PhotoshopやIllustratorを買い切り版で買いたいと思いつつも公式サイトで購入できるのは使用期限のあるサブスクオンライン版のみです。
Amazonやヤフオクなどで旧式の買い切り中古版が販売されていますが、どちらがいいのでしょう?
PhotoshopなどのAdobe製品を買おうと思っている人向けにお得に買う方法や買い切り版との比較を解説します。
忙しい人向けの本記事まとめ
- 買い切り版は完全に終了(購入&使用不可)
- Photoshopしか使わないなら:フォトプラン(¥1,180)
- Illustratorしか使わないならIllustrator単体プラン(¥2,890)
- 他にも使うなら全ソフト使える:コンプリートプラン(¥7,240)
PhotoshopやIllustratorの買い切り版(CS6)は販売終了
現在販売されているPhotoshopやIllustratorの買い切り版は旧式
現在発売されているAdobeの主要製品(Photoshop、Illustrator、Premiere Pro、After Effectsなど)はすべてサブスク版です。
以前販売されていたパッケージを高額で販売しているサイトがありますが、かなり古いバージョンなのでおすすめしません。Photoshopのようなソフトは進化が著しく、生成AI機能やニューラルフィルターなど次々と新しい機能が追加されていきますのでアプデ不可の買い切り版を購入するのはやめましょう。
ついに旧買い切り版のライセンス認証のサポートも打ち切られました。
買い切り版の中で一番新しいCS6ですら2012年発売なのでかなり古いです
新しいmacOSでは起動すらできなくなっています
買い切り版(CS)の中古販売は?
2012年発売の旧型Photoshopが割高で機能も古いからやめたほうがいいという話をしましたが、中古ならどうでしょう?
これまた結論から言うと中古は買うべきではありません。
中古ライセンス販売は禁止されているため、売られているのは全部「ライセンスを無視した販売」になっています。
- アップデートができないため最新のAI機能は使えない
- 最新のパソコンでは起動できないしサポートが無い
- Adobeはライセンスが厳しいので購入しても使えない可能性あり
- 購入後しばらくしてライセンスが効かなくなっても保証なし
- ウイルス・スパイウェア混入の可能性あり
- Adobe Fontsなどのアドビサービスを利用できない
正規品ではないのでサポートもありませんし、何かあったときは泣き寝入りになる可能性が高いので絶対にやめましょう。
買い切りのPhotoshop Elementsというソフトがあるが、Photoshopとは別物
AdobeにはPhotoshop ElementsやPremier Elementsと呼ばれる買い切りのソフトがありますが、このElementシリーズは一般的にいう「Photoshop」や「Premiere Pro」とは全くの別物です。
Photoshop Elementsの料金
- 買い切り価格:19,580円
- アップグレード:12,980円
買い切り版となっていますが、毎年出る新しいバージョンへのアップデートは有料です。
※ 結果として高くつくので買い切り版とはいえおすすめしません。
Photoshopと同じように画像編集機能を有していますが、あくまでも簡易ソフトであり、プロが使用するソフトではないという点に注意が必要です。
流行りの生成AI機能(Generative Fill)なども使えません。
Photoshopで仕事をしたい人がPhotoshop Elementsを買っても代替にはならないため後述するオリジナルPhotoshop(サブスク)を使用するのがおすすめです。(仕事ではなくプライベートで使用する程度であればOK)
買い切り版のCSシリーズは完全に終了しており、デメリットも多いためCCに移行しよう
買い切り版のCSシリーズは10年以上前に販売が終了しており、サポートも完全に打ち切られているため今から旧バージョンを買うメリットは皆無です。
以上の理由から現在はCSシリーズや初心者向けソフトのPhotoshop Elementsを買おうかどうか迷う必要はありません。
これからPhotoshopやIllustratorをはじめたい人は必ずサブスク版のCCシリーズを使用しましょう。
現在購入可能なのはサブスクリプションのみだけどメリットも大きい
現在は「Photoshop」や「Illustrator」「Premiere Pro」などのAdobeソフトはサブスク形式のみの販売となっています。
