AdobeからiPhone版のPhotoshopがリリースされました。
iPhone版は無料で使用が可能です。一部の機能は課金が必要ですが、基本的な機能は無料の範囲でも十分使えるのでぜひ試してみてください。
本記事ではPhotoshopのモバイル版(iOS)についてどのような特徴があるのか?どんなことができるのか解説します。
Photoshop iPhone版(モバイル版)とは?

Photoshop iPhone版(モバイル版)の特徴
Photoshop iPhone版の特徴は以下のとおりです。
PC版ほどの万能感はありませんが、Photoshopの主要機能をぎゅっとモバイルアプリに詰め込んだようなアプリになっています。
Photoshop iPhone版は無料で使える

Photoshop iPhone版は無料で使うことができます。
無料でも生成塗りつぶしなど、一部のAI機能が使えます(回数制限あり)
基本機能は無料で使用することができますが、一部の機能は課金しないと使えません。
有料プランに加入するとAI機能を使うのに必要な生成クレジットが増えたり、PSDなどで書き出しが可能になります。
有料プラン(プレミアムプラン)について
有料のプレミアム機能を使用する場合は月額1300円のサブスクリプションに加入する必要があります。
しかし、コンプリートプランやフォトプランなど通常のPhotoshopが利用可能なサブスクに加入している人は追加料金なしでPhotoshop iPhone版のプレミアム機能が利用可能です。
プレミアムプラン | 料金 |
---|---|
月々プラン | 1,300円 |
年間プラン | 11,000円 |
有料プランにするとプレミアム機能が開放され、生成クレジットが10から100にアップします。
iPhone版に課金した場合、iPad版、Web版も利用可能になりますが通常のデスクトップ版だけは使用できません。デスクトップ版を使用したい場合は通常のPhotoshopのサブスクプランに加入しましょう。

Photoshop iPhone版でできること
Photoshop iPhone版は以前のPhotoshop Expressなどと違い、「全部入り」になっているのでデスクトップ版の主要な機能の多くが使用可能です。
iPhone版で使える基本機能
Photoshop iPhone版で使える基本機能は以下のとおりです。(一部はプレミアム機能です)
かなりの機能がiPhoneだけで使えてしまうのは外出先でどうしても編集したくなったときにすごく便利!
iPhone版で使えるAI機能
以前はモバイル版では生成AI系の機能はほとんど使えませんでしたが、今回リリースされたiPhone版では多くの生成AI機能が使用可能になっています。
- 生成塗りつぶし
- 生成拡張
- テキストから画像を生成(t2i)
- 削除ツール
生成AI系の多くが有料課金必須の機能となっていますが、生成塗りつぶしは回数制限がありつつも無料プランでも使えます。これは便利ですね。
Premium機能で使えるようになること

プレミアム機能で使えるようになるものは以下の通り。
- 生成塗りつぶし
- 削除ツール
- Photoshop web版
- 生成拡張
- 自動選択
- コピースタンプツール
- Adobe Fonts
- 画像を生成
- 描画モード
- 明るさを調整
- スポット修復
- 高度な書き出し
- 生成クレジット:100
生成塗りつぶしは無料プランでも使用が可能ですが、生成クレジットが10しかないためプレミアムプランにしないと足りなくなる可能性は高めです。
Photoshop iPhone版でできないこと
便利なモバイル版ですが、できないことももちろんあります。
iPhone版でできないこと
以下の機能はPhotoshop iPhone版で使用することができません。
- ニューラルフィルター
- レイヤースタイル
- ペンツール
- 複数アートボード
- 調整レイヤー
- トーンカーブ
- 色の置き換え
- カラープロファイルの変換
- スマートオブジェクトの高度な編集
- Adobe Fonts以外の外部フォント利用
- 変数による置き換えなど一括処理
- マッチフォントによる類似フォント検索
- スーパーズームやスーパー解像度などの解像度UP
- フィルター系機能
- スクリプト系機能
どれも業務利用向けの機能なのでノンデザイナーが使用する分には困らないものが大半です。
でもレイヤースタイルはPhotoshopでの文字装飾に便利なので使いたいところですね。
業務利用の場合はデスクトップ版の代替にはならない
以前のPhotoshopアプリと異なり、今回新たに刷新されたiPhone版ではできることが大幅に増えましたがデスクトップ版を使わずにiPhoneで済ませるといった業務利用は難しいという印象です。
一応、有料プランではPSDの書き出しが可能ですが「調整レイヤー」「レイヤースタイル」あたりの非破壊編集が行えないのと、ペンツールやトーンカーブを使用した緻密な作業ができないという点で業務利用向けとしては少し物足りない感じがします。
また、カラープロファイルの指定ができないため本格的なレタッチ用ソフトとして使うのも厳しい感じですね。
出先ではiPhone版が便利だけど業務利用ならデスクトップ版がおすすめ!
アプリ内課金で行うと1,300円ですが、デスクトップ版のPhotoshopも利用可能になるフォトプランが2,380円で利用可能になるので仕事に使うのであればこちらのほうが絶対におすすめ。(フォトプランはiPhone版のプレミアム機能も使えます)
前述したように本格的な業務利用にはモバイル版だけでは支障が出ることが多いです。
月額1,000円ほどUPしますが、生成クレジットも5倍多い500付与されるので生成系機能を使いたい場合にも重宝します。
課金せずともそれなりに使える?
無料版と有料版を比較してみましたが、正直無料版はキツイです。
- 生成を使える回数が少ない
- 自動選択系のツールは課金必須
- 無料ではAdobe fontsが使えない
ライトユーザーであってもこのあたりは厳しい気がします。ヘビーユーザーであれば課金は必須な感じがしますね。
課金するならデスクトップ版も使える普通のプランをおすすめします。
- デスクトップ版が使えるフォトプランは1080円高い
- デスクトップ版、iPhone版、iPad版、Web版全部使える
- デスクトップ版はPhotoshopの全機能を完全に使える最強版
- フォトプランは生成クレジットが100ではなく500付与
こんなメリットがあるのでアプリ版に課金するよりはフォトプランに入ったほうがお得感が強いです。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

コメント
コメント一覧 (5件)
スマホでこれだけ画像編集できるのは便利ですねぇ。いちいちパソコン起動したくない時もあるから嬉しい
うーん…さすがにスマホの画面だと操作しにくいな…スマホ編集レベルだと消しゴムマジック的な機能でいいし色調補正も標準の編集機能で十分
レイヤー使って合成とかするには便利だけどそんな作業をわざわざスマホでやるものかな?
生成塗りつぶしはどうやってやるんですか?
Photoshop iPhone版の使い方について解説しました。
生成系機能の使い方をメインに解説したので参考にしてください。
初心者でも一瞬! Photoshop iPhone版「画像を生成」の使い方 【生成AI】
個人的にはiPhoneめちゃめちゃ便利でありがたいし不足なし
普通にpsd開けるんで「テキストだけ変えて欲しい」みたいな依頼を出先で受けた時にすぐに対応できて助かってます
iPadは邪魔で持っていかないこと多いけど、iPhoneは100%持ち歩いてるってのが大きい