Adobeには無料で使い続けられるモバイルアプリやWebサービスがあります。
無料アプリでできること、無料プランと体験版の違い、商用利用、有料プラン解約後の扱いまで解説します。
Adobeの無料版には無料プランと無料体験がある
Adobeで「無料」と案内されている製品には「期限なく使える無料プラン」と「一定期間だけ有料機能を利用できる無料体験」があります。
| 無料の種類 | 内容 | 主な製品 |
|---|---|---|
| 無料版・無料プラン | 期限なく無料で使える。 一部の高度な機能・素材は有料 | Adobe Express、Adobe Fresco、Photoshopモバイル版、Acrobat Readerなど |
| 利用上限つき無料 | 生成回数や利用モデルなどに上限がある | Adobe Firefly |
| 無料体験 | 有料版を一定期間だけ無料で利用できる | Photoshopデスクトップ版、Illustrator、Premiereデスクトップ版など |
| ベータ版 | 開発中の機能を無料で利用できる。提供条件は変更されることがある | Project Neo(Beta) |
Photoshop・Illustrator・Premiereなどのデスクトップ版は7日間の無料体験を利用できます。体験版は期間内に解約しないと有料契約へ移行します。

無料アプリでできることから選ぶ
Adobeの無料アプリは、デザイン、写真編集、動画編集、PDF、生成AIなど用途が分かれています。作りたいものから選ぶと迷いません。
| 無料アプリ | できること | 主な対応環境 |
|---|---|---|
| Adobe Express | SNS画像・チラシ・プレゼン・短い動画 | Web・iPhone・iPad・Android |
| Adobe Firefly | 画像・動画・音声・ベクター生成 | Web・iPhone・Android |
| Adobe Fresco | 水彩・油彩・ベクターイラスト | iPhone・iPad・Windows |
| Photoshopモバイル版 | 写真編集・合成・文字入れ | iPhone・iPad・Android |
| Photoshop Express | 写真補正・フィルター・切り抜き・コラージュ | iPhone・iPad・Android |
| Lightroomモバイル版 | 写真補正・プリセット・写真管理 | iPhone・iPad・Android |
| Premiere iPhone版 | カット・テロップ・音声・エフェクト | iPhone |
| Acrobat Reader | PDF閲覧・コメント・入力・署名 | Windows・macOS・iPhone・iPad・Android |
| Adobe Scan | 書類スキャン・PDF化・OCR | iPhone・iPad・Android |
| Adobe Bridge | 写真・Adobeデータの閲覧・分類・一括処理 | Windows・macOS |
| Character Animator スターターモード | 表情・音声に連動するキャラクター動画 | Windows・macOS |
| Project Neo(Beta) | 2D・3Dグラフィック | Web(PC) |
SNS画像・チラシ・短い動画ならAdobe Express

Adobe Expressは、SNS投稿、チラシ、プレゼンテーション、短い動画、簡単なWebページなどを作れるデザインアプリです。
無料プランでも、豊富なテンプレート、無料のAdobe Stock素材、写真・動画・文書の標準編集ツール、5GBのクラウドストレージを利用できます。
テンプレート内の文字や写真を入れ替えるだけで形にしやすく、デザイン経験が少ない人にも向いています。ブランド管理、プレミアム素材、高度な生成AI機能などは有料です。

生成AIで画像・動画・音声を作るならAdobe Firefly

Adobe Fireflyでは、文章から画像や動画を生成したり、画像の一部を変更したり、効果音やベクター素材を作ったりできます。
無料のAdobeアカウントでも利用できますが、生成回数、利用できるモデル、生成速度などに制限があります。
無料枠を使い切った後は、次回の更新を待つか有料プランが必要です。

水彩・油彩・ベクターイラストならAdobe Fresco

Adobe Frescoは、ピクセルブラシ、ベクターブラシ、水彩や油彩を再現したライブブラシを使える描画アプリです。
描画、レイヤー、マスク、モーション、書き出しなどの主要機能を無料で利用できます。以前は有料だった多くのブラシも無料開放されています。
有料プランでは、プレミアムAdobe Fontsやより多いクラウドストレージを利用できます。