ライセンスを購入し、月額または年額を支払い、契約期間中は最新のソフトウェアが使い放題になるという形です。
Photoshopの場合は最安となるフォトプランを利用した場合は月額1,180円(税込)なので7年使ってもCSシリーズの買い切りパッケージ版(約10万円)よりも安いですよね。さらにアップデートが無料なので個人的には買い切り時よりも安くなった感覚です。
Adobeのサブスクの特徴とメリット
サブスクは買い切りと違いランニングコストがかかるので嫌がる人が多いですが、10万円以上していた買い切り版よりも気軽に始めやすく、アップデートのたびにかかる追加費用も無いためコスト的にもよく考えると高くはありません。
買い切り版と比較した際のサブスク版のメリットは以下のとおりです。
- アップデートに追加費用がかからず常に最新機能を使用することができる
- 一つ前の旧バージョンやベータ版を同時にインストール可能
- 2台のパソコンにインストール&ライセンス認証可能
- 買い切り版と違いサポートが切れることがない
- 最新のOSやパソコンに対応
- フォトプランなどは買い切り版よりトータルコストが安い
買い切り版は販売が終了していますので、サブスクに切り替えるしかありませんが「サブスクのメリットのほうが多い」と知っておくだけでも少し満足感が上がりますね。
現在はPhotoshopを使うならサブスク一択です。
オフラインで使用したい場合
クラウドなのでオンラインでしか利用できないイメージもあるかもしれませんが、オフラインでの利用が可能です。
ネット接続が必要なのは初回のライセンス認証時とアップデート時だけ。
最初のインストール時だけインターネットに接続していればOKなので普段はオフラインで使いたいっていう人でも問題ありません。
2台までインストール利用可能
Adobe製品はPC2台までインストールが可能です。
正確には2台までライセンス認証可能でインストールするだけなら3台以上でもOK
参考:Adobe CCを3台以上インストールする方法と認証の切替方法
自宅用と持ち運び用とか2台までインストールできるのでとっても便利。
OS問わずWindowsとMac両方にインストールとかも可能です。
ちなみにPhotoshop iPad版は別枠なのでiPad合わせれば3台以上でも使用することができます。
PhotoshopやIllustratorのサブスク版はどれを選べばいい?
買い切り版が販売終了ということで、どのソフト・プランを選べばよいかわかりにくいのでどれを選べばいいのかわかりやすく解説します。
Photoshopを買いたい人はフォトプランが最安
Photoshopが付属するプランは大きくわけると「フォトプラン」と「単体プラン」そして全CCソフトが使える「コンプリートプラン」の3つです。
1年ごとの更新になる年間プランが一番お得になっており、いつでも解約可能な月々プランは割高になっています。
Photoshopが含まれるプラン | 月あたり | 年間価格 |
---|---|---|
フォトプラン(最安) | 円 | 1,18014,080円 |
Photoshop単体プラン(月々プラン) | 円 | 4,98059,760円 |
Photoshop単体プラン(年間プラン) | 円 | 2,89034,680円 |
コンプリートプラン(月々プラン) | 円 | 12,380148,560円 |
コンプリートプラン(年間プラン) | 円 | 7,78093,360円 |
フォトプランはPhotoshopとLightroomがセットになったプランで、一番安くPhotoshopを使用することができます。
フォトプランにはPhotoshop iPad版やPhotoshop Webブラウザ版も付属しているため、フォトプランさえあればPhotoshopに関するものは全て使用することができるのでPhotoshopしか使わないならフォトプラン一択。
\PhotoshopとLightroomが1,180円/
単体プランとフォトプランの違いについてはPhotoshopのプラン解説の記事にて詳しく解説しています。
Illustratorを買いたい人は単体プランかコンプリートプラン
Photoshop以外のAdobeソフトはフォトプランのような特別なプランが無いため「単体プラン」か「コンプリートプラン」の2択になります。
Illustratorが含まれるプラン | 月あたり | 年間価格 |
---|---|---|
Illustrator単品プラン(月々プラン) | 円 | 4,98059,760円 |
