができます。
外出先ではPremiere Rushを使って、帰宅後はPremiere Proで仕上げるといった使い方もできます。
特に旅行中にSNSやYouTubeに動画をUPしたい人におすすめ。
あらゆるフォーマットに対応し、他ソフトとの連携に優れる
Premiere Proは多数のファイル形式の読み込みに対応しています。
静止画ではPSD / AI / BMP / EPS / PNG / JPG / TARGA / TIFFなどなど他にも多数のファイルを読み込めます。
読み込み可能ファイル一例
音声・オーディオファイル
- AAC
- AIF
- AVI
- M4A
- mp3
- WAV
静止画ファイル
- PSD
- AI
- JPG
- EPS
- BMP
- TIFF
ビデオファイル
- MP4
- AVI
- GIF
- F4V
- MXF
- MOV
上記以外にも多数のファイルを読み込むことができます。
D&Dでファイルを挿入できるので互換性などを気にすること無く気軽に動画編集が行なえます。
動画編集の基本となるソフト
Premiere Proは動画編集には欠かせない母艦となるソフトです。
上図のように他ソフトで作成したファイルをPremiere Proでまとめるというイメージですね。
たくさんのソフトが必要なように感じるかもしれませんが、Premiere Proにも多くの機能が搭載されているので単体でも完結します(詳しくは後述します)
Premiere Proと一緒に使うと便利なソフト
Premiere Proは単体でも十分すぎるほどの機能を有していますが、本格的な映像制作を行う際には他のソフトとあわせて使用します。
具体的にどんなソフトと一緒に使うのか?
動画編集のベースとなるPremiere Proと連携に優れるソフトは多々ありますが、中でもよく使われるソフトは以下の5つ
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なぜPremiere Proだけでなく他のソフトを併用するのか簡単に解説します。
After Effectsで特殊エフェクト加工を
After EffectsもPremiere Pro同様に単体で動画を作成して書き出せる機能を有していますが動画編集ではPremiere Proを使うのが基本です。
After EffectsはPremiere Proと併用して使うもので、以下のような特殊加工を行う場合に使用します。
- 映像の合成処理
- 映像のマスキング
- 映像のトラッキング
- 特殊アニメーション
- コンピューターグラフィックス
イメージしやすいのはハリウッド映画のような特殊効果ですね。
元データに無い映像素材を作り出すにはAfter Effectsが必要です。
Premiere Proとの違いについては下記の記事をご覧ください。
音声・音楽編集を本格的に行う場合にAuditionを使用
Premiere Proにも音声編集・音楽編集機能が搭載されていますが、更に細かく調整したいという場合に使用するのが音編集専門ソフト『Adobe Audition』です。
基本的にはPremiere Proの機能だけで十分ですが、ノイズ除去、音声、音楽など音を分離したり音楽に合わせて自動編集したりといった人工知能機能を利用したい場合にはAuditionが必要になります。
PhotoshopやIllustratorを映像制作で使用する理由
静止画を扱うPhotoshopやIllustratorも動画編集で役に立ちます。
動画に使用する素材は必ずしも映像だけではありません、映像の中に写真や画像を挿入することは多々ありますし。
また、Illustratorで作成した特殊なテロップやロゴを挿入することもあります。
PreludeやAnimateも合わせて使うとより便利
その他、使用する動画素材が多い場合にラフカットを行うPreludeやアニメーションを作成するAnimateなどがあります。
基本的には使うことはありませんが、利用シチュエーションに応じてこれらのソフトも併用すると便利ですよ。
動画編集ソフトの使い分けについては以下の記事もあわせてご覧ください。
Adobe Stockへ直接アクセス
Premiere Proは高品質素材をダウンロードできるストックサービス『Adobe Stock』から動画、音楽、画像ファイルを直で使用することができます。
Adobe Stockには素材だけでなくプロが作った映像グラフィックスを手軽に使えるモーショングラフィックステンプレートが用意されており、簡単にタイトルアニメーションや動きのある映像グラフィックが作れます。
また、Adobe Stock内で探さなくてもPremiere Pro内で素材を適用し、購入することができるので作業効率が大幅にUPします。
\Adobe Stockは無料素材も豊富/
Premiere Proは仕事・副業で役立つ
業界標準でありプロが愛用するPremiere Proが使えるというのは仕事や副業でおおいに役立ちます。
仕事要項で『Premiere Proに限る』が多い理由
求人やクラウドソーシングでの募集要項に『Premiere Proが使える人』『指定ソフト:Premiere Pro』といった記載をよく見かけますよね。