レイヤー編集・合成ならPhotoshopモバイル版

Photoshopモバイル版は、レイヤー、選択範囲、マスク、文字、合成など、Photoshopらしい画像編集をスマートフォンやタブレットで行えるアプリです。
写真の切り抜き、複数画像の合成、文字入れ、色調補正などの基本機能は無料のまま使い続けられます。
高度な選択・修復、追加の生成AI機能などを利用する場合はプレミアムプランが必要です。

写真を手軽に補正するならPhotoshop Express

Photoshop Expressは、写真補正、フィルター、切り抜き、コラージュなどを短時間で行える画像加工アプリです。
基本的な補正や加工は無料で利用できます。「撮影した写真をスマホでちょっと画像編集したい」というときに便利な機能がクイックアクションとして登録されているので手軽に使えるアプリを求めている人には適しています。
一部の高度な補正、プレミアム素材、追加機能は有料なのと、本格的な編集には不向き、という点には注意が必要です。
写真補正と管理ならLightroomモバイル版

Lightroomモバイル版は、写真の明るさや色を細かく補正し、撮影した写真をまとめて管理できるアプリです。
基本的な編集、プリセット、撮影、整理などは無料で利用できます。
高度なマスク、生成削除、レンズぼかし、複数端末での本格的な同期などは有料機能です。

iPhoneで動画編集ならAdobe Premiere

Premiere iPhone版は、動画のカット、複数トラック編集、テロップ、音声、カラー調整、エフェクト、書き出しなどを無料で利用できる動画編集アプリです。
基本的な編集、端末内への保存、動画の書き出しにはAdobeアカウントも必要ありません。
Adobe Stock素材、生成AI、デスクトップ版との連携などにはログインや追加契約が必要です。

PDFの閲覧・入力・署名ならAcrobat Reader

Acrobat Readerは、PDFの閲覧、検索、コメント、フォーム入力、署名、共有などに使える無料アプリです。
PDF内の文章や画像を直接編集する、WordやExcelへ変換する、ページを整理するといった機能には有料のAcrobatが必要です。

書類のPDF化ならAdobe Scan
Adobe Scanは、スマートフォンのカメラで書類、領収書、名刺、ホワイトボードなどを撮影し、PDFへ変換できる無料アプリです。
輪郭や傾きを自動補正し、OCRで文字を検索・コピーできる状態にします。PDF内の文字や画像を編集する場合は有料のAcrobatが必要です。
写真やAdobeデータの管理ならAdobe Bridge

Adobe Bridgeは、写真、Illustratorデータ、Photoshopデータ、動画などをまとめて閲覧・整理できる無料のデスクトップアプリです。
サムネイル表示、評価、ラベル、キーワード、メタデータ、一括リネーム、一括書き出しなど、ファイル管理に必要な機能を利用できます。
※Bridgeでファイルを管理することはできますが、PSDやAIデータを編集するにはPhotoshopやIllustratorが必要です。

キャラクター動画ならCharacter Animatorスターターモード
Character Animatorのスターターモードは、カメラやマイクから顔の表情と声を読み取り、キャラクターを動かせる無料機能です。
無料のAdobeアカウントで利用できます。用意されたパペットを選んで表情や音声を記録し、MP4動画として書き出すことができます。
ただし、PhotoshopやIllustratorで作成したキャラクターを細かく設定する場合や、複数キャラクターを使った本格的な編集には有料のProモードが必要です。

立体的なグラフィックならProject Neo(Beta)

Project Neo(Beta)は、ブラウザー上で2Dと3Dの図形や文字を組み合わせ、立体感のあるグラフィックを作れるツールです。
遠近感や照明を調整したり、IllustratorのSVGデータを読み込んで立体化したりできます。パブリックベータ期間中は無料です。
※ベータ版は機能や提供条件が変わることがあります。重要な制作物は書き出したデータも保存してください。