Illustrator単品プラン(年間プラン) | 円 | 2,89034,680円 |
コンプリートプラン(月々プラン) | 円 | 12,380148,560円 |
コンプリートプラン(年間プラン) | 円 | 7,78093,360円 |
Illustratorしか使わない場合は「Illustrator単体プラン」を使用するのが一番安く済みます。
もしIllustratorだけでなくPhotoshopや他のソフトも使うのであればコンプリートプランを選びましょう。
全Adobe CCソフトが使えるコンプリートプラン
コンプリートプランは料金は高くなりますが、以下のようなすべてのAdobe CCソフトが使えるようになります。
※その他のソフトは全AdobeCCソフト解説の記事をご覧ください。
一つのソフトだけでなく、他のソフトも使いたい場合はコンプリートプランがお得です。
コンプリートプランは公式サイトだけでなく公認スクールの「ヒューマンアカデミー」「アドバンスクール」やAmazonなどで購入が可能です。
コンプリートプランの料金比較は以下のとおりです。
コンプリートプラン | 月あたり | 年間価格 |
---|---|---|
コンプリートプラン(月々プラン) | 円 | 12,380148,560円 |
コンプリートプラン(年間プラン/月払い) | 円 | 7,78093,360円 |
コンプリートプラン(年間プラン/一括払い) | 円 | 7,24086,880円 |
コンプリートプラン(Amazon)(年間 一括払い) | 円 | 6,51678,192円 |
月々プランは「1ヶ月のみ」など好きな期間での契約が可能ですが割高です。月々プラン以外はすべて年間契約となり1年単位の料金となっています。
イラレとフォトショだけ欲しいっていう場合はコンプリートプランを検討
イラレとフォトショの2つのソフトを契約するとひと月あたり4,070円になりますが、全ソフト使用可能なコンプリートプランだと7,240円です。
年間プランを選んだ場合の月額費用は下記の通り
プラン比較 | 月額費用 | 内訳 |
---|---|---|
ソフト単品で購入 | 4,070円 | フォトプラン+Illustrator単品プラン |
コンプリートプラン(年間プラン一括払いの場合) | 7,240円 | CCシリーズ全45種のソフト使用可能 |
価格はほぼ同じですが、コンプリートプランならイラレとフォトショだけじゃなくAdobe CCソフト全45種が使い放題です。
ソフト間の連携が便利なAdobeソフトにおいては全部のソフトが使えるコンプリートプランが最強。
学割の利用も可能(Adobeの学割について解説)
結論「フォトプラン」「単体プラン」「コンプリートプラン」の3択
Photoshopが欲しい場合は「フォトプラン」または「コンプリートプラン」の2択です。
Illustratorを使いたい場合で、他のソフトを使わないのであれば「Illustrator 単体プラン」が最安。
2つ以上のソフトを使うのであればコンプリートプランがお得です。
- Photoshopが欲しい:フォトプラン
- Illustratorだけ欲しい:イラストレーター単品プラン
- 2〜3以上のソフトを使いたい:コンプリートプラン
どちらのプランがいいか迷ったら単純にこのように決めればOKです。
Adobe製品の価格についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
Adobe CCコンプリートプラン付きの公認スクールに関しては以下の記事で詳しくレビューしています。
コメント
コメント一覧 (15件)
フォトプランはじめて知りました。永続ライセンス欲しくて買いきりバージョンがほしかったけどフォトプラン買うことにしました、貴重な情報ありがとうございました。
フォトプランかなりお得でいいですよね。
参考になったようで良かったです。
髪の毛の切り抜き以外はcs5で事足りる。
また、(技術があれば)時間かかるがcs5でも髪の毛の切り抜きは全然可能。
また、windows10でも問題なく使える。
仕事で大量の髪の毛切り抜き案件が入らない限りは(cs5販売当時購入した)cs5を使い続けようかなと。
新しく買うという人は値段との折り合いによるだろう。
AdobeのセールでPhotoshopも安くなるのかと思っていたらフォトプランはセール対象外なんですね。
まぁすでに安いからこれ以上安くしようがないし仕方ないですね^^;
フォトプランにしようかアカデミックコンプリートにしようか悩んでいます。
どちらか良いでしょうか?