求人や仕事を募集している人の多くはPremiere Proを使用しているのでサポート可能でファイルの互換性が高いPremiere Proを指定することが多くなります。
資格を取るよりも『Premiere Proが使える』『Premiere Proでこの作品を作りました』のほうが圧倒的に求人訴求力が高いのでぜひPremiere Proを使ってみてください。
YouTubeの動画編集に最適
YouTube用の動画は複雑な機能を使わないため、他のソフトでも代用が可能ですがPremiere Proの利用を推奨します。
かんたんな作業にもPremiere Proを使う理由
- スキルの資産価値が高い
- 作業効率が上がり時間単価も上がる
- サードパーティーアプリが利用可能
- なんでもできる(After Effects併用)
- 利用者が多いので知りたい情報がすぐ見つかる
どうせ動画編集を行うなら価値のあるスキルを高めましょう。
また、シンプルなYouTube動画編集で多用する以下の作業、これらの作業はPremiere Proを使えば爆速編集が可能です。
- テロップ挿入
- 動画のカット処理
- 効果音や静止画などSE挿入
作業を効率化すれば時間単価が上がり、あっという間にソフト代以上の元が取れますよ。
動画編集の副業で稼ぐ
自身でYouTubeを行わなくても動画編集で稼ぐことは可能です。
初心者におすすめなのがクラウドワークスでYouTuber向けの動画編集。
カット、SE挿入、テロップ挿入などの簡単な作業だけなので仕事をしながら操作に慣れると一石二鳥。
ある程度慣れてきたらSNSで直接営業してみるのもおすすめ。
Premiere Proをある程度使えるのであればクラウドワークスよりも効率良く稼げます。
Premiere Proの使い方を学ぶためのおすすめの学習方法
Premiere Proをおすすめする理由の1つに『教材が超豊富』というものがあります。
- 利用者多数
- 書籍数が最多
- チュートリアル数最多
- 公式のチュートリアルも豊富
- YouTuberやブロガーの情報発信が多い
利用者が圧倒的に多いので困ったらググれば一瞬で解決します。
マイナーなソフトを使用していると学習するのも大変なので学習が楽というのもPremiere Proの魅力の一つ。
基本的な動画編集の方法
Premiere Proは初心者にも使いやすいようにできているので簡単な動画編集であれば今すぐにでもはじめることができます。
ソフトを起動したけど何をすればいいのかわからないという人向けにPremiere Proの使い方を解説しています。
【初心者でも大丈夫】Premiere Proの基本的な使い方を解説【動画編集】
豊富な無料教材で学ぶ
Premiere ProはAdobe公式が公開している無料の動画チュートリアルさらに動画クリエイターによるYouTube動画が多数公開されています。
公式のチャンネルをみるだけで学ぶことができるので学習コストがかからないというのもメリット。
Premiere Proは書籍も充実
書籍も豊富で目的に合うものが多数販売されているので本で学ぶこともできます。
どの本を選べばいいかわからないという人はPremiere Proのおすすめの学習本7選を参考にしてみてください。
動画クリエイタースクールでも教科書として採用されている書籍なので初心者でもわかりやすく学ぶことが出来ます。
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動画編集の学習方法についてもっと詳しく知りたい場合は下記の記事もあわせてご覧ください。
Adobe CCと動画講座がセットになったAdobe公認スクールのデジハリがおすすめ
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Premiere Proは買って後悔なし
最後にPremiere Proの抑えておくべきポイントをまとめます。
- 動画編集に必要な機能を網羅
- 動画制作の母艦となる基本ソフト
- AI搭載で作業効率が非常に高い
- サブスクだけどコスパが高い
- 仕事や副業で役立つ
- 利用者が多く学習環境も整っている
Premiere Proは動画編集を行うのに欠かせないソフトとなっています。
After Effectsなど別のソフトを使用するにしてもまずはPremiere Proから学んでおくとスムーズに学習をすすめることができますよ。
Premiere Proには機能制限なしの無料体験もあるのでぜひお試しください。
\万能な動画編集ソフト/
提供:Adobe Inc.
コメント
コメント一覧 (3件)
わかりやすい解説ありがとうございます
どんなソフトか全然わかっていなかったので助かりました
アフターエフェクト買わずにプレミアプロを買おうと思います!
解説とても分かりやすくて助かりました。
1点だけ、動画編集の基本となるソフトの項目で、
AiがAfter Effectsになっているのは混乱が起きるので
修正されると他の方にも優しいかと思います。
ひろ様
ご連絡ありがとうございます。
誤植箇所、修正いたしました。