配色・ブラシ・素材を探せるAdobeの無料サービス
アプリで制作する前の配色、ブラシ作成、素材探しにも無料サービスを利用できます。
配色を作成・検索するAdobe Color

Adobe Colorは、カラーホイールや写真から配色を作成できる無料のWebサービスです。
補色、類似色、トライアドなどの配色ルールを使えるほか、公開されたカラーテーマの検索、写真からの色抽出、コントラスト確認にも対応しています。
作成したカラーテーマはCreative Cloudライブラリへ保存できます。

写真からブラシ・配色・ベクター素材を作るAdobe Capture
Adobe Captureは、スマートフォンで撮影した写真から、配色、パターン、ベクターシェイプ、3Dマテリアル、文字スタイル、カスタムブラシを作れる無料アプリです。
作成した素材はCreative Cloudライブラリへ保存し、Photoshop、Illustrator、InDesignなどで利用できます。

写真・動画・テンプレートを探すAdobe Stock無料コレクション
Adobe Stock無料コレクションでは、写真、イラスト、ベクター、動画、テンプレートなどを無料でダウンロードできます。
無料素材にも商用ライセンスが付与されるため、広告、Webサイト、動画、印刷物などへ利用できます。ただし、素材そのものを再配布・販売することはできません。

Adobeアカウントを無料で作成すると使える機能
Adobeアカウントの作成に料金はかかりません。無料アプリへのログイン、ファイル管理、生成クレジットの確認、ライブラリの共有などに使用します。
すべてのアプリでログインが必須ではありませんが、クラウド保存、生成AI、Adobe Stock素材、アプリ間連携を使う場合はAdobeアカウントが必要です。
5GBのクラウドストレージを無料で使える
無料のAdobeアカウントでは、5GBのクラウドストレージを利用できます。
アプリ内のデータを保存するだけでなく、自動バックアップを行ったり、ファイルを共有したりする際にも利用できます。
※保存先や同期方法はアプリによって異なります。以前の「同期済みファイル」は終了しています。