ななみさん
単純に支払額が安く済むのはフォトプランです。
Photoshopは万能なので大半のデザインはフォトショ1つで事足ります。
しかし、印刷所に入稿するようなグラフィックデザインを仕事として行うのであれば「Illustrator」や「InDesign」が欲しくなるのは必至です。
また、動画編集を行いたくなったときは「Premiere Pro」や「After Effects」などが欲しくなります。
というわけでおすすめはどのようなシチュエーションにも対応できるコンプリートプランです。
でも「予算的に余裕がない」「Webデザインや写真編集が主目的」ということであればフォトプランでも良いと思います。
すみません。
フォトプランの存在をはじめて知りました。
いままで割高なLr の単体プランを契約していましたがこの状態でフォトプランを購入するとライトルーム分はどうなるんでしょうか?
フォトプランと単体プランを2つ購入するとLightroom分重複してしまうので少し無駄になってしまいます。
そのため、すでに単体プランを契約しているのであればLightroom単体プランを変更してフォトプランを契約するのが良いと思います。
ただし、フォトプランにするとPhotoshopが使えるようになるのでお得ですが、オンラインストレージ容量は少なくなってしまうので注意してください。
フォトプラン:オンラインストレージ20GB
Lightroom単体プラン:オンラインストレージ1TB
もし、Lightroomのオンラインストレージにたくさん写真や動画をアップロードしているのであればフォトプラン+Lightroom単体プランを同時に契約するのが良いと思います。
記事に追記していますが
フォトプラン20GB(1,078円)と1TB(2,178円)の2種類選択可能になっているのでクラウドストレージが足りない場合はフォトプランに+1000円して1TB追加するのもありだと思います。
支払い方法はクレジットのみですか?クレカない人、作れない人は使用できないとか?
コンプリートプランに限りクレジットカード以外の支払い方法が選べます。
・コンビニ払い
・銀行振込
・請求書払い(法人のみ)
クレジットカードですと支払い後すぐに使用できますが、コンビニ払いや銀行振込の場合は手動での対応になるので3〜5営業日以上かかる点に注意してください。
あと年間プランしか選べず年間一括払いのみになります。
詳細はAdobe公式サイトの支払い方法についてのURLをご参照ください。
https://helpx.adobe.com/jp/x-productkb/policy-pricing/payment.html
一応月払いの購入手続きまで出来て、いざ支払い方法となり、カード払いになっています。
私はカード払いは苦手です。
郵貯銀行支払いも可能のようでしたから、購入できると思ったのですが?
Photoshopの単体プランおよびフォトプランは銀行振込に対応していないのでゆうちょ銀行支払いは不可になります。
銀行振り込みできるのはコンプリートプラン(年間プラン)だけになります。
残念ながらフォトプランはクレジットカード以外では購入できません。
20GBプランではなく1TBプラン(1年分)に限りAmazonで購入することが可能です。
フォトプラン1TB 1年分
Amazonでの決済になるのでクレジットカードを使わず、お好きな支払い方法で購入できますし、自動更新などもありません。
フォトプランではフォトショップ使えなくなっちゃったょ〜
クラウドスペース要らないから安いプラン出ないかなぁ…
またPhotoshop利用の道が遠のく
フォトプランにはPhotoshopとLightroomが付属しているのでPhotoshopは使えますよ!
サイト上だとクラウドストレージが大きい1TBプラン(2,380円)しか表示してませんが、現在はまだ20GBプラン(1,180円)も買えるようです。
Adobe フォトプラン 20GB
トップページからは消えていてわかりにくくなっているのでいずれはクラウドストレージの大きいプランだけになりそうですけど…