Adobeの無料版アプリではできないこと・使えない機能
無料アプリだけでも、SNS画像、簡単な動画、写真補正、イラスト、PDFの閲覧や署名などは行えます。
しかし、次の用途では有料プランが必要です。
- Photoshopデスクトップ版で高度な画像編集や合成を行う
- Illustratorでロゴや印刷物をベクターデータとして制作する
- Premiereデスクトップ版やAfter Effectsで本格的な映像制作を行う
- InDesignでページ数の多い印刷物を制作する
- Fireflyの生成回数を増やし、プレミアムモデルを多く利用する
- Adobe Expressのプレミアム素材やブランド管理機能を利用する
- Lightroomの高度な補正や複数端末の本格的な同期を利用する
- AcrobatでPDF内の文字や画像を直接編集する
Photoshop・Illustrator・Premiereなど大多数のデスクトップ版は、7日間の無料体験を利用できますが、それ以降は完全に有料となります。体験版の仕組みと使い方は、Adobe Creative Cloud無料体験版の使い方をご覧ください。
有料版含む、Adobe製品全体の違いはAdobeソフトの種類と選び方をご覧ください。
提供終了したAdobeの無料アプリ
以前は無料で使えたものの、すでに新規ダウンロードやサービス提供が終わっている製品もあります。
| 製品 | 現在の状態 | 主な代替先 |
|---|---|---|
| Premiere Rush | 2025年9月30日に新規ダウンロード終了 2026年9月30日にサポート終了 | Premiere iPhone版・デスクトップ版 |
| Adobe Aero | 2025年12月3日にサービス終了 12月16日にサーバーデータ削除 | Adobeに直接の後継アプリはなし |
| Photoshop Camera | アプリとサポートの提供終了 | Photoshop Express |
| Adobe XD無料版 | 無料版の新規提供終了 | Creative Cloud Standard/Proで利用可 |
※Premiere Rushは、一部の既存ユーザーがインストール済み端末で利用できる場合がありますが、新しく選ぶ無料アプリには含まれません。
既存プロジェクトの扱いは、Premiere Rushの提供終了と移行方法で解説しています。Aeroの終了日程は、Adobe Aeroの提供終了についてをご覧ください。
Adobe XD無料版終了後の利用方法は、Adobe XDの料金と提供状況で説明しています。
Adobeの無料版についてよくある質問
- Adobeアカウントの作成に料金はかかりますか?
-
Adobeアカウントは無料で作成できます。
Adobe Express、Firefly、Frescoなどの無料プランや、Adobe Stock無料素材のダウンロードに使用できます。
- Photoshop・Illustrator・Premiereは無料で使えますか?
-
Photoshopモバイル版とPremiere iPhone版は、基本機能だけであれば無料のまま使い続けられます。
一方、Photoshop・Illustrator・PremiereのPC向けデスクトップ版はすべて有料です。継続して使える無料版はなく、有料プランの契約が必要です。
ただし、デスクトップ版は7日間の無料体験を利用できます。Illustratorには、期限なく使える無料の正式版はありません。
- 無料アプリを使うのにクレジットカードは必要ですか?
-
Adobe Express、Adobe Fresco、Photoshopモバイル版などの無料プランを使うだけなら、クレジットカードの登録は必要ありません。
Photoshop・Illustrator・Premiereなどのデスクトップ版で7日間の無料体験を始める場合は、支払い方法の登録が必要です。
- 無料プランは自動的に有料版へ切り替わりますか?
-
Adobe Expressなどの無料プランを使っているだけで、自動的に有料版へ切り替わることはありません。
ただし、支払い方法を登録して無料体験を開始した場合は、期間内に解約しないと有料契約が始まります。無料プランと無料体験は別の仕組みです。
- Adobeの無料アプリや素材は商用利用できますか?
-
はい。Adobeの無料アプリで作成した画像、動画、PDFなどは、基本的に商用利用できます。
Adobe Stock無料コレクションの素材も、付与されたStockライセンスの範囲で商用制作に利用できます。ただし、素材そのものを再配布・販売することはできません。
Fireflyで外部のパートナーモデルを使用した場合は、そのモデルに適用される利用条件も確認してください。また、人物、ロゴ、商標など第三者の権利は、Adobeの利用許可とは別に確認が必要です。
- Adobe Fontsは無料で使えますか?
-
無料のAdobeアカウントでも、無料アプリ内で使えるフォントに関しては使用可能です。
ただし、無料ライブラリは欧文書体が中心で、日本語フォントは有料プランより選択肢が限られる場合があります。使用できるフォントは無料アプリによって異なります。
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Adobe Fontsとは?使い方・商用利用・無料対象・範囲・料金を解説 Adobe Fontsは、PhotoshopやPremiereなど、Creative Cloudの対象プランに含まれるフォントサービスです。 追加したフォントはPhotoshopやIllustratorだけでなく、Wordや… - 有料プランを解約した後も無料版は使えますか?
-
有料プランを解約してもAdobeアカウントは残り、Adobe ExpressやFrescoなど無料プランのあるアプリは引き続き利用できます。
Photoshop・Illustrator・Premiereなどのデスクトップ版と、有料限定機能は契約期間の終了後に使えなくなります。
解約後のクラウドストレージは5GBです。使用量が5GBを超えている場合は、30日以内に必要なファイルをダウンロードするか、使用量を減らしてください。
無料版で始めて必要な機能だけ有料版を選ぶ
Adobeは、すべての製品を契約しなくても、用途に合った無料アプリから始められます。
- SNS画像やチラシを作るならAdobe Express
- 生成AIを使うならAdobe Firefly
- イラストを描くならAdobe Fresco
- 写真を編集するならPhotoshopモバイル版またはLightroomモバイル版
- iPhoneで動画を編集するならPremiere
- PDFを扱うならAcrobat ReaderとAdobe Scan
無料版で目的を達成できる場合は、そのまま使い続けて問題ありません。
Photoshop・Illustrator・Premiereのデスクトップ版などが必要になった時点で、有料プランを検討しましょう。料金と選び方は、Adobe Creative Cloudの料金をわかりやすく解説で詳しく説明しています。